令和4年度 学科試験2 問52は、湯沸器に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはウだけです。元止め式は、湯沸器から離れた場所では使えません。
これは先止め式の説明です。名前が向きを表しているので、理屈で戻せます。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢1(ア=正/イ=正/ウ=誤/エ=正)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 地中熱利用ヒートポンプ給湯機は、地表面から約10m以深の安定した温度の熱を利用します。地中熱は日本中どこでも利用でき、天候に左右されない再生可能エネルギーです |
| 2 | ○(正しい) | 潜熱回収型給湯器は、排気していた高温(200℃)の燃焼ガスを再利用し、水を潜熱で温めた後に従来の一次熱交換器で加温して温水を作ります |
| 3 | ×(誤り) | 給湯配管を通して離れた場所で使い、2か所以上に給湯できるのは先止め式です。元止め式としたのが誤りです |
| 4 | ○(正しい) | 太陽熱利用貯湯湯沸器の二回路型は、給水管に直結した貯湯タンク内で太陽集熱器から送られる熱源を利用して水を加熱します |
2つの型は、どこで止めるかが違います。
| 型 | どこで止めるか | 使い方 |
|---|---|---|
| 元止め式 | 湯沸器本体の手元(元)で開閉する | 湯沸器から離れた場所では使えない |
| 先止め式 | 給湯配管の先にある給水栓で開閉する | 離れた場所で使え、2か所以上に給湯できる |
名前がそのまま答えです。「元」で止めるのが元止め式、「先」で止めるのが先止め式。先で止められるなら、その先はどこでもよいので離れた場所に配れます。
元止め式は、水撃作用を生じるおそれのある給水用具にも挙がっています。手元で開閉するので、開閉時間が短くなるためです。
イの潜熱回収型は、順番が決まっています。
まず水を潜熱で温めてから、従来の一次熱交換器で加温します。捨てていた約200℃の燃焼ガスを使うので、従来の非潜熱回収型より熱効率が高くなります。
熱源が入れ替えられることもあります。
| 湯沸器 | 使う熱 |
|---|---|
| 潜熱回収型給湯器 | 燃焼ガス(約200℃) |
| 自然冷媒ヒートポンプ給湯機 | 大気熱 |
| 地中熱利用ヒートポンプ給湯機 | 地中熱(地表面から約10m以深) |
アの地中熱は、日本中どこでも利用でき、天候に左右されない点が問われます。限られた地域でしか使えないとした肢は誤りです。
詳細は湯沸器の種類は?瞬間・貯蔵・貯湯の違いとボイラーの扱いを整理で扱っています。
2か所以上に給湯できるのはどちらか。
先止め式です。元止め式は湯沸器の手元で開閉するので、離れた場所では使えません。
潜熱回収型給湯器は何を再利用するか。
今まで利用せずに排気していた高温(約200℃)の燃焼ガスです。まず水を潜熱で温めてから、従来の一次熱交換器で加温します。
地中熱はどこの熱を利用するか。
地表面から約10m以深の、年間を通して一定である安定した温度の熱です。日本中どこでも利用でき、天候に左右されません。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月