給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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令和3年度 給水装置計画論 問34 を解説(計画一日使用水量の4割〜6割)

令和3年度 学科試験1 問34は、受水槽式による総戸数100戸の集合住宅1棟の、標準的な受水槽容量の範囲を求める問題です。5つから最も適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

正解は選択肢4です。

選択肢がどれも「下限と上限の幅」で示されています。幅があるのは、受水槽容量が計画一日使用水量の4/10〜6/10程度とされているためです。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。

正解:選択肢4(36m³〜54m³)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 24m³〜42m³
2 ×(誤り) 27m³〜45m³
3 ×(誤り) 32m³〜48m³
4 正解 36m³〜54m³です
5 ×(誤り) 45m³〜63m³

この計算のポイント(ここが正解)

手順は3つです。

やること
1居住人員を出す(間取りごとに計算して足す)
2計画一日使用水量を出す(1人1日当たり使用水量 × 使用人員)
34/10と6/10を掛けて、下限と上限を出す

設問の条件で計算します。

  • 居住人員=2LDK 40戸 × 3人 + 3LDK 60戸 × 4人 = 120 + 240 = 360人
  • 計画一日使用水量=250L × 360人 = 90,000L = 90m³
  • 受水槽容量=90 × 4/10 = 36m³ 〜 90 × 6/10 = 54m³

この比率を知らないと、手順1と2が正しくても答えが出ません。

間取りが2種類あるのは、居住人員を2回計算させるためです。戸数と1戸当たりの人員を掛けて、足す。ここを片方だけで済ませると人数が合いません。

計画一日使用水量の算定は、3つの方法があります。

場合
使用人員から算出する1人1日当たり使用水量 × 使用人員
使用人員が把握できない単位床面積当たり使用水量 × 延床面積

この問題は1人1日当たり使用水量が与えられているので、1つめの方法です。

なお、計画使用水量と計画一日使用水量は別のものです。

水量 何を決めるのに使うか
同時使用水量給水管の口径、直結加圧形ポンプユニットの容量
計画一日使用水量受水槽の容量

詳細は同時使用水量とは?一戸建て・集合住宅・事務所ビルで変わる6つの算定方法で扱っています。

覚え方

  • 受水槽容量は計画一日使用水量の4/10〜6/10程度。選択肢が幅で示されるのはこのため
  • ★手順=①居住人員(間取りごとに計算して足す)→②計画一日使用水量→③4/10と6/10を掛ける
  • 間取りが2種類あるのは、居住人員を2回計算させるため。片方だけだと人数が合わない
  • 計画一日使用水量=1人1日当たり使用水量 × 使用人員(人員が把握できないときは床面積から)
  • 同時使用水量は口径とポンプ容量/計画一日使用水量は受水槽の容量

理解度チェック

Q.

受水槽容量は計画一日使用水量のどれだけか。

4/10〜6/10程度です。選択肢が下限と上限の幅で示されるのはこのためです。

Q.

計画一日使用水量はどう求めるか。

使用人員から算出する場合は、1人1日当たり使用水量 × 使用人員です。

Q.

間取りが2種類あるときの居住人員は。

間取りごとに戸数と1戸当たりの人員を掛けて、足します。

> 給水装置計画論のほかの論点は給水装置計画論のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和3年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問34=(4))によります。設問文が「最も適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢・図表は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)2.3 計画使用水量の決定。受水槽容量が計画一日使用水量の4/10〜6/10程度であること、計画一日使用水量の算定方法は同資料によります。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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