給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成29年度 給水装置の構造及び性能 問24 を解説(水圧は事業者が定める)

平成29年度 学科試験1 問24は、配管工事後の耐圧試験に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りはアとウです。

アは基準省令に定めがあり水道事業者が独自に定められないとしています。実際は水道事業者が実情を考慮して定めることができます。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢3(ア誤 イ正 ウ誤 エ正)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) ア=耐圧試験の水圧は基準省令において定められており、水道事業者が独自に定めることができない、としています
2 ○(正しい) イ=加圧圧力や加圧時間を適切な大きさ・長さにする。過大にすると柔軟性のある合成樹脂管や分水栓等の給水用具を損傷するおそれがある
3 ×(誤り) ウ=波状ステンレス鋼鋼管は水圧を加えると波状部分が膨張し圧力が低下する、としています
4 ○(正しい) エ=分水栓、止水栓の耐圧試験は止水性の試験ではないので、すべて「開」状態で実施する

この問題のポイント(ここが正解)

アは条文の有無を入れ替えています。

肢の書き方 出題年度と判定
水道事業者が実情を考慮して定めることができる平成30年・令和2年=正しい
基準省令で定められており独自に定めることができない平成29年 問24ア=誤り

給水装置そのものの耐圧性能基準(1.75MPaを1分間)と、配管工事後に現場で行う耐圧試験は別の話です。

前者は省令の数値、後者は水道事業者が決めます。同じ「耐圧」の語なので、片方の数値をもう片方に持ち込んだ肢が作れます。

エの「開」状態は繰り返し出ている

肢の書き方 出題年度と判定
止水性の試験ではないので、すべて「開」状態で実施する平成29年 問24エ=正しい
弁を「閉」状態にしたときの性能で、止水性能を確認する試験平成26年・平成30年・令和2年=誤り

耐圧試験で見たいのは、管や継手から水が漏れないかどうかです。弁を閉めてしまうと、その先に水圧がかかりません。

だから栓は開けたまま、区間ぜんぶに水圧をかけます。

イは「過大にすると損傷する」という向き

水圧を高くするほど厳しい試験になる、という話ではありません。

合成樹脂管や分水栓は、過大な圧力をかけると壊れます。試験そのもので設備を傷めては意味がありません。

詳細は耐圧性能基準とは?1.75MPaと20kPa・加圧装置だけ最大吐出圧力で扱っています。

覚え方

  • 配管工事後の耐圧試験の水圧は水道事業者が実情を考慮して定めることができる
  • 給水装置の耐圧性能基準(省令1.75MPa・1分間)と、現場の耐圧試験は別。同じ「耐圧」の語で混ぜられる
  • 分水栓・止水栓の耐圧試験はすべて「開」状態。閉めるとその先に水圧がかからない
  • ★「閉」とした肢は平成26年・平成30年・令和2年の3年度で誤り。正しい形が平成29年問24エ
  • 加圧を過大にすると合成樹脂管や分水栓を損傷する。高いほど厳しい試験、ではない

理解度チェック

Q.

配管工事後の耐圧試験の水圧は誰が定めるか。

水道事業者が給水区域内の実情を考慮して定めることができます。

Q.

分水栓や止水栓の耐圧試験で弁はどうするか。

すべて「開」状態で実施します。止水性の試験ではないためです。

Q.

加圧圧力を過大にするとどうなるか。

柔軟性のある合成樹脂管や分水栓等の給水用具を損傷するおそれがあります。

> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成29年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問24=(3))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。配管工事後の耐圧試験、加圧圧力・加圧時間、分水栓・止水栓を「開」状態で実施することは同資料によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成26年度」「平成30年度」「令和2年度」の各学科試験1 問題および各年度の正答番号。他年度の出題形は各年度の問題によります。
  • ウについて、波状ステンレス鋼鋼管に水圧を加えたときの挙動を示す記述は手元の資料に見あたりません。本記事は「波状部分が膨張し圧力が低下する」が誤りとして出題された事実だけを書き、正しい記述には踏み込んでいません。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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