給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成30年度 給水装置の構造及び性能 問29 を解説(水抜栓から先上がり)

平成30年度 学科試験1 問29は、寒冷地における凍結防止対策として水抜き用の給水用具を設置する場合の問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢1です。水抜栓からの配管は先上がりにします。

水平だと、管の中の水が水抜栓の側へ戻ってきません。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢1

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 水抜栓から先上がりの配管とします。「水平に設置した」とした点が誤りです
2 ○(正しい) 配管が長い場合は、解氷作業の便を図るため取外し可能なユニオンやフランジを適切な箇所に設置します
3 ○(正しい) 水抜き用の給水用具は水道メータ下流側で屋内立上り管の間に設置します
4 ○(正しい) 積雪の多い地域では原則として屋内設置式とします

選択肢1のポイント(ここが誤り)

水を残さないための決まりです。

給水装置標準計画・施工方法(要旨)

水抜き用の給水用具以降の配管は、鳥居形配管やU字形の配管を避け、水抜栓から先上がりの配管とする。

先上がりにすれば、水抜栓を開いたときに管の中の水が自分で戻ってきます。

水平だと、そこに水が残ります。下がっている部分や上がっている部分があれば、なおさら残ります。

勾配には数値もある

配管 勾配
先上がり配管・埋設配管1/300以上
露出の横走り配管1/100以上

ほかの3つも「水を残さない・凍らせない」ため

決まり 理由
メータ下流側に設置上流側だとメータの中の水が抜けない
ユニオン・フランジ配管が長いと抜けきらないので、外して解氷できるようにする
積雪地域は屋内設置式水抜栓本体の維持管理と立上り管の損傷防止

「上流側」とした肢は令和6年に誤りとして出ています。

ユニオン・フランジの記述は令和元年と令和4年に正しい肢として出ています。

詳細は給水装置の凍結防止とは?水抜き用給水用具はメータの下流側で扱っています。

覚え方

  • 水抜栓からの配管は先上がり。「水平」は誤り
  • ★理由=先上がりなら水が自分で戻ってくる。水平だとそこに残る
  • 勾配=先上がり配管・埋設配管は1/300以上/露出の横走り配管は1/100以上
  • ★設置位置は水道メータ下流側で屋内立上り管の間(上流側とした肢は令和6年に誤り)
  • 積雪の多い地域は原則として屋内設置式(水抜栓本体の維持管理と立上り管の損傷防止)

理解度チェック

Q.

水抜栓からの配管はどうするか。

先上がりの配管とします。鳥居形配管やU字形の配管も避けます。

Q.

勾配の数値は。

先上がり配管・埋設配管は1/300以上、露出の横走り配管は1/100以上です。

Q.

水抜き用の給水用具はどこに設置するか。

水道メータ下流側で、屋内立上り管の間です。

> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成30年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問29=(1))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」。水抜き用給水用具の設置位置、先上がり配管、勾配、ユニオン・フランジの設置、屋内設置式は同資料によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和元年度」「令和4年度」「令和6年度」の各学科試験の問題および各年度の正答番号。設置位置とユニオンの記述は各年度の問題によります。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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