令和3年度 学科試験2 問45は、給水用具に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはウとエです。
ウは別の給水用具の説明、エは大小の反転です。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢2(ア=正/イ=正/ウ=誤/エ=誤)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 定水位弁は主弁に使用し、小口径ボールタップを副弁として組み合わせ、副弁の開閉により主弁内に生じる圧力差によって開閉します |
| 2 | ○(正しい) | 仕切弁は弁体が鉛直方向に上下し、全開・全閉する構造で、全開時の損失水頭は極めて小さいです |
| 3 | ×(誤り) | 水圧が上昇すると弁体が開いて過剰圧力を逃すのは、安全弁(逃し弁)の働き方です。減圧弁の説明としたのが誤りです |
| 4 | ×(誤り) | ボール止水栓の全開時の損失水頭は極めて小さいです。「極めて大きい」とした点が誤りです |
ウは、減圧弁と安全弁の付け替えです。
| 給水用具 | 働き方 |
|---|---|
| 減圧弁 | 圧力調整機構で、二次側を一次側より低い一定の圧力に保つ |
| 安全弁(逃し弁) | 水圧が設定圧力より上昇すると弁体が開いて過剰圧力を逃す |
減圧弁は圧力を「保つ」もの、安全弁は圧力を「逃がす」ものです。この付け替えは、令和3年・令和4年・令和5年の3年度で誤りとして出ています。
エは、損失水頭の大小です。
| 止水用具 | 構造 | 損失水頭 |
|---|---|---|
| 甲形止水栓 | 落しこま構造 | 大きい |
| 玉形弁 | 吊りこま構造。流れがS字形 | 大きい |
| ボール止水栓 | 弁体が球状。90度回転で全開・全閉 | 小さい |
| 仕切弁 | 弁体が鉛直方向に上下 | 小さい |
水がまっすぐ通る2つ(ボール止水栓・仕切弁)は小さく、水を曲げる2つは大きくなります。
設問のエは「弁体が球状のため90°回転で全開、全閉することのできる構造」まで正しく書いています。球を回すだけなので水がまっすぐ通る、と読めば結論が戻せます。
この問題は、同じ問に「小さい」と正しく書いた肢(イ)と「大きい」と誤って書いた肢(エ)が並んでいます。
アの定水位弁は、主弁と副弁の関係が要点です。
定水位弁が指すのは主弁のほうです。小口径ボールタップが副弁で、その開閉が作る圧力差で主弁が動きます。
詳細は止水用具とは?玉形弁・仕切弁・ボール止水栓の損失水頭の違いで扱っています。
「水圧が上昇すると弁体が開いて過剰圧力を逃す」のはどの給水用具か。
安全弁(逃し弁)です。減圧弁は二次側を一定の圧力に保つものです。
ボール止水栓の損失水頭は。
全開時は極めて小さいです。弁体が球状で、90度回転させると水がまっすぐ通ります。
定水位弁の主弁と副弁は。
定水位弁が指すのは主弁で、小口径ボールタップが副弁です。副弁の開閉により主弁内に生じる圧力差で開閉します。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月