管工事施工管理技士 独学ガイド

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地中配管の埋設深さとは?寒冷地のただし書と防食の巻き方

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埋設深さの数字は覚えたのですが、例外がある気がします。

防食テープの巻き方も、材料で回数が違うようです。

この記事の要点

埋設深さは車両道路600mm以上、それ以外300mm以上です。

ただし書が付きます。寒冷地では凍結深度以上とするとされています。

防食テープの巻き方は材料で変わり、1回巻きと2回巻きに分かれます。

埋設深さには、寒冷地のただし書が付きます。

埋設と防食の決まりを並べます。

地中配管の埋設深さと防食処置の要件を並べた図。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編第2章第7節「地中配管」により、管の地中埋設深さは車両道路では管の上端より600mm以上、それ以外では300mm以上とし、ただし寒冷地では凍結深度以上とする。排水管としてコンクリート管又は塩ビ管を埋設する場合は、呼び径300以下の場合は根切り底を管の下端より100mm程度、呼び径300を超える場合は管の下端より150mm程度深く根切りをする。埋戻しは管が移動しないように管の中心線程度まで埋戻し、十分充塡した後、所定の埋戻しを行う。コンクリート管以外の管を地中埋設とする場合は、管及び被覆樹脂に損傷を与えないよう山砂の類で管の周囲を埋戻した後、掘削土の良質土で埋戻す。管を埋戻す場合は土被り150mm程度の深さに埋設表示用アルミテープ又はポリエチレンテープ等を埋設するが、排水管は除く。防食処置は地中埋設の鋼管類に行い、排水配管の鋼管類、合成樹脂等で外面を被覆された部分及びステンレス鋼管(SUS316)は除く。ペトロラタム系はプライマーを塗布し防食テープを2分の1重ね1回巻きの上プラスチックテープを2分の1重ね1回巻きとする。ブチルゴム系はプライマーを塗布し絶縁テープを2分の1重ね2回巻きとする。熱収縮チューブは1層、熱収縮シートは2層重ねとする。
巻き数は材料で分かれる。※仕様書の要件を並べた図。

埋設深さはどれだけ要るのか

2つの数字とただし書があります。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.7.2(1)

管の地中埋設深さは、車両道路では管の上端より600mm以上、それ以外では300mm以上とする。ただし、寒冷地では凍結深度以上とする。

測るのは管の上端からです。車両道路が600mm以上、それ以外が300mm以上になります。

寒冷地には別の決まりが付きます。凍結深度以上とするとされています。

まちがえやすいポイント

同じ数字でも、条文によって「ただし書」の有無が違います。

第2編の地中配管には「ただし、寒冷地では凍結深度以上とする」が付きます。第6編のガス設備工事の埋設深さ(2.2.3.3)には、このただし書がありません。

表示テープにも差があります。第2編は「ただし、排水管は除く」が付きますが、第6編にはこの除外がありません。

ガス配管の埋設はガス配管と試験の圧力で扱っています。

排水管の根切りはどう決まるのか

呼び径300が境目です。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.7.1(6)

排水管として、コンクリート管又は塩ビ管を埋設する場合は、呼び径300以下の場合は根切り底を管の下端より100mm程度、呼び径300を超える場合は管の下端より150mm程度深く根切りをし、切込み砕石、切込み砂利又は山砂の類をやりかたにならい敷き込み、突き固めた後、管をなじみ良く布設する。

なお、継手箇所は、必要に応じて増し掘りをする。埋戻しは、管が移動しないように管の中心線程度まで埋戻し、十分充塡した後、所定の埋戻しを行う。

測る先が変わります。埋設深さは管の上端からですが、根切りは管の下端からです。

埋戻しは一度で終わりません。管の中心線程度まで埋戻し、十分充塡した後に所定の埋戻しを行います。

埋戻しに使う土は何か

2段階に分かれます。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.7.1(5)(8)(9)

(5) コンクリート管以外の管を地中埋設とする場合は、管及び被覆樹脂に損傷を与えないよう山砂の類で管の周囲を埋戻した後、掘削土の良質土で埋戻す。

(8) 屋外地中配管の分岐及び曲り部には、標準図(地中埋設標)による地中埋設標を設置する。なお、設置箇所は特記による。

(9) 管を埋戻す場合は、土被り150mm程度の深さに埋設表示用アルミテープ又はポリエチレンテープ等を埋設する。ただし、排水管は除く。

管の周囲が先です。山砂の類で埋戻した後、掘削土の良質土で埋戻します。

テープには除外があります。排水管は除くとされています。

防食処置はどの管に行うのか

3つが除かれます。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.7.3(1)

地中埋設の鋼管類(排水配管の鋼管類、合成樹脂等で外面を被覆された部分及びステンレス鋼管(SUS316)は除く。)には、防食材による防食処理を次により行う。

対象は地中埋設の鋼管類です。カッコの中が除かれます。

除かれるのは3つです。排水配管の鋼管類・合成樹脂等で外面を被覆された部分・ステンレス鋼管(SUS316)です。

防食テープは何回巻くのか

材料で回数が変わります。

材料 巻き方
ペトロラタム系 防食テープを1/2重ね1回巻きの上、プラスチックテープを1/2重ね1回巻き
ブチルゴム系 絶縁テープを1/2重ね2回巻き
熱収縮チューブ・シート チューブは1層、シートは2層重ねとし、プロパンガスバーナーで均一に加熱収縮

どちらも前にひと手間あります。汚れ、付着物等の除去を行い、プライマーを塗布してから巻きます。

継手のように巻きづらい箇所は別です。凹部分にマスチックを詰め、表面を平滑にした上でシートで包みます。

理解度チェック

Q.

管の地中埋設深さは。

車両道路では管の上端より600mm以上、それ以外では300mm以上です。寒冷地では凍結深度以上とします。

Q.

排水管の根切りはどこから測るか。

管の下端からです。呼び径300以下は100mm程度、300を超える場合は150mm程度深く根切りします。

Q.

コンクリート管以外の管はどう埋戻すか。

山砂の類で管の周囲を埋戻した後、掘削土の良質土で埋戻します。

Q.

防食処置から除かれるものは。

排水配管の鋼管類、合成樹脂等で外面を被覆された部分、ステンレス鋼管(SUS316)です。

Q.

ブチルゴム系の絶縁テープは何回巻くか。

1/2重ね2回巻きです。ペトロラタム系の防食テープは1/2重ね1回巻きです。

まとめ

  • 埋設深さは車両道路600mm以上、それ以外300mm以上(管の上端から)。
  • ただし寒冷地では凍結深度以上とする。
  • 排水管の根切りは管の下端からで、呼び径300以下100mm程度・300超150mm程度。
  • コンクリート管以外は山砂の類で周囲を埋戻した後、良質土。
  • 表示テープは土被り150mm程度。排水管は除く
  • 防食処置から除かれるのは排水配管の鋼管類・被覆された部分・SUS316
  • 巻き方はペトロラタム系が1回巻き、ブチルゴム系が2回巻き

実際の埋設深さや防食の方法は特記と現場の条件によって変わります。個別の判断は監督職員の指示にしたがってください。

あわせて読む

この科目の過去問はどこにあるか

級ごとに分けています。1級 施工管理法2級 施工管理法を見てください。

参考資料

  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第2編第2章第7節「地中配管」2.7.1・2.7.2・2.7.3(国土交通省大臣官房官庁営繕部、令和7年11月5日 国営設第110号。国土交通省 官庁営繕のページで公開されているPDFの66ページから67ページ)。数値は同PDFの当該ページを画像にして目視で確認しました。
  • ※ 油管の地中配管の防食措置は同節2.7.3(2)により告示によるもので、この記事では扱っていません。
  • ※ 根切り、埋戻し、建設発生土の処理は同編4.2.1によるもので、この記事では扱っていません。
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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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