給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成29年度 給水装置計画論 問33 を解説(先に1戸・次に戸数)

平成29年度 学科試験1 問33は、直結式給水による10戸の集合住宅での同時使用水量を求める問題です。標準化した同時使用水量により計算する方法によります。4つから適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

この問題は2段階です。

先に1戸当たりを出し、そのあとで戸数分に広げます。順番を逆にすると合いません。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢2(250 L/分)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 1戸当たりの計算か、戸数への広げ方のどちらかがずれた値です
2 正解 2段階を順に通した値です
3 ×(誤り) 1戸当たりの計算か、戸数への広げ方のどちらかがずれた値です
4 ×(誤り) 1戸当たりの計算か、戸数への広げ方のどちらかがずれた値です

この計算の手順(ここが正解)

標準化した同時使用水量の式(給水装置標準計画・施工方法 2.3.2)

同時使用水量 = 給水用具の全使用水量 ÷ 給水用具総数 × 使用水量比

手順は3つです。

やること 引く表
11戸当たりの全使用水量給水用具総数を出す表-1(1戸当たりの給水用具の個数と使用水量)
2給水用具総数から同時使用水量比を引き、1戸当たりの同時使用水量を出す表-2(末端給水用具数と同時使用水量比)
3給水戸数から同時使用戸数率を引き、同時に使う戸数を掛ける表-3(給水戸数と同時使用戸数率)

表を引く順番は、表-1→表-2→表-3です。

設問の条件を当てはめる

1戸当たりの給水用具は台所流し・洗濯流し・浴槽(和式)・大便器(洗浄タンク)の4個で、使用水量は12・12・20・12(L/分)、合計56L/分です。

給水用具総数4個に対応する同時使用水量比は、表-2の「4」の列で2.0

給水戸数10戸は、表-3の「4〜10」の行で同時使用戸数率90%です。

当てはめ 計算
1戸当たりの同時使用水量56 ÷ 4 × 2.0 = 28 L/分
同時に使う戸数10 × 0.90 = 9戸
集合住宅全体28 × 9 = 252 L/分

選択肢は50L/分刻みで並んでいるので、250L/分に落ちます。

取り違えやすいのは3つ

やりがちな取り違え 正しくは
総給水用具数を4×10=40個として表-2を引く表-2は1戸当たりの4個で引く
同時使用戸数率を掛けずに10戸をそのまま掛ける10×0.90=9戸を掛ける
合計56L/分を割らずに2.0倍するまず個数で割って1個当たりにする

表-2は1戸の中の話、表-3は戸どうしの話です。掛ける相手を取り違えないでください。

令和元年 問33との違いは給水用具の数だけ

令和元年は洗面器が入って5個・合計64L/分・比2.2、給水戸数12戸で戸数率80%でした。

式も手順も同じです。表から拾う値が変わるだけです。

詳細は同時使用水量とは?一戸建て・集合住宅・事務所ビルで変わる6つの算定方法で扱っています。

覚え方

  • 式は全使用水量 ÷ 給水用具総数 × 使用水量比
  • ★表を引く順番は表-1→表-2→表-3。先に1戸当たりを出し、そのあと戸数分に広げる
  • 表-2は1戸の中の話、表-3は戸どうしの話。掛ける相手を取り違えない
  • 1戸4個→同時使用水量比2.0/10戸→表-3の「4〜10」の行で90%
  • ★取り違えの3つ=40個で表-2を引く/戸数率を掛けない/個数で割らない

理解度チェック

Q.

標準化した同時使用水量の式は。

全使用水量 ÷ 給水用具総数 × 使用水量比です。

Q.

表-2は何個で引くか。

1戸当たりの給水用具総数です。戸数を掛けた総数ではありません。

Q.

10戸の同時使用戸数率は。

表-3の「4〜10」の行で90%です。10×0.90=9戸を掛けます。

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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成29年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問33=(2))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。2.3.2 標準化した同時使用水量により計算する方法。式と手順は同資料によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和元年度 学科試験1 問題」問33および同年度の正答番号。同じ型の出題であることは同問によります。
  • 本記事では設問の図・表そのものを再現していません。表から読み取る値のうち、計算に必要な使用水量・同時使用水量比・同時使用戸数率は設問に数値として与えられているため引用していますが、表全体は掲載していません。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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