管工事施工管理技士 独学ガイド

  1. HOME
  2. 施工管理法
  3. > 配管の施工と検査の読み分け

冷媒配管の接合は何を流しながら行うのか?配管の施工と検査の読み分け

T

T

冷媒配管の接合で何かを流すと聞きましたが、何なのか思い出せません。

溶接部の検査方法も整理したいです。

この記事の要点

冷媒配管の差込接合は硬ろうを使い、管内に不活性ガスを流して酸化物の生成を抑えます。

鋼管の溶接部検査では、溶込み不足の確認に放射線透過検査を行います。

ステンレス鋼管のフランジ接合は、隣のボルトを順番に締めて片締めを避けます。

1級の問題BではNo.6が配管及び配管附属品の施工の枠です。

令和6年度と令和7年度の肢を並べます。

配管の施工と溶接部検査の正しい肢と誤りの肢を並べた図。1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B No.6(令和6年度・令和7年度)の記述と公表正答による。正しい肢として出た記述は、冷媒配管の差込接合は硬ろうを使用し管内に不活性ガスを流して酸化物の生成を抑えながら接合すること、鋼管の溶接部検査には目視検査のほかに溶込み不足の確認としては必要に応じ放射線透過検査を行うこと、ステンレス鋼管のフランジ接合でボルトを締付ける際は隣のボルトを順番に締付け片締めにならないようにすること、水圧試験は配管途中もしくは隠ぺい前や埋戻し前又は配管完了後の被覆施工前に各区画ごとに行うこと。誤りとして出た記述は、令和6年度の遠心ポンプの吸込み管はできるだけ短く空気だまりができないように配管するというもの。公表正答は令和6年度が1で、1問1答の必須問題。
左が正しい肢、右が誤りの肢。※公表正答で確定した記述を並べた図。

冷媒配管の接合はどう行うのか

硬ろうと不活性ガスです。

令和6年度 1級 第一次検定 問題B【No.6】(4)(正しい肢)

冷媒配管の差込接合は、硬ろうを使用し、管内に不活性ガスを流して酸化物の生成を抑えながら接合する。

使う材料が書かれています。硬ろうです。

流す目的も示されています。酸化物の生成を抑えながら接合するためです。

溶接部の検査には何を使うのか

目視検査と放射線透過検査です。

令和7年度 問題B【No.6】(2)(正しい肢)

鋼管の溶接部検査には目視検査のほかに、溶込み不足の確認としては、必要に応じ放射線透過検査を行う。

何を確かめるかが限定されています。溶込み不足の確認です。

常に行うものではありません。必要に応じとされています。

フランジのボルトはどう締めるのか

順番に締めます。

作業 正しい肢として出た内容
冷媒配管の差込接合 硬ろう+管内に不活性ガス
鋼管の溶接部検査 目視検査+必要に応じ放射線透過検査
ステンレス鋼管のフランジ接合 隣のボルトを順番に締め片締めを避ける
水圧試験の時期 隠ぺい前・埋戻し前・被覆施工前に各区画ごと

締める順が決まっています。隣のボルトを順番に締付けます。

避けたい状態も書かれています。片締めにならないようにすることです。

まちがえやすいポイント

この枠は溶接・接合・試験が混ざって出ます。

令和6年度は接合が2肢、試験が1肢、ポンプまわりが1肢という配分でした。分野が違う肢が並ぶので、1つずつ独立に読みます。

検査の名前も対で出ます。目視検査と放射線透過検査が並びました。

水圧試験はいつ行うのか

隠れる前です。

令和6年度 問題B【No.6】(3)(2)(いずれも正しい肢)

(3) 水圧試験は、配管途中もしくは隠ぺい前や埋戻し前、又は配管完了後の被覆施工前に、各区画ごとに行う。

(2) ステンレス鋼管のフランジ接合でボルトを締付ける際は、隣のボルトを順番に締付け、片締めにならないようにする。

時期が3つ挙がっています。隠ぺい前、埋戻し前、被覆施工前です。

まとめてではありません。各区画ごとに行います。

試験圧力と保持時間は配管の試験と保持時間で扱っています。

吸込み管はどう出されたのか

誤りの肢でした。

令和6年度 問題B【No.6】(1)(誤りの肢)

遠心ポンプの吸込み管は、できるだけ短く、空気だまりができないように配管する。

令和6年度の公表正答は(1)です。この記述は誤りと確定します。

正しい配管の仕方は同じ年度の問題文にありません。誤りとして出された事実だけが確定します。

ポンプまわりの寸法は機器の据付け、溶接の開先は溶接接合で扱っています。

理解度チェック

Q.

冷媒配管の差込接合では管内に何を流すか。

不活性ガスです。硬ろうを使用し、酸化物の生成を抑えながら接合します。

Q.

鋼管の溶接部で溶込み不足を確認する検査は。

放射線透過検査です。必要に応じて行います。

Q.

ステンレス鋼管のフランジ接合で避けたい状態は。

片締めです。隣のボルトを順番に締付けます。

Q.

水圧試験を行う時期を3つ挙げると。

隠ぺい前、埋戻し前、配管完了後の被覆施工前です。各区画ごとに行います。

Q.

「遠心ポンプの吸込み管はできるだけ短く空気だまりができないように」は正しいか。

誤りです。令和6年度の公表正答はこの肢でした。

まとめ

  • 冷媒配管は硬ろう+管内に不活性ガス
  • 目的は酸化物の生成を抑えること。
  • 溶込み不足の確認は放射線透過検査
  • 常時ではなく必要に応じ行う。
  • フランジは隣のボルトを順番に締め片締めを避ける。
  • 水圧試験は隠ぺい前・埋戻し前・被覆施工前に各区画ごと
  • 「遠心ポンプの吸込み管はできるだけ短く」とした肢は誤り。

出題の言い回しは年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。

あわせて読む

この語が出た問はどこか

解説を1問ずつ置いています。

参考資料

  • 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.6】(令和6年度・令和7年度)及び各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は令和6年度が(1)です。
  • ※ 遠心ポンプの吸込み管の正しい配管の仕方については、この記事で扱った年度の問題文の中に正しい肢としての記述がありません。誤りとして出された事実だけを記載しています。
T

この記事を書いた人

T

管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

T

T

管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

Topへ >>