管工事施工管理技士 独学ガイド

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管の接合とは?呼び径100以下のねじ接合とパイプカッター禁止

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接合方法が用途ごとに違って、どれが使えるのか混ざります。

切断のしかたにも禁止があると聞きました。

この記事の要点

ねじ接合が使えるのは水配管で呼び径100以下に限られます。

塩ビライニング鋼管等はパイプカッターによる切断が禁止されています。

ねじ接合材はおねじ部のみに塗布し、接続後の鉄面はさび止めペイント2回塗りです。

ねじ接合が使えるのは、呼び径100以下の水配管までです。

用途ごとの接合方法を並べます。

管の接合の要件を並べた図。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編第2章第5節「管の接合」により、排水及び通気管を除く水配管の場合は、ねじ接合(呼び径100以下に限る)、フランジ接合、ハウジング形管継手による接合又は溶接接合とする。排水(ポンプアップ排水管を除く)及び通気管の場合は、ねじ接合又は排水鋼管用可とう継手(MDジョイント)とする。蒸気給気管及び蒸気還管の場合は、フランジ接合又は溶接接合とし、ただし呼び径50以下の低圧(0.1メガパスカル未満)の蒸気給気管及び蒸気還管の場合はねじ接合としてもよい。油管と高温水管は原則として溶接接合とする。管は全てその断面が変形しないよう管軸心に対して直角に切断し、切り口は平滑に仕上げる。塩ビライニング鋼管、耐熱性ライニング鋼管、ポリ粉体鋼管及び外面被覆鋼管は帯のこ盤又はねじ切機搭載形自動丸のこ機等で切断し、パイプカッターによる切断は禁止する。ねじ加工機は自動定寸装置付きとする。塩ビライニング鋼管等の防食措置を施した配管と管端防食管継手との接続部は切削ねじ接合とし、ただし呼び径50以下のポリ粉体鋼管は転造ねじ接合としてもよい。接合用ねじはJIS B 0203「管用テーパねじ」によるものとし、接合材はおねじ部のみ適量塗布してねじ込む。継手接続後のねじ部の鉄面はさび止めペイント2回塗りを行う。
呼び径の上限は用途で変わる。※仕様書の要件を並べた図。

水配管の接合はどれが使えるのか

4つ挙げられています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.5.2.1(1)(2)(3)

(1) 排水及び通気管を除く水配管の場合は、ねじ接合(呼び径100以下に限る。)、フランジ接合、ハウジング形管継手による接合又は溶接接合とする。

(2) 排水(ポンプアップ排水管を除く。)及び通気管の場合は、ねじ接合又は排水鋼管用可とう継手(MDジョイント)とする。

(3) ポンプアップ排水管の場合は、ねじ接合、フランジ接合、圧送排水鋼管用可とう継手による接合又はハウジング形管継手による接合とする。

ねじ接合にだけ条件が付きます。呼び径100以下に限るとされています。

排水は2つに分かれます。ポンプアップ排水管だけ別の項になっています。

蒸気管と油管はどうなるのか

ただし書の有無が分かれます。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.5.2.1(4)(5)(6)

(4) 蒸気給気管及び蒸気還管の場合は、フランジ接合又は溶接接合とする。ただし、呼び径50以下の低圧(0.1MPa未満)の蒸気給気管及び蒸気還管の場合は、ねじ接合としてもよい。

(5) 油管は、原則として、溶接接合とする。

(6) 高温水管は、原則として、溶接接合とする。

蒸気管には抜け道があります。呼び径50以下の低圧(0.1MPa未満)ならねじ接合としてもよいとされています。

油管と高温水管は書き方が同じです。原則として、溶接接合とされています。

まちがえやすいポイント

呼び径の上限が2つ出てきます。

水配管のねじ接合は呼び径100以下、蒸気管のねじ接合は呼び径50以下です。蒸気管にはさらに「低圧(0.1MPa未満)」という条件も重なります。

「原則として」にも意味があります。承諾を受けた場合やただし書がある場合は他の手段によれます。

用語の定義は用語の定義(承諾・指示・協議)で扱っています。

管の切断で禁止されていることは

道具が指定されています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.5.1(1)(2)(3)

(1) 管は、全て、その断面が変形しないよう管軸心に対して直角に切断し、その切り口は平滑に仕上げる。

(2) 塩ビライニング鋼管、耐熱性ライニング鋼管、ポリ粉体鋼管及び外面被覆鋼管は、帯のこ盤又はねじ切機搭載形自動丸のこ機等で切断し、パイプカッターによる切断は禁止する。また、切断後、適正な内面の面取りを施す。

(3) 地中配管用の塩ビライニング鋼管、ポリ粉体鋼管及び外面被覆鋼管のねじ加工及びねじ込み作業は、外面被覆材に適した専用工具を使用し、適正トルクで行う。チャック損傷部分は、プラスチックテープ2回巻きとする。

切る向きも決まっています。管軸心に対して直角に切断します。

ライニング管には禁止があります。パイプカッターによる切断は禁止されています。

ねじ加工はどう行うのか

機械と接合の種類が示されています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.5.1(4)(5)(6)

(4) ねじ加工機は、自動定寸装置付きとする。また、ねじ加工に際しては、ねじゲージを使用して、JIS B 0203「管用テーパねじ」に規定するねじが適正に加工されているか確認する。

(5) 塩ビライニング鋼管等の防食措置を施した配管と管端防食管継手との接続部は、切削ねじ接合とする。ただし、呼び径50以下のポリ粉体鋼管は、転造ねじ接合としてもよい。

(6) 接合する前に、切りくず、ごみ等を十分除去し、管の内部に異物のないことを確かめてから接合する。

機械に条件が付きます。自動定寸装置付きとされています。

接合の種類も分かれます。切削ねじ接合が原則で、呼び径50以下のポリ粉体鋼管だけ転造ねじ接合としてもよいとされています。

ねじ接合材はどこに塗るのか

塗る場所が限定されています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.5.2.2(1)(3)

(1) 接合用ねじは、JIS B 0203「管用テーパねじ」による管用テーパねじとし、接合にはねじ接合材を使用する。接合材は、一般用ペーストシール剤又は防食用ペーストシール剤とし、ねじ山、管内部及び端面に付着している切削油、水分、ほこり等を十分に除去した後、おねじ部のみ適量塗布してねじ込む。(中略)なお、油配管のペーストシール剤は、耐油性のものとする。

(3) 継手接続後のねじ部の鉄面は、さび止めペイント2回塗りを行う。

塗るのは片側だけです。おねじ部のみ適量塗布します。

接続した後にも作業があります。ねじ部の鉄面はさび止めペイント2回塗りです。

配管材料の記号は配管材料の記号で扱っています。

理解度チェック

Q.

水配管でねじ接合が使える呼び径は。

呼び径100以下に限られます。

Q.

蒸気給気管と蒸気還管の接合は。

フランジ接合又は溶接接合です。呼び径50以下の低圧(0.1MPa未満)の場合はねじ接合としてもよいとされています。

Q.

塩ビライニング鋼管の切断で禁止されているものは。

パイプカッターによる切断です。帯のこ盤又はねじ切機搭載形自動丸のこ機等で切断します。

Q.

ねじ接合材はどこに塗るか。

おねじ部のみに適量塗布します。

Q.

継手接続後のねじ部はどうするか。

鉄面にさび止めペイント2回塗りを行います。

まとめ

  • 水配管のねじ接合は呼び径100以下に限る。ほかはフランジ・ハウジング形管継手・溶接。
  • 排水と通気管はねじ接合又はMDジョイント。ポンプアップ排水管は別の項。
  • 蒸気管はフランジ又は溶接。ただし呼び径50以下の低圧(0.1MPa未満)はねじ接合も可。
  • 油管と高温水管は原則として溶接接合
  • 管は管軸心に対して直角に切断。ライニング管はパイプカッター禁止
  • ねじ加工機は自動定寸装置付き。管端防食管継手との接続部は切削ねじ接合。
  • ねじ接合材はおねじ部のみ。接続後の鉄面はさび止めペイント2回塗り。

使える接合方法は管種と設計図書によって変わります。個別の判断は監督職員の指示にしたがってください。

あわせて読む

この科目の過去問はどこにあるか

級ごとに分けています。1級 施工管理法2級 施工管理法を見てください。

参考資料

  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第2編第2章第5節「管の接合」2.5.1・2.5.2(国土交通省大臣官房官庁営繕部、令和7年11月5日 国営設第110号。国土交通省 官庁営繕のページで公開されているPDFの53ページから54ページ)。呼び径、圧力、切断、ねじ加工の数値は同PDFの当該ページを画像にして目視で確認しました。
  • ※ 溶接接合の詳細は同節2.5.15、異種管の接合は2.5.16によるもので、この記事では扱っていません。
  • ※ ステンレス鋼管、銅管、塩ビ管など管種ごとの接合は同節2.5.7以降によるもので、この記事では扱っていません。
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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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