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突合せとすみ肉で求められる強度が違うと聞きました。
溶接の欠陥の名前も多くて、どれが有害なのか分かりません。
この記事の要点
突合せ溶接部は母材の引張強さの最小値以上の強度が求められます。
すみ肉溶接部は同じ最小値の1/√3以上です。ここだけ数字が付きます。
開先加工は機械加工又はガス溶断加工とされています。
すみ肉溶接部だけ、求められる強度が1/√3になります。
溶接の決まりを並べます。
2つの管種に限られます。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.5.15.1(1)/2.5.15.2(1)/2.5.15.3(1)
2.5.15.1(1) 配管の溶接接合は、労働安全衛生法、高圧ガス保安法、ガス事業法、消防法又はこれらに基づく命令若しくは地方公共団体の条例の規定で配管の溶接接合に関するもの及び本項の規定による。
2.5.15.2(1) 本項は、鋼管及びステンレス鋼管に適用する。
2.5.15.3(1) 溶接接合方法は、突合せ溶接又はすみ肉溶接とする。
適用は鋼管及びステンレス鋼管です。
方法は2つです。突合せ溶接又はすみ肉溶接とされています。
同じ「最小値」を基準にしながら分かれます。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.5.15.3(2)(3)(4)
(2) 突合せ溶接に当たっては、開先加工又は面取りを適正に行うとともに、ルート間隔を保持することにより、十分な溶込みを確保する。
(3) 突合せ溶接部は、母材の規格による引張強さの最小値(母材が異なる場合は最も小さい値)以上の強度を有するものとする。
(4) すみ肉溶接部は、母材の規格による引張強さの最小値(母材が異なる場合は最も小さい値)の1/√3以上の強度を有するものとする。
突合せは最小値以上です。母材と同じだけの強度が要ります。
すみ肉には係数が付きます。同じ最小値の1/√3以上です。
6つの名前が並びます。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.5.15.3(5)
溶接部は、溶込みが十分で、かつ、割れ、アンダーカット、オーバーラップ、クレーター、スラグ巻込み、ブローホール等で有害な欠陥があってはならない。
挙げられているのは割れ・アンダーカット・オーバーラップ・クレーター・スラグ巻込み・ブローホールです。
条件は2つ重なっています。溶込みが十分で、かつ有害な欠陥がないことです。
溶接の種類で引く規格が違います。
| 溶接の種類 | 技量の基準 |
|---|---|
| 手溶接 | JIS Z 3801(ステンレス鋼溶接はJIS Z 3821) |
| 半自動溶接 | JIS Z 3841 |
| 自動溶接 | 十分な技量及び経験を有する者で監督職員が認めた者 |
自動溶接だけ規格が引かれていません。監督職員が認めた者とされています。
作業環境にも決まりがあります。金属をアーク溶接する作業は屋内及び屋外とも防じんマスクを着用し、十分な換気を行います。
加工の方法が2つ示されています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.5.15.6(1)/2.5.15.7(3)(4)(5)
2.5.15.6(1) 開先加工は、機械加工又はガス溶断加工とする。なお、ガス溶断加工の場合は、手動グラインダー加工等により入念に仕上げる。
2.5.15.7(3) 仮付け溶接のために使用した金馬等を取除くときは、仮付け跡をグラインダー又は溶接で補修する。
(4) 仮付け溶接は、溶接工によらなくてもよい。ただし、開先に直接仮付け溶接する場合は、溶接工によって行う。
(5) 仮付け溶接終了後、開先形状確認のため、監督職員の指示に従い、工事写真又は開先寸法記録を残す。ただし、工場溶接にあっては、この限りでない。
仮付けには例外があります。溶接工によらなくてもよいとされています。
ただし条件が付きます。開先に直接仮付け溶接する場合は溶接工が行います。
突合せ溶接部に求められる強度は。
母材の規格による引張強さの最小値以上です。
すみ肉溶接部に求められる強度は。
母材の規格による引張強さの最小値の1/√3以上です。
有害な欠陥として挙げられているものは。
割れ、アンダーカット、オーバーラップ、クレーター、スラグ巻込み、ブローホール等です。
開先加工の方法は。
機械加工又はガス溶断加工です。ガス溶断加工の場合は手動グラインダー加工等により仕上げます。
仮付け溶接は溶接工でなければならないか。
溶接工によらなくてもよいとされています。ただし開先に直接仮付け溶接する場合は溶接工によって行います。
溶接の方法や検査は管種と設計図書によって変わります。個別の判断は監督職員の指示にしたがってください。
級ごとに分けています。1級 施工管理法|2級 施工管理法を見てください。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月
まちがえやすいポイント
基準になる値は2つとも同じです。
どちらも「母材の規格による引張強さの最小値」を基準にします。違うのはそこに1/√3が掛かるかどうかで、すみ肉溶接部にだけ掛かります。
母材が違う場合の扱いも共通です。最も小さい値を使うと書かれています。
管の接合方法は管の接合で扱っています。