令和5年度 学科試験2 問55は、給水装置工事施工における品質管理項目に関する問題です。5つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢5です。施工した給水装置に行うのは耐圧試験で、耐久試験ではありません。
「耐」の字が同じで、後ろ1文字だけが違います。耐久性能は弁類の性能基準の話で、施工後の検査項目ではありません。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢5
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 給水管及び給水用具が構造材質基準省令の性能基準に適合し、かつ検査等により品質確認がされたものを使用します |
| 2 | ○(正しい) | サドル付分水栓の取付けボルト、給水管及び給水用具の継手等で締付けトルクが設定されているものは、その締付け状況を確認します |
| 3 | ○(正しい) | 配水管への取付口の位置は、他の給水装置の取付口と30cm以上の離隔を保ちます |
| 4 | ○(正しい) | サドル付分水栓を取付ける管が鋳鉄管の場合、穿孔断面の腐食を防止する防食コアを装着します |
| 5 | ×(誤り) | 施工した給水装置に行うのは耐圧試験です。「耐久試験」とした点が誤りです |
2つの試験は、対象も場面もまったく違います。
| 試験 | 中身 | 場面 |
|---|---|---|
| 耐圧試験 | 一定の水圧をかけて漏水・抜けがないことを確認する(試験水圧は原則として1.75MPaとすることが望ましい) | 施工後の竣工検査 |
| 耐久性能試験 | 10万回の開閉操作を繰り返す | 弁類の性能基準 |
耐久性能試験は、製品が基準を満たすかを見るもので、現場で施工した給水装置に行うものではありません。「耐久試験」とした肢は令和5年と令和7年の2年度とも誤りとして出ています。
使用開始前に行うのは、次の3つです。
| やること | |
|---|---|
| 1 | 管内を洗浄する |
| 2 | 通水試験・耐圧試験・水質試験を行う |
ほかの4つは、いずれもこの分野の中心になる項目です。30cm以上の離隔、片締めを避ける締付け、鋳鉄管への防食コアの装着は、どれも別の問題でも繰り返し出ています。
詳細は品質管理とは?穿孔後に見る水質5項目と竣工時の試験で扱っています。
施工した給水装置に行う試験は何か。
耐圧試験です。「耐久試験」とした肢は令和5年と令和7年の2年度とも誤りでした。
耐久性能試験は何を確かめるものか。
弁類が10万回の開閉操作に耐えるかを確かめる、性能基準の試験です。現場で施工した給水装置に行うものではありません。
鋳鉄管にサドル付分水栓を取り付けるとき、穿孔断面には何を装着するか。
腐食を防止する防食コアです。
> 給水装置施工管理法のほかの論点は給水装置施工管理法のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月