給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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令和6年度 給水装置の概要 問53 を解説(迂流するから損失水頭は大きい)

令和6年度 学科試験2 問53は、たて形軸流羽根車式水道メーターに関する語句の組み合わせの問題です。5つの組み合わせから、適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

入るのは垂直・下方から上方・迂流・大きいです。

ウとエは因果でつながっています。迂流するため損失水頭がやや大きい」で、迂流と決まれば大きいも決まります。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。

正解:選択肢1(ア=垂直/イ=下方から上方/ウ=迂流/エ=大きい)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 正解 垂直・下方から上方・迂流・大きいです
2 ×(誤り) アを水平、ウを直流、エを小さいとしています
3 ×(誤り) ウを直流としています
4 ×(誤り) アを水平、イを上方から下方、エを小さいとしています
5 ×(誤り) イを上方から下方としています

選択肢1のポイント(ここが正解)

たて形は、水を下から上へ立ち上げる構造です。

空欄 答え 内容
垂直螺旋状羽根車は垂直に設置される
下方から上方整流器を通ったあと、羽根車に沿って立ち上がる
迂流まっすぐ通り抜けずに回り道をする流れ方
大きい回り道をするぶん抵抗を受ける

「迂流」という語が出てきたら、損失水頭は大きい側です。出題文が「迂流するため損失水頭が…」という因果の形で書かれているので、語の意味から戻せます。

損失水頭の大小は、出題形式によって狙われ方が違います。

出題形式 損失水頭の扱い
穴埋め令和4年・令和6年とも正答は「大きい
正誤問題令和元年・令和3年・令和7年とも「小さい」として誤りにされている

どちらの形式でも「大きい」が正しい向きです。

アの「垂直」も繰り返し問われます。羽根車そのものは垂直に立ちますが、軸流羽根車式の定義としては「流れに平行な軸」です。「流れに垂直な軸をもつ螺旋状の羽根車」とした肢は令和5年に誤り、「水平に設置された螺旋状羽根車」とした肢は令和元年に誤りでした。

詳細はたて形軸流羽根車式とよこ形の違いは?整流器・螺旋状羽根車と損失水頭で決まる使い分けで扱っています。

覚え方

  • 「迂流」が出たら損失水頭は大きい側。出題文が因果の形で書いている
  • たて形=垂直に設置された螺旋状羽根車に、整流器を通って下方から上方へ流れる
  • ★穴埋め(令和4年・令和6年)は正答が「大きい」/正誤問題(令和元年・3年・7年)は「小さい」として誤り
  • ★軸流羽根車式の定義は流れに平行な軸(垂直な軸とした肢は令和5年に誤り)
  • 「水平に設置された螺旋状羽根車」とした肢は令和元年に誤り

理解度チェック

Q.

たて形軸流羽根車式で、水はどう流れるか。

整流器を通ったあと、垂直に設置された螺旋状羽根車に沿って下方から上方へ流れます。

Q.

たて形とよこ形で損失水頭はどちらが大きいか。

たて形のほうがやや大きいです。水の流れがメーター内で迂流するためです。

Q.

軸流羽根車式の軸は流れに対してどうか。

平行です。垂直な軸とした肢は令和5年に誤りでした。

> 給水装置の概要のほかの論点は給水装置の概要のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和6年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験2 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問53=(1))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • たて形軸流羽根車式の構造(整流器・螺旋状羽根車の向き・水の流れる向き・迂流と損失水頭の関係)は、標準計画に記述がありません(「軸流羽根車」「整流器」「迂流」の語は全ページで0件)。これらは各年度に出題された記述と公表された正答番号から確定したものです(令和元年 問48、令和3年 問53、令和4年 問48、令和5年 問51、令和6年 問53、令和7年 問48)。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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