給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成27年度 給水装置工事法 問12 を解説(全閉と書いたら誤り)

平成27年度 学科試験1 問12は、サドル付分水栓の穿孔施工に関する問題です。4つの記述から適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

正しいのは選択肢4です。ポリエチレンスリーブの扱いが資料どおり書かれています。

残る3つは、それぞれ別の場所が書き換えられています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢4

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 取付ける前に弁体が全閉状態になっているか確認する、としています。全開です
2 ×(誤り) 取付け位置を変えるときは配水管の表面を滑らせて移動させる、としています
3 ×(誤り) 切粉を下水溝等へ確実に排水する、としています
4 正解 配水管がポリエチレンスリーブで被覆されている場合は、取付け位置の中心から20cm程度離れた両位置をゴムバンド等により固定してから切り開き、ゴムバンドの位置まで折り返し、配水管の管肌をあらわす

選択肢4のポイント(ここが正解)

選択肢1の「全閉」は5年度で誤り

誤りとして出た形 出題年度
弁体が全閉状態になっているか確認する平成27年 問12・令和元年
弁を全閉にする/全閉であることを確認する令和2年・令和3年・令和6年

理由は構造から出ます。弁が閉じていたら、ドリルが通りません。

穿孔機は弁の上に載せるので、弁を開けておかないと刃が配水管まで届きません。

取付け前の確認でも、穿孔直前の操作でも、答えは全開です。

選択肢3の「下水溝」は3年度で誤り

誤りとして出た形 出題年度
ホース先端は下水溝などへ直接接続し確実に排水する平成24年 問11・令和2年 問11
切粉を下水溝等へ確実に排水する平成27年 問12

3年度とも、下水溝と結びつけたところで誤りになっています。

排水ホースを吐水部へ連結する部分は、どの年度でも書き換えられていません。

動かされているのは、その先をどう処理するかだけです。

選択肢4の20cmは令和2年でも正しい肢

ポリエチレンスリーブの扱い(資料の要旨)

ポリエチレンスリーブは、取付け位置の中心線より20cm程度離れた両位置を固定用ゴムバンド等で固定してから中心線に沿って切り開き、固定した位置まで折り返す

令和2年 問12でも、ほぼ同じ文が正しい肢として出ています。

数字は20cmで動いていません。

選択肢2は「滑らせない」

取付け位置を変えるときに配水管の表面を滑らせると、サドル取付けガスケットが傷みます。

肢は「ガスケットを保護するため」と書いていますが、滑らせること自体がガスケットを傷める向きです。

理由と行為が逆を向いています。

詳細はサドル付分水栓とは?穿孔ドリルの先端角118度と90〜100度の使い分けで扱っています。

覚え方

  • 穿孔の前、弁は全開。「全閉」とした肢は5年度で誤り
  • ★理由=弁が閉じていたらドリルが通らない。穿孔機は弁の上に載せる
  • 切粉・排水ホースを「下水溝」と結びつけたら誤り(3年度)。連結する部分は書き換えられていない
  • ★ポリエチレンスリーブは中心線より20cm程度離れた両位置を固定してから切り開く(令和2年も正しい肢)
  • ★選択肢2は理由と行為が逆を向いている(滑らせるとガスケットが傷む)

理解度チェック

Q.

穿孔の前、弁はどの状態にするか。

全開です。全閉とした肢は5年度で誤りとして出ています。

Q.

切粉はどう処理するか。

下水溝等へ排水するとした記述は誤りとして出題されています。

Q.

ポリエチレンスリーブはどう扱うか。

取付け位置の中心線より20cm程度離れた両位置を固定してから切り開き、固定した位置まで折り返します。

> 給水装置工事法のほかの論点は給水装置工事法のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成27年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問12=(4))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。サドル付分水栓の取付けと穿孔、ポリエチレンスリーブの扱いは同資料によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成24年度」問11、「令和元年度」「令和2年度」問11・問12、「令和3年度」「令和6年度」の各学科試験1 問題および各年度の正答番号。他年度の出題形は各年度の問題によります。
  • 選択肢2について、取付け位置を変えるときの正しい手順を直接示す記述は手元の資料に見あたりません。本記事は「配水管の表面を滑らせて移動させる」が誤りとして出題された事実だけを書き、正しい手順には踏み込んでいません。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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