給水装置工事主任技術者 独学ガイド

  1. HOME
  2. 給水装置の概要
  3. > 平成28年度 問43

平成28年度 給水装置の概要 問43 を解説(外して使うのは処置でない)

平成28年度 学科試験2 問43は、給水用具の故障に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りはイとウです。

イはストレーナを取り外したまま使うという処置になっています。ウはスピンドルを取り替えています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢4(ア正 イ誤 ウ誤 エ正)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ア=小便器洗浄弁の吐水量が少なく、調整ねじが閉め過ぎだったので調整ねじを左に回して吐水量を増やした
2 ×(誤り) イ=ストレーナに異物が詰まっていたので取り外して副弁付定水位弁を使用した、としています。分解して清掃します
3 ×(誤り) ウ=スピンドルの孔とこま軸の外径が合わずがたつきがあったためスピンドルを取替えた、としています
4 ○(正しい) エ=受水槽のボールタップでパッキンが摩耗していたのでパッキンを取替えた

この問題のポイント(ここが正解)

イは「取り外して使う」が処置になっている

ストレーナは異物を受け止める部品です。

それを外したまま使えば、異物がそのまま先へ流れます。

調査結果 正しい処置
ストレーナに異物が詰まっている分解して清掃する
肢の処置取り外して使用した(直っていない

水は出るようになりますが、故障の原因は残ったままです。

アは向きが合っている

小便器洗浄弁の調整ねじ 吐水量
に回す減る
に回す増える

アは「少なかった」ので左に回して増やしています。

平成29年 問49エでは「多いので左に回して減らした」となっていて、そちらは誤りです。

同じ「左に回す」でも、症状と組み合わせて正誤が変わります。

ウは正しい処置が資料に無い

この肢は、水栓の不快音についてスピンドルを取り替えたとしています。

同じ趣旨の肢は3年度とも誤りとして出ています。

本記事では、誤りとして出題された事実だけを書きます。

エは摩耗に対するパッキン交換

処置の重さは3段階です。

状態 処置
異物・ゴミ分解して清掃
パッキンの摩耗そのパッキンを取り替える
弁座の損傷部品ごと取り替える

詳細は給水用具の故障と対策は?清掃か、パッキンか、交換かを整理で扱っています。

覚え方

  • ストレーナの異物は分解して清掃取り外して使うのは処置ではない
  • 水は出るようになっても、故障の原因が残ったままなら誤り
  • ★調整ねじは右で減、左で増症状と組み合わせて正誤が変わる(h28問43アは正、h29問49エは誤)
  • ★処置の3段階=異物は清掃/パッキンの摩耗はパッキン交換/弁座の損傷は部品ごと

理解度チェック

Q.

ストレーナに異物が詰まっていたときは。

分解して清掃します。取り外したまま使うのは処置になりません。

Q.

小便器洗浄弁の吐水量を増やすには。

調整ねじを左に回します。

Q.

ボールタップのパッキンが摩耗していたときは。

そのパッキンを取り替えます。

> 給水装置の概要のほかの論点は給水装置の概要のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成28年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験2 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問43=(4))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。給水用具の故障と対策、調節ねじの回す向き、状態に応じた処置は同資料によります。
  • ウについて、「スピンドルの孔とこま軸の外径が合わない」場合の正しい処置を示す記述は手元の資料に見あたりません。本記事は誤りとして出題された事実だけを書き、正しい処置には踏み込んでいません。
T

この記事を書いた人

T

給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

▼平成28年度 給水装置工事主任技術者試験▼

▼カテゴリ一覧▼

T

T

給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、一次資料にあたって整理しています。

Topへ >>