給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成30年度 給水装置計画論 問32 を解説(圧力水槽は受水槽式)

平成30年度 学科試験1 問32は、直結給水方式に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢3です。直結増圧式は直結加圧形ポンプユニットを設置する方式です。

圧力水槽が出てくるのは、受水槽式の圧力水槽式のほうです。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢3

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 直結給水方式は、配水管から需要者の設置した給水装置の末端まで有圧で直接給水する方式です
2 ○(正しい) 直結直圧式は、配水管の動水圧により直接給水する方式です
3 ×(誤り) 直結増圧式は、給水管の途中に直結加圧形ポンプユニットを設置して給水する方式です。「圧力水槽を連結し、その内部圧力によって給水する」とした点が誤りです
4 ○(正しい) 直結給水範囲の拡大により、受水槽における衛生上の問題の解消や設置スペースの有効利用等を図ることができます

選択肢3のポイント(ここが誤り)

方式ごとに、押し出す仕組みが違います。

方式 押し出す仕組み 受水槽
直結直圧式配水管の動水圧なし
直結増圧式直結加圧形ポンプユニットなし
圧力水槽式圧力水槽の内部圧力あり

圧力水槽式は受水槽式の一つで、受水槽に受けてからポンプで圧力水槽に貯えます。

直結の話に圧力水槽を持ち込むと、受水槽が要る方式になってしまいます。

直結の名前は「加圧するかどうか」で分かれる

直結直圧式は配水管の圧力だけ、直結増圧式はそれに加えてポンプで押します。

どちらも受水槽を挟まないので「直結」です。

選択肢4は拡大の目的

直結給水範囲を拡大する目的
受水槽における衛生上の問題の解消
省エネルギーの推進
設置スペースの有効利用

受水槽をなくせば、貯めている間に水質が悪くなる心配も、置き場所も要らなくなります。

詳細は直結加圧形ポンプユニットとは?吐水圧を決める3つと逆流防止装置の位置受水槽式給水とは?高置水槽式・圧力水槽式・ポンプ直送式の違いで扱っています。

覚え方

  • 直結増圧式は直結加圧形ポンプユニット圧力水槽は受水槽式のほう
  • ★押し出す仕組み=直結直圧式は配水管の動水圧/直結増圧式はポンプユニット/圧力水槽式は圧力水槽の内部圧力
  • 圧力水槽式は受水槽が要る。直結の話に持ち込むと方式が変わってしまう
  • ★直結の2つはどちらも受水槽を挟まない
  • 拡大の目的=受水槽の衛生上の問題の解消/省エネルギーの推進/設置スペースの有効利用

理解度チェック

Q.

直結増圧式は何で加圧するか。

直結加圧形ポンプユニットです。圧力水槽ではありません。

Q.

圧力水槽が出てくるのはどの方式か。

受水槽式の圧力水槽式です。受水槽に受けてからポンプで圧力水槽に貯えます。

Q.

直結給水範囲を拡大する目的は。

受水槽における衛生上の問題の解消、省エネルギーの推進、設置スペースの有効利用等です。

> 給水装置計画論のほかの論点は給水装置計画論のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成30年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問32=(3))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」。直結給水方式の種類と直結増圧式の仕組み、直結給水範囲の拡大の目的は同資料によります。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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