令和元年度 学科試験1 問27は、呼び径20mmの給水管からボールタップを通して水槽に給水する図が与えられ、確保すべき吐水口空間を問う問題です。4つから適当なものを1つ選びます。
この問題は、数値と起点の2段階で絞れます。
先に数値を決めると、選択肢が2つに減ります。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢3
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 距離を25mmとしています。25mmは呼び径13mm以下の区分の値です |
| 2 | ×(誤り) | 数値は40mmで合っていますが、測る起点が違う側を選んでいます |
| 3 | 正解 | 数値40mm、測る起点も条文どおりの組み合わせです |
| 4 | ×(誤り) | 距離を50mmとしています。50mmは呼び径20mmを超え25mm以下の区分の値です |
まず数値を決めます。設問には呼び径20mmと書かれています。
| 呼び径の区分 | 近接壁から吐水口の中心までの水平距離 | 越流面から吐水口の最下端までの垂直距離 |
|---|---|---|
| 13mm以下 | 25mm以上 | 25mm以上 |
| 13mmを超え20mm以下 | 40mm以上 | 40mm以上 |
| 20mmを超え25mm以下 | 50mm以上 | 50mm以上 |
呼び径20mmは「13mmを超え20mm以下」の行なので、40mm以上です。
この時点で、25mmの肢と50mmの肢が消えます。残るのは40mmの2つだけです。
次に、測る起点を決めます。
給水装置の構造及び材質の基準に関する省令 別表第二(要旨)
呼び径が25mm以下のものにあっては、近接壁から吐水口の中心までの水平距離及び越流面から吐水口の最下端までの垂直距離が確保されていること。
垂直距離は「越流面から」であって、たまっている水の面(止水面)からではありません。
越流面は水があふれ出す面で、越流管を設けている水槽ならその上端です。水位が下がっていても、基準の位置は動きません。
残った2つは、この起点の違いで分かれます。
測る先も、2つで違います。
| 距離 | どこから | どこまで |
|---|---|---|
| 水平距離 | 近接壁 | 吐水口の中心 |
| 垂直距離 | 越流面 | 吐水口の最下端 |
片方は中心まで、もう片方は最下端までです。
呼び径25mm以下は、水平距離と垂直距離の2つをセットで確保します。垂直距離だけではありません。
呼び径が25mmを超える場合は、別表第三の式で算定します。
用途で決まる値もあります。
浴槽を200mmとした肢は令和7年に誤りとして出ています。
詳細は吐水口空間とは?越流面から測る距離と呼び径ごとの数値で扱っています。
呼び径20mmの吐水口空間はいくつか。
40mm以上です。「13mmを超え20mm以下」の区分に当たります。
垂直距離はどこから測るか。
越流面からです。たまっている水の面(止水面)からではありません。
測る先は水平と垂直で同じか。
違います。水平距離は吐水口の中心まで、垂直距離は吐水口の最下端までです。
> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月