令和元年度 学科試験1 問18は、給水装置の異常現象に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはアとイです。
アは管種を入れ替え、イは処置を入れ替えています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢3(ア=誤/イ=誤/ウ=正/エ=正)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | スケール(赤錆)が発生しやすいのは亜鉛メッキ鋼管です。ライニング鋼管と入れ替えた点が誤りです |
| 2 | ×(誤り) | 塩辛い味等が感じられる場合は、直ちに飲用を中止します。「飲用前に一定時間管内の水を排水」とした点が誤りです |
| 3 | ○(正しい) | 埋設管がつぶれて小さな孔があくと、給水時にエジェクタ作用により外部の汚水や異物を吸引することがあります |
| 4 | ○(正しい) | 需要者から異常を告げられ依頼があった場合は、調査し、原因究明とその改善を実施します |
アは、管の中身を思い浮かべれば向きが戻せます。
ライニング鋼管は内面を樹脂で覆っています。覆っているほうが錆びやすいということはありません。
スケールが出るのは亜鉛メッキ鋼管のほうです。この場合の対応は管の布設替えです。
イは、処置の向きが逆です。
給水装置標準計画・施工方法(要旨)
塩辛い味、苦い味、渋い味、酸味、甘味等が感じられる場合は、クロスコネクションのおそれがあるので、直ちに飲用を中止する。
クロスコネクションは、別系統の水が混ざっている状態です。排水して待てば澄むという種類の異常ではありません。
味と色で、処置が分かれます。
| 現象 | 原因 | 処置 |
|---|---|---|
| 白濁色(数分で澄む) | 空気の混入 | 問題なし |
| 白色 | 亜鉛メッキ鋼管の亜鉛が溶解 | 一定時間使用時にいったん排水して使用 |
| 塩辛い・苦い・渋い味 | クロスコネクションのおそれ | 直ちに飲用を中止 |
「排水して使う」という処置は実在しますが、それは亜鉛の溶解のほうです。実在する処置を、別の現象に付け替えています。
ウは、正しい肢です。
孔があくとその部分の流速が大きくなり、エジェクタのような作用で外部の汚水や微生物を吸い込みます。
詳細は給水装置の異常現象とは?色・味・出水不良の原因を整理で扱っています。
出水不良を起こすスケールはどの管に出るか。
亜鉛メッキ鋼管です。ライニング鋼管は内面を樹脂で覆っているので逆になります。対応は管の布設替えです。
塩辛い味がしたらどうするか。
クロスコネクションのおそれがあるので、直ちに飲用を中止します。排水して使うのではありません。
埋設管に小さな孔があくと何が起きるか。
給水時に流速が大きくなり、エジェクタのような作用で外部の汚水や異物を吸引することがあります。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月