令和6年度 学科試験2 問46は、給水用具(逆止弁)に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢3です。弁座に対し垂直に作動し、弁体の自重で閉止の位置に戻るのはリフト式で、スイング式ではありません。
この2つの型式名は、令和3年・4年・6年の3年度で入れ替えられています。説明文はそのままで、書き出しの名前だけが変わります。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢3
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 複式逆止弁は、個々に独立して作動する二つの逆止弁が組み込まれ、弁体はそれぞればねによって弁座に押しつけられているので二重の安全構造です |
| 2 | ○(正しい) | 逆止弁付メーターパッキンは、メーター用パッキンにスプリング式の逆流防止弁を兼ね備えた構造です |
| 3 | ×(誤り) | 弁座に対し垂直に作動し、弁体の自重で閉止の位置に戻るのはリフト式です。「スイング式」とした点が誤りです |
| 4 | ○(正しい) | 減圧式逆流防止器は、逆止弁が故障して正常に作動しない場合、逃し弁が開き中間室から排水し、空気層を形成することによって逆流を防止する構造です |
2つの型式は、動き方が違います。
給水装置標準計画・施工方法(逆止弁の構造)
(2) リフト式 弁体が弁箱又は蓋に設けられたガイドによって弁座に対し垂直に作動し、弁体の自重で閉止の位置に戻る構造である。
(3) スイング式 弁体がヒンジピンを支点として自重で弁座面に圧着し、通水時に弁体が押し開かれ、逆圧によって自動的に閉止する構造である。
「垂直に作動」ならリフト式、「ヒンジピンを支点」ならスイング式です。令和3年と令和4年は同じ文を空欄補充で問い、令和6年は書き出しの名前を入れ替えて誤りにしています。
この分野で名前が差し替えられる箇所を並べます。
| 説明 | 正しい名前 | 誤りとして出た名前 |
|---|---|---|
| 弁座に対し垂直に作動 | リフト式 | スイング式(令和6年) |
| メーター用パッキンに逆流防止弁を兼備 | スプリング式 | スイング式(令和7年) |
| 逃し弁と中間室からの排水 | 減圧式逆流防止器 | 中間室大気開放型(令和4年) |
逃し弁が出てきたら減圧式です。この見分けは1語で決まります。
選択肢1の複式逆止弁は、二重式逆流防止器と構造が同じで、違いはテストコックの有無だけです。二重式は各逆止弁のテストコックによる性能チェックと、作動不良時の逆止弁の交換が、配管に取り付けたままできます。
詳細は逆止弁とは?リフト式とスイング式の違いと種類を整理で扱っています。
弁座に対し垂直に作動する逆止弁はどちらか。
リフト式です。この文をスイング式として出した肢は令和6年に誤りでした。
逃し弁と中間室が出てくるのはどの機器か。
減圧式逆流防止器です。令和4年はここに中間室大気開放型を当てた選択肢が誤りでした。
複式逆止弁と二重式逆流防止器の違いは何か。
構造は同じで、違いはテストコックの有無だけです。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月