給水装置工事主任技術者 独学ガイド

  1. HOME
  2. 給水装置の構造及び性能
  3. > 平成26年度 問23

平成26年度 給水装置の構造及び性能 問23 を解説(侵食されるのは電位の低い側)

平成26年度 問23は、金属管の侵食に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りはアとイです。

アはマクロセル侵食の定義をミクロセル侵食に当てています。イは侵食される側を逆にしています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢4(ア誤 イ誤 ウ正 エ正)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) ア=ミクロセル侵食とは、金属材質、土壌、乾湿、通気性、pH値、溶解成分の違い等の異種環境での電池作用による侵食をいう、としています。これはマクロセル侵食です
2 ×(誤り) イ=異種金属が接触すると自然電位の高い金属が侵食される、としています。侵食されるのは自然電位の低い金属です
3 ○(正しい) ウ=鋼管が部分的にコンクリートと接触している場合、コンクリートに接している部分の電位が高くなって腐食電池が形成され、接触していない部分が侵食される
4 ○(正しい) エ=漏えい電流による電気分解作用で侵食を受けるとき、電流が金属管から流出する部分に侵食が起きる

この問題のポイント(ここが誤り)

マクロセルとミクロセルの分け方

自然侵食 中身
マクロセル侵食異種金属接触、コンクリート/土壌、通気差など異種環境での電池作用
ミクロセル侵食一般土壌侵食、バクテリアによる侵食など

アが並べている「金属材質、土壌、乾湿、通気性、pH値、溶解成分の違い」は、すべてマクロセル侵食の側です。

平成29年 問26では、逆にマクロセル侵食の説明に「腐食性の高い土壌、バクテリア」を当てた肢が誤りになっています。

名前と中身を入れ替えて、両方向から出してきます。

侵食されるのは電位の低いほう

2つの金属 どちらが侵食されるか
自然電位の低い金属こちらが侵食される
自然電位の高い金属侵食されない

平成29年 問26でも、高い金属が侵食されるとした肢が誤りになっています。

詳細は金属管の侵食とは?マクロセルとミクロセルの違いと侵食されるのはどちら側かで扱っています。

ウとエは向きが揃っている

場面 侵食される部分
鋼管の一部がコンクリートに接触接触していない部分(電位が低いほう)
漏えい電流(電食)電流が流出する部分

どちらも「出ていく側が減る」と考えると揃います。

覚え方

  • 異種金属の接触で侵食されるのは自然電位の低いほう
  • マクロセル侵食=異種環境での電池作用(異種金属接触・コンクリート/土壌・通気差)
  • ミクロセル侵食=一般土壌侵食やバクテリア。名前と中身を入れ替えて両方向から出る
  • 漏えい電流では電流が金属管から流出する部分に侵食が起きる

理解度チェック

Q.

異種金属が接触したとき侵食されるのはどちらか。

自然電位の低い金属です。

Q.

異種環境での電池作用による侵食は何と呼ぶか。

マクロセル侵食です。

Q.

漏えい電流による侵食はどこに起きるか。

電流が金属管から流出する部分です。

> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成26年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問23=(4))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。金属管の侵食(自然侵食と電食、マクロセル・ミクロセル、自然電位、漏えい電流)は同資料によります。
T

この記事を書いた人

T

給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

▼平成26年度 給水装置工事主任技術者試験▼

▼カテゴリ一覧▼

T

T

給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、一次資料にあたって整理しています。

Topへ >>