管工事施工管理技士 独学ガイド

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貯湯タンクの湯温は何℃以上か?中央式給湯設備の読み分け

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給湯の問題は温度も部材も出てきて、どこを覚えればいいのか分かりません。

返湯管と循環ポンプの決め方も混ざります。

この記事の要点

貯湯タンク内の湯温は、レジオネラ属菌対策のため60℃以上とします。

循環ポンプの循環量は、循環管路の熱損失と許容温度降下で決めます。

貯湯タンクの保温は脚部まで行います。

温度と部材の位置が肢ごとに入れ替えられています。

1級の問題A No.30で3年分を並べます。

中央式給湯設備の正しい肢と誤りの肢を並べた図。1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A No.30(令和5年度・令和6年度・令和7年度)の記述と公表正答による。正しい肢として出た記述は、中央式給湯設備の貯湯タンク内の湯温はレジオネラ属菌対策のため60℃以上とすること、瞬間湯沸器の1号は流量1リットル毎分の水の温度を25℃上昇させる能力を表しており加熱能力は約1.74キロワットであること、中央式給湯設備の循環ポンプの循環量は循環管路の熱損失と許容温度降下により決定すること、中央式給湯設備の返湯管径は循環流量と管内流速により求めること、返湯管が複数ある場合は湯が均等に循環するよう各系統に定流量弁を設けること、貯湯タンクは脚部までを保温し熱損失を防止すること、真空式温水発生機と無圧式温水発生機は水温が100℃を超えることはないこと、水優先吐水機構をもつシングルレバー式混合水栓はレバーの中央位置で湯を吐水させないものであること。誤りとして出た記述は、中央式給湯設備の熱源に使用する真空式温水発生機の運転にはボイラー技士等の有資格者が必要であるというもの、中央式給湯設備の循環経路に気水分離器を取り付ける場合は配管経路の圧力の高い位置に設置するというもの、架橋ポリエチレン管の線膨張係数はステンレス鋼管の数値よりも小さいというもの、循環配管をリバースリターン方式とすると最遠端の管路に湯が最もよく循環することになるため採用しないというもの。
左が正しい肢、右が誤りの肢。※公表正答で確定した記述を並べた図。

貯湯タンクの湯温は何℃以上か

60℃以上です。

令和6年度 1級 第一次検定 問題A【No.30】(1)(2)(いずれも正しい肢)

(1) 中央式給湯設備の貯湯タンク内の湯温は、レジオネラ属菌対策のため、60℃以上とする。

(2) 瞬間湯沸器の1号は、流量1L/minの水の温度を25℃上昇させる能力を表しており、加熱能力は約1.74kWである。

項目
貯湯タンク内の湯温 60℃以上
瞬間湯沸器の1号 約1.74kW

温度を保つ理由が書かれています。レジオネラ属菌対策のためです。

号数の定義には3つの数値が入ります。流量1L/min、温度上昇25℃、加熱能力約1.74kWです。

循環ポンプの循環量はどう決めるのか

熱損失と温度降下です。

令和7年度 問題A【No.30】(2)(4)(いずれも正しい肢)

(2) 中央式給湯設備の循環ポンプの循環量は、循環管路の熱損失と許容温度降下により決定する。

(4) 貯湯タンクは、脚部までを保温し、熱損失を防止する。

2つの要素で決まります。循環管路の熱損失と許容温度降下です。

保温の範囲も指定されています。脚部までを保温します。

返湯管はどう決めるのか

管径と弁の2つが出題されています。

令和5年度【No.30】(3)/令和6年度【No.30】(3)(いずれも正しい肢)

令和5年度 中央式給湯設備の返湯管径は、循環流量と管内流速により求める。

令和6年度 中央式給湯設備の返湯管が複数ある場合、湯が均等に循環するよう各系統に定流量弁を設ける。

管径を決める要素は循環ポンプとは別です。循環流量と管内流速で求めます。

系統が複数のときは弁を入れます。各系統に定流量弁を設けます。

まちがえやすいポイント

似た言葉で決める対象が違います。

循環ポンプの循環量は熱損失と許容温度降下、返湯管径は循環流量と管内流速です。どちらも循環という語が入りますが、使う要素が別です。

気水分離器の位置も出ています。圧力の高い位置に設置するという記述は誤りでした。

真空式温水発生機に資格は要るのか

必要という記述が誤りとされました。

令和7年度【No.30】(1)(誤りの肢)/令和5年度【No.30】(2)(正しい肢)

令和7年度 中央式給湯設備の熱源に使用する真空式温水発生機の運転には、ボイラー技士等の有資格者が必要である。

令和5年度 真空式温水発生機と無圧式温水発生機は、熱交換方式の違いはあるが、特徴が類似しており、水温が100℃を超えることはない。

令和7年度の公表正答は(1)です。有資格者が必要という記述は誤りと確定します。

2つの発生機には共通点があります。水温が100℃を超えることはないとされています。

ボイラーとの区分は真空式温水発生機とボイラーの区分で扱っています。

気水分離器はどこに付けるのか

圧力の高い位置とした肢が誤りでした。

令和6年度【No.30】(4)(誤りの肢)

中央式給湯設備の循環経路に気水分離器を取り付ける場合は、配管経路の圧力の高い位置に設置する。

令和6年度の公表正答は(4)です。圧力の高い位置という記述は誤りと確定します。

正しい位置は同じ年度の問題文にありません。誤りとして出された事実だけが確定します。

配管材料と循環方式はどう出されたのか

線膨張係数とリバースリターンです。

令和5年度【No.30】(1)(4)(いずれも誤りの肢)/令和7年度【No.30】(3)(正しい肢)

令和5年度(1) 架橋ポリエチレン管の線膨張係数は、ステンレス鋼管の数値よりも小さい。

令和5年度(4) 循環配管をリバースリターン方式とすると、最遠端の管路に湯が最もよく循環することになるため採用しない。

令和7年度(3) 水優先吐水機構をもつシングルレバー式混合水栓は、レバーの中央位置で湯を吐水させないものである。

令和5年度の公表正答は(1)です。線膨張係数が小さいという記述は誤りと確定します。

水栓の機構も出題されています。レバーの中央位置で湯を吐水させないものが水優先吐水機構です。

理解度チェック

Q.

中央式給湯設備の貯湯タンク内の湯温は。

レジオネラ属菌対策のため60℃以上とします。

Q.

循環ポンプの循環量は何で決めるか。

循環管路の熱損失と許容温度降下です。

Q.

返湯管径は何で求めるか。

循環流量と管内流速です。

Q.

「真空式温水発生機の運転にはボイラー技士等が必要」は正しいか。

誤りです。令和7年度の公表正答はこの肢でした。

Q.

貯湯タンクの保温はどこまで行うか。

脚部までです。

まとめ

  • 貯湯タンク内の湯温は60℃以上
  • 理由はレジオネラ属菌対策
  • 循環ポンプの循環量は熱損失と許容温度降下で決める。
  • 返湯管径は循環流量と管内流速で求める。
  • 返湯管が複数なら各系統に定流量弁
  • 貯湯タンクの保温は脚部まで
  • 「真空式温水発生機に有資格者が必要」は誤り
  • 瞬間湯沸器の1号は約1.74kW

採用する方式や温度の設定は設計図書と特記によって変わります。個別の判断は監督職員の指示にしたがってください。

あわせて読む

この語が出た問はどこか

解説を1問ずつ置いています。

参考資料

  • 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.30】(令和5年度・令和6年度・令和7年度)及び各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は令和5年度が(1)、令和6年度が(4)、令和7年度が(1)です。温度と加熱能力の数値は、同PDFの当該ページを画像にして目視で確認しました。
  • ※ 気水分離器を取り付ける正しい位置については、この記事で扱った3年度の問題文の中に正しい肢としての記述がありません。誤りとして出された事実だけを記載しています。
  • ※ 架橋ポリエチレン管とステンレス鋼管の線膨張係数の具体的な値についても、正しい肢としての記述がありません。誤りとして出された事実だけを記載しています。
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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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