給水装置工事主任技術者 独学ガイド

  1. HOME
  2. 給水装置の概要
  3. > 令和2年度 問55

令和2年度 給水装置の概要 問55 を解説(左で増・損傷は交換)

令和2年度 学科試験2 問55は、給水用具の故障と対策に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りはイとウです。

イは調節ねじを回す向きが逆です。ウは摩耗・損傷に対して清掃で済ませています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢3(ア=正/イ=誤/ウ=誤/エ=正)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ピストン式定水位弁の水が止まらず主弁座パッキンが摩耗していたので、新品に取り替えました
2 ×(誤り) 調節ねじは右に回すと減り、左に回すと増えます。閉め過ぎで吐水量が少ないのに「右に回して増やした」とした点が誤りです
3 ×(誤り) フロート弁の摩耗・損傷は、清掃では戻りません。「分解し清掃した」とした点が誤りです
4 ○(正しい) ダイヤフラム式ボールタップ付ロータンクで水位が上がらず排水弁のパッキンが摩耗していたので、そのパッキンを取り替えました

選択肢イ・ウのポイント(ここが誤り)

ウは、原因と処置の対応から外れています。

摩耗・損傷はすき間ができている状態です。汚れが付いているのではないので、清掃しても元に戻りません。

異物が原因なら清掃、摩耗・損傷なら交換です。

イは向きが決まっている

回す向き 吐水量
減る
増える

小便器洗浄弁について、この2つは令和元年と令和3年に正しい肢として出ています。

令和4年には「開け過ぎだったので左に回して減らした」とした肢が誤りでした。令和2年は逆に、閉め過ぎに対して右で増やそうとしています。

どちらの年度も、向きだけが入れ替えられています。

アとエは同じ形

どちらも「パッキンが摩耗していたので、そのパッキンを取り替えた」という形です。

摩耗したパッキンを、その部品として取り替えています。ウとの違いは、清掃で済ませているかどうかだけです。

詳細は給水用具の故障と対策は?清掃か、パッキンか、交換かを整理で扱っています。

覚え方

  • 調節ねじは右で減、左で増。閉め過ぎに右で増やそうとした肢は令和2年に誤り
  • 摩耗・損傷は清掃では戻らない。すき間ができている状態なので取り替える
  • 異物なら清掃、摩耗・損傷なら交換。この分かれ目で1問に2つの誤りが作られている
  • ★向きは両方向で出る=令和4年は「開け過ぎに左で減らす」、令和2年は「閉め過ぎに右で増やす」
  • アとエはどちらもパッキンの摩耗→そのパッキンを取り替えるという同じ形

理解度チェック

Q.

調節ねじはどちらに回すと吐水量が増えるか。

左です。右に回すと減ります。

Q.

フロート弁が摩耗・損傷していたらどうするか。

取り替えます。清掃では元に戻りません。

Q.

パッキンが摩耗していたときの処置は。

そのパッキンを取り替えます。

> 給水装置の概要のほかの論点は給水装置の概要のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和2年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験2 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問55=(3))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」。給水用具の故障と対策(原因と処置の対応)は同資料によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和元年度」「令和3年度」「令和4年度」の各学科試験2 問題および各年度の正答番号。調節ねじを回す向きの判定は各年度の問題と正答番号によります。
T

この記事を書いた人

T

給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

▼令和2年度 給水装置工事主任技術者試験▼

▼カテゴリ一覧▼

T

T

給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、一次資料にあたって整理しています。

Topへ >>