管工事施工管理技士 独学ガイド

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LNGとLPGはどちらの発熱量が大きいか?ガス設備の読み分け

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LNGとLPGの比較がどちら向きだったか毎回あやふやになります。

供給管と内管の境目も分かりません。

この記事の要点

LNGのほうが発熱量が大きいとした記述は、2年続けて誤りとされました。

ガス事業法の圧力区分は低圧が0.1MPa未満、高圧が1MPa以上です。

供給管と内管の境目は敷地境界線です。

同じ比較が2年続けて、同じ向きで誤りの肢に使われています。

1級と2級の記述を並べます。

ガス設備の正しい肢と誤りの肢を並べた図。1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A No.35(令和5年度・令和6年度・令和7年度)及び2級 第一次検定(前期)No.22(令和7年度・令和8年度)の記述と公表正答による。正しい肢として出た記述は、ガス事業法ではガス供給圧力が0.1メガパスカル未満を低圧、0.1メガパスカル以上1メガパスカル未満を中圧、1メガパスカル以上を高圧と区分していること、都市ガス本支管から分岐し需要家に引き込まれる導管のうち本支管分岐箇所から敷地境界線までの導管を供給管ということ、内管とは需要家に引き込まれる導管のうち敷地境界線からガス栓までの導管をいうこと、液化石油ガスのガス容器は常に温度を40℃以下に保つ措置をとること、内容積が20リットル以上の液化石油ガスの容器を設置する場合は容器の設置位置から2メートル以内にある火気を遮る措置を行うこと、液化石油ガス設備に用いる配管は0.8メガパスカル以上の圧力で行う耐圧試験に合格したものとすること、液化天然ガスはメタンを主成分とした天然ガスを冷却して液化したものであること、都市ガスの種類はA・B・Cが燃焼速度を示しAが最も遅くB・Cの順で速くなること、比重が空気より小さい都市ガスのガス漏れ警報器はガス燃焼器から水平距離8メートル以内に設置しなければならないこと、都市ガス設備の工事はガス事業者又はガス事業者が認めた施工者が施工すること、液化石油ガス配管の気密試験は空気又は不活性ガスにより圧力をかけ漏えい検知液や石けん液などを用いて漏えいがないことを確認すること。誤りとして出た記述は、液化天然ガスは液化石油ガスより単位容積あたりの発熱量が大きいというもの、液化石油ガスはい号・ろ号・は号に区分されており い号が最もプロパン及びプロピレンの合計量の含有率が低いというもの、供給ガスの発熱量は一般的に総発熱量から排ガス中の水蒸気が持つ蒸発熱を差し引いた低発熱量で表されるというもの、液化石油ガスのガス漏れ警報器の検知部はガス機器から水平距離4メートル以内でかつ検知部の上端が床面より0.6メートル以内に設置するというもの。
左が正しい肢、右が誤りの肢。※公表正答で確定した記述を並べた図。

LNGとLPGはどちらの発熱量が大きいのか

LNGのほうが大きいとした記述が誤りでした。

令和8年度 2級 第一次検定(前期)【No.22】(4)/令和7年度 同(2)(いずれも誤りの肢)

液化天然ガス(LNG)は、液化石油ガス(LPG)より単位容積あたりの発熱量が大きい。

令和8年度の公表正答は(4)、令和7年度は(2)です。2年とも同じ文が誤りの肢でした。

肢の並び順だけが変わっています。文はまったく同じです。

まちがえやすいポイント

同じ問題に正しい肢と誤りの肢が並んでいます。

「LNGはメタンを主成分とした天然ガスを冷却して液化したもの」は正しい肢、「LNGはLPGより単位容積あたりの発熱量が大きい」は誤りの肢です。どちらもLNGの説明ですが扱いが逆です。

単位が付いていることに注意します。単位容積あたりの比較です。

ガス事業法の圧力区分はいくつか

0.1MPaと1MPaで3つに分かれます。

令和6年度 1級 第一次検定 問題A【No.35】(1)(正しい肢)

ガス事業法では、ガス供給圧力が0.1MPa未満を低圧、0.1MPa以上1MPa未満を中圧、1MPa以上を高圧と区分している。

区分 ガス供給圧力
低圧 0.1MPa未満
中圧 0.1MPa以上1MPa未満
高圧 1MPa以上

境目は2つの数値だけです。0.1MPaと1MPaです。

この区分はガス事業法によります。ガス供給圧力で分けられています。

供給管と内管の境目はどこか

敷地境界線です。

令和7年度 1級【No.35】(2)/令和8年度 2級【No.22】(1)(いずれも正しい肢)

令和7年度1級 都市ガス本支管から分岐し、需要家に引き込まれる導管のうち、本支管分岐箇所から敷地境界線までの導管を供給管という。

令和8年度2級 都市ガスの導管の敷設位置による区分としての「内管」とは、需要家に引き込まれる導管のうち、敷地境界線からガス栓までの導管をいう。

2つの語が同じ線で分かれます。本支管分岐箇所から敷地境界線までが供給管です。

その先が内管です。敷地境界線からガス栓までが内管です。

LPGの取扱いで決まっている数値は何か

温度と距離と圧力です。

令和8年度 2級【No.22】(2)/令和6年度 1級【No.35】(4)/令和5年度 1級【No.35】(4)(いずれも正しい肢)

令和8年度2級 液化石油ガス(LPG)のガス容器は、常に温度を40℃以下に保つ措置をとる。

令和6年度1級 内容積が20L以上の液化石油ガス(LPG)の容器を設置する場合は、容器の設置位置から2m以内にある火気を遮る措置を行う。

令和5年度1級 液化石油ガス(LPG)設備に用いる配管は、0.8MPa以上の圧力で行う耐圧試験に合格したものとする。

容器には温度の上限があります。常に温度を40℃以下に保ちます。

火気との距離には条件が付きます。内容積20L以上の容器で2m以内です。

都市ガスのA・B・Cは何を表すのか

燃焼速度です。

令和5年度 1級【No.35】(2)(3)/令和6年度 1級【No.35】(3)(いずれも正しい肢)

令和5年度(2) 都市ガスの種類は、数字とアルファベットの組合せで表し、A、B、Cは燃焼速度を示しAが最も遅く、B、Cの順で速くなる。

令和5年度(3) 都市ガス配管の試験は、最高使用圧力以上の圧力で気密試験を行い、漏洩がないことを確認する。

令和6年度(3) 比重が空気より小さい都市ガスのガス漏れ警報器は、ガス燃焼器から水平距離8m以内に設置しなければならない。

アルファベットの意味が示されています。A、B、Cは燃焼速度です。

順番も書かれています。Aが最も遅く、B、Cの順で速くなるです。

警報器の位置はガス漏れ検知器の設置位置で扱っています。

ほかに誤りとして出されたのは何か

い号の含有率と発熱量の表し方です。

令和6年度 1級【No.35】(2)/令和5年度 1級【No.35】(1)(いずれも誤りの肢)

令和6年度 一般消費者等に供給される液化石油ガス(LPG)は、い号、ろ号、は号に区分されており、い号が最もプロパン及びプロピレンの合計量の含有率が低い。

令和5年度 供給ガスの発熱量は、一般的に、総発熱量(高発熱量)から排ガス中の水蒸気が持つ蒸発熱を差し引いた低発熱量で表される。

令和6年度の公表正答は(2)です。い号が最も含有率が低いという記述は誤りと確定します。

令和5年度の公表正答は(1)です。低発熱量で表されるという記述は誤りと確定します。

理解度チェック

Q.

「LNGはLPGより単位容積あたりの発熱量が大きい」は正しいか。

誤りです。令和7年度と令和8年度の2級で2年続けて誤りの肢でした。

Q.

ガス事業法の低圧はいくつか。

0.1MPa未満です。高圧は1MPa以上です。

Q.

供給管と内管の境目は。

敷地境界線です。そこから先がガス栓までの内管です。

Q.

LPGのガス容器の温度は。

常に40℃以下に保つ措置をとります。

Q.

都市ガスのA・B・Cは何を表すか。

燃焼速度です。Aが最も遅く、B、Cの順で速くなります。

まとめ

  • 「LNGはLPGより発熱量が大きい」は2年続けて誤り
  • LNGはメタンを主成分とした天然ガスを冷却して液化したもの。
  • ガス事業法の区分は0.1MPa未満が低圧、1MPa以上が高圧
  • 供給管は本支管分岐箇所から敷地境界線まで
  • 内管は敷地境界線からガス栓まで
  • LPGの容器は40℃以下、20L以上は2m以内の火気を遮る。
  • LPG配管は0.8MPa以上の耐圧試験に合格したもの。
  • 都市ガスのA・B・Cは燃焼速度でAが最も遅い。

ガス設備の工事はガス事業者の定めに従います。個別の判断はガス事業者に確認してください。

あわせて読む

この語が出た問はどこか

解説を1問ずつ置いています。

参考資料

  • 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.35】(令和5年度・令和6年度・令和7年度)及び2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)【No.22】(令和7年度・令和8年度)、並びに各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は1級が令和5年度(1)・令和6年度(2)・令和7年度(4)、2級が令和7年度前期(2)・令和8年度前期(4)です。圧力・温度・距離の数値は、同PDFの当該ページを画像にして目視で確認しました。
  • ※ ガス事業法及び液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律の条文は、この記事では参照していません。記載した内容は、公表正答で正しい肢として確定できた記述によります。
  • ※ LNGとLPGの単位容積あたりの発熱量の大小関係については、この記事で扱った年度の問題文の中に正しい肢としての記述がありません。誤りとして出された事実だけを記載しています。
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この記事を書いた人

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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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