管工事施工管理技士 独学ガイド

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ガス配管の埋設深さとは?車両道路600mm以上と試験の圧力

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ガス配管の埋設深さに数字が2つ出てきて、どちらが道路か迷います。

試験の圧力も、都市ガスとLPガスで違うようです。

この記事の要点

地中埋設深さは車両道路で600mm以上、それ以外で300mm以上です。

気密試験は最高使用圧力以上、耐圧試験は最高使用圧力の1.5倍以上で行います。

液化石油ガスの気密試験は低圧側だけ上限が付き、8.4kPa以上10.0kPa以下です。

埋設深さは車両道路600mm以上、それ以外300mm以上です。

配管と試験の決まりを並べます。

ガス配管の施工と試験の要件を並べた図。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第6編「ガス設備工事」により、管の地中埋設深さは車両道路では管の上端より600mm以上、それ以外では300mm以上とする。管を埋戻す場合は土被り150mm程度の深さに埋設表示用アルミテープ又はポリエチレンテープ等を埋設し、屋外地中配管の分岐及び曲り部には地中埋設標を設置する。フレキ管の配管においてスラブ内及びコンクリート増打ち内に配管する場合はさや管を使用し、さや管はガス用CD管とする。フレキ管の支持固定は横走り管を2メートル以内ごとに行う。建築基準法施行令第112条第20項に規定する準耐火構造の防火区画等を貫通する管は、その隙間をモルタル又はロックウール保温材で充塡する。都市ガス設備の試験は、最高使用圧力以上の圧力で圧力保持による気密試験を行い漏えいがないことを確認し、耐圧部分については最高使用圧力の1.5倍以上の圧力により耐圧試験を行う。気密試験終了後、ガスへの置換を行い配管内がガスに置換されていることを点火試験等により確認する。液化石油ガス設備の試験は都市ガスによるが、気密試験の圧力値は高圧側1.56メガパスカル以上、低圧側8.4キロパスカル以上10.0キロパスカル以下とする。
低圧側だけ上限が付く。※仕様書の要件を並べた図。

埋設深さはどれだけ要るのか

場所で2つに分かれます。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第6編2.2.3.3(1)/2.2.3.1(13)(4)

2.2.3.3(1) 管の地中埋設深さは、車両道路では管の上端より600mm以上、それ以外では300mm以上とする。

2.2.3.1(13) 管を埋戻す場合は、土被り150mm程度の深さに埋設表示用アルミテープ又はポリエチレンテープ等を埋設する。

(4) 屋外地中配管の分岐及び曲り部には、地中埋設標を設置する。なお、設置箇所は特記による。

測るのは管の上端からです。車両道路が600mm以上、それ以外が300mm以上になります。

テープの位置は別の数字です。土被り150mm程度の深さに埋設します。

フレキ管はどう扱うのか

入れる場所とさや管が決められています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第6編2.2.3.1(8)/2.2.3.2(2)(3)(4)

2.2.3.1(8) フレキ管の配管において、スラブ内及びコンクリート増打ち内に配管する場合は、さや管を使用する。なお、さや管はガス用CD管とする。

2.2.3.2(2) 他の配管、機器等からは、配管支持をとらない。

(3) 床ころがし配管は、支持具を用いて支持する。

(4) フレキ管の支持固定は、横走り管は2m以内ごとに行う。

さや管の種類まで指定されています。ガス用CD管です。

支持のとり方にも決まりがあります。他の配管、機器等からは配管支持をとらないとされています。

貫通部と離隔はどう決まっているのか

建築基準法施行令が引かれています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第6編2.2.3.1(7)(9)(10)(3)

(7) 配管は、煙突等の火気に対して十分な間隔を保持する。また、電線及び電気工作物に近接又は交差する場合は、関係法令に従い、必要な離隔距離を確保するか又は防護措置を行う。

(9) 建築基準法施行令第112条第20項に規定する準耐火構造の防火区画等を貫通する管は、その隙間をモルタル又はロックウール保温材で充塡する。

(10) 梁等の貫通部には接合部を設けない。

(3) 本支管よりガスメーターまでの管(供給管及び灯外内管)において、水の溜まるおそれのあるときは水取器を取付ける。

充塡するものは2つ挙げられています。モルタル又はロックウール保温材です。

貫通部には作ってはいけないものがあります。梁等の貫通部には接合部を設けないとされています。

配管設備の防火区画貫通は防火区画貫通処理で扱っています。

試験はどの圧力で行うのか

2つの試験があります。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第6編2.2.6(1)(2)(3)

(1) 試験は、最高使用圧力以上の圧力で圧力保持による気密試験を行い、漏えいがないことを確認する。

(2) 耐圧部分(最高使用圧力が高圧又は中圧のガスによる圧力が加えられる部分)については、最高使用圧力の1.5倍以上の圧力により、耐圧試験を行う。

(3) 気密試験終了後、ガスへの置換を行い、配管内がガスに置換されていることを点火試験等により確認する。

気密試験は最高使用圧力以上、耐圧試験は最高使用圧力の1.5倍以上です。

終わりにもう1段あります。ガスへの置換を行い、点火試験等により確認します。

配管の水圧試験は配管の試験と保持時間で扱っています。

液化石油ガスは何が違うのか

気密試験の圧力値だけ別に定められています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第6編3.2.3(1)/3.2.6(1)

3.2.3(1) 配管は、2.2.3「配管」によるほか、「LPガス設備設置基準及び取扱要領」及び「ガス機器の設置基準及び実務指針」又は「業務用ガス機器の設置基準及び実務指針」による。

3.2.6(1) 試験は、2.2.6「試験」による。ただし、気密試験の圧力値は高圧側1.56MPa以上、低圧側8.4kPa以上10.0kPa以下とする。

土台は都市ガスと同じです。ただし書で気密試験の圧力値だけが置き換わります。

まちがえやすいポイント

低圧側だけ書き方が違います。

高圧側は1.56MPa以上ですが、低圧側は8.4kPa以上10.0kPa以下です。低圧側にだけ上限が付いています。

単位も変わります。高圧側はMPa、低圧側はkPaで書かれています。

理解度チェック

Q.

ガス管の地中埋設深さは。

車両道路では管の上端より600mm以上、それ以外では300mm以上です。

Q.

埋戻しのときテープはどこに入れるか。

土被り150mm程度の深さです。

Q.

フレキ管をスラブ内に配管するときは。

さや管を使用します。さや管はガス用CD管とします。

Q.

気密試験と耐圧試験の圧力は。

気密試験は最高使用圧力以上、耐圧試験は最高使用圧力の1.5倍以上です。

Q.

液化石油ガスの気密試験の圧力値は。

高圧側1.56MPa以上、低圧側8.4kPa以上10.0kPa以下です。

まとめ

  • 地中埋設深さは車両道路600mm以上、それ以外300mm以上(管の上端から)。
  • 埋戻しは土被り150mm程度に埋設表示用テープ。
  • フレキ管はスラブ内・コンクリート増打ち内でさや管(ガス用CD管)を使う。
  • フレキ管の横走り管の支持固定は2m以内ごと
  • 防火区画等の貫通部の隙間はモルタル又はロックウール保温材で充塡。
  • 気密試験は最高使用圧力以上、耐圧試験は1.5倍以上。終了後にガスへの置換と点火試験等。
  • 液化石油ガスの気密試験は高圧側1.56MPa以上、低圧側8.4kPa以上10.0kPa以下

実際の施工はガス事業者の規定や特記によって変わります。個別の判断は監督職員の指示にしたがってください。

あわせて読む

この科目の過去問はどこにあるか

級ごとに分けています。1級 衛生設備2級 衛生設備を見てください。

参考資料

  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第6編「ガス設備工事」2.2.3・2.2.6・3.2.3・3.2.6(国土交通省大臣官房官庁営繕部、令和7年11月5日 国営設第110号。国土交通省 官庁営繕のページで公開されているPDFの256ページから261ページ)。埋設深さ、フレキ管、貫通部、試験の圧力は同編によります。
  • ※ 「LPガス設備設置基準及び取扱要領」など仕様書が引いている基準は取得していないため、この記事では引用していません。
  • ※ ガス漏れ警報器の設置位置は消防法令によるもので、ガス漏れ検知器の設置位置で扱っています。
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この記事を書いた人

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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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