管工事施工管理技士 独学ガイド

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管きょの流速はいくつか?下水道の接合方法と構造の基準

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管きょの流速の数字が、汚水と雨水でどちらが大きいのか覚えられません。

接合方法も何種類か出てきて混ざります。

この記事の要点

管きょの流速は汚水管きょで0.6〜3.0m/s、雨水管きょで0.8〜3.0m/sです。

管径が変化する場合は水面接合又は管頂接合とされています。

地表勾配が急な場合は段差接合又は階段接合で、条件によって使う語が変わります。

最小流速は雨水管きょより汚水管きょのほうが小さい値です。

1級の問題A No.27で3年分を並べます。

下水道の管きょの流速と接合方法を並べた図。1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A No.27 の令和5年度・令和6年度・令和7年度の記述と公表正答、及び下水道法施行令による。正しい肢として出た記述は、管きょの流速が計画下水量に対し原則として汚水管きょでは0.6から3.0メートル毎秒、雨水管きょでは0.8から3.0メートル毎秒であること、管きょの管径が変化する場合の接続方法は原則として水面接合又は管頂接合とすること、地表勾配が急な場合の管きょの接続は段差接合又は階段接合とすること、取付管は本管の中心線から上方に取り付けること、管きょ内で必要とする最小流速は雨水管きょに比べて汚水管きょの方が小さいこと。誤りとして出た記述は、分流式の最小管径を汚水管きょ150ミリメートル・雨水管きょ200ミリメートルとするもの、可とう性の管きょを布設する場合の基礎は管の変形に伴って変形しないものとするもの、分流式の下水道では降雨の規模によっては処理施設を経ない汚水が公共用水域に放流されるもの。下水道法施行令第5条の8及び第5条の9では、堅固で耐久力を有する構造とすること、水勢により損傷するおそれのある部分には減勢工の設置その他の措置を講ずること、汚水を排除すべきます又はマンホールには密閉することができる蓋を設けることが定められている。
流速と接合方法に数値と語がある。※公表正答と法令によって確定した記述を並べた図。

管きょの流速はいくつか

汚水と雨水で下限が違います。

令和6年度 1級 第一次検定 問題A【No.27】(3)(正しい肢)

管きょの流速は、計画下水量に対し、原則として汚水管きょでは0.6〜3.0m/s、雨水管きょでは0.8〜3.0m/sとする。

管きょの種類 流速
汚水管きょ 0.6〜3.0m/s
雨水管きょ 0.8〜3.0m/s

上限は同じです。3.0m/sで共通します。

下限だけが分かれます。汚水は0.6、雨水は0.8です。

まちがえやすいポイント

どちらが小さいかを問う形でも出ています。

令和5年度に「管きょ内で必要とする最小流速は、雨水管きょに比べて、汚水管きょの方が小さい」が正しい肢として出ました。数値の0.6と0.8がそのまま対応します。

この流速は計画下水量に対する値です。原則としてという語が付いています。

管径が変わるところはどう接合するのか

水面か管頂をそろえます。

令和6年度 問題A【No.27】(1)(正しい肢)

管きょの管径が変化する場合の接続方法は、原則として水面接合又は管頂接合とする。

2つが並んで書かれています。水面接合又は管頂接合です。

管底をそろえる方法は挙げられていません。原則としてこの2つとされています。

地表勾配が急なところはどう接合するのか

段差か階段にします。

令和6年度 問題A【No.27】(4)(正しい肢)

地表勾配が急な場合の管きょの接続は、段差接合又は階段接合とする。

こちらも2つです。段差接合又は階段接合と書かれています。

管径が変わるときとは条件が違います。地表勾配が急な場合が条件です。

誤りとして出されたのはどの記述か

数値と用途で3つあります。

令和6年度(2)/令和7年度(4)/令和5年度(4)(いずれも誤りの肢)

令和6年度 分流式の下水管きょにおける最小管径は、一般的に、汚水管きょでは150mm、雨水管きょでは200mmとする。

令和7年度 可とう性の管きょを布設する場合の基礎は、管の変形に伴って変形しないものとする。

令和5年度 分流式の下水道では、降雨の規模によっては、処理施設を経ない汚水が公共用水域に放流されることがある。

3年とも公表正答に入っています。最小管径の組合せ、可とう性の管の基礎、分流式の放流です。

未処理のまま放流されるのは合流式です。合流式と分流式で扱っています。

取付管はどこに取り付けるのか

本管の上側です。

令和7年度 問題A【No.27】(2)(3)(いずれも正しい肢)

中継ポンプ場は、下水を次のポンプ場又は処理場まで自然流下できない場合に、自然流下できる高さまで揚水を行う施設である。

取付管は、本管の中心線から上方に取り付ける。

基準になるのは中心線です。本管の中心線から上方と書かれています。

中継ポンプ場の役割も同じ年度に出ました。自然流下できる高さまで揚水を行う施設です。

排水施設の構造は法令でどう定められているのか

耐久性と漏水の防止が挙がっています。

下水道法施行令 第5条の8(排水施設及び処理施設に共通する構造の基準)

一 堅固で耐久力を有する構造とすること。

二 コンクリートその他の耐水性の材料で造り、かつ、漏水及び地下水の浸入を最少限度のものとする措置が講ぜられていること。ただし、雨水を排除すべきものについては、多孔管その他雨水を地下に浸透させる機能を有するものとすることができる。

雨水だけ例外があります。多孔管その他雨水を地下に浸透させる機能を持たせてよいとされています。

下水道法施行令 第5条の9(排水施設の構造の基準)

一 流下する下水の水勢により損傷するおそれのある部分にあつては、減勢工の設置その他水勢を緩和する措置が講ぜられていること。

二 ます又はマンホールには、蓋(汚水を排除すべきます又はマンホールにあつては、密閉することができる蓋)を設けること。

ふたの条件が汚水だけ違います。汚水を排除すべきますとマンホールは密閉することができる蓋です。

建物側の桝は桝とふた(インバート桝)で扱っています。

理解度チェック

Q.

汚水管きょの流速の範囲は。

0.6〜3.0m/sです。雨水管きょは0.8〜3.0m/sです。

Q.

管径が変化する場合の接続方法は。

原則として水面接合又は管頂接合です。

Q.

地表勾配が急な場合の接続は。

段差接合又は階段接合です。

Q.

取付管はどこに取り付けるか。

本管の中心線から上方です。

Q.

汚水を排除すべきますのふたの条件は。

密閉することができる蓋を設けます。下水道法施行令第5条の9第二号です。

まとめ

  • 管きょの流速は汚水0.6〜3.0m/s、雨水0.8〜3.0m/s
  • 上限はどちらも3.0m/sで、下限だけが分かれる。
  • 最小流速は汚水管きょのほうが小さい
  • 管径が変化する場合は水面接合又は管頂接合
  • 地表勾配が急な場合は段差接合又は階段接合
  • 取付管は本管の中心線から上方
  • 排水施設は堅固で耐久力を有する構造とする。
  • 汚水のますとマンホールは密閉することができる蓋

管きょの計画や設計の細かい数値は、事業者の定めや設計の指針によって変わります。個別の判断は発注者の指示にしたがってください。

あわせて読む

この語が出た問はどこか

解説を1問ずつ置いています。

参考資料

  • 下水道法施行令(昭和34年政令第147号)第5条の8・第5条の9(e-Gov法令検索)。排水施設及び処理施設に共通する構造の基準と、排水施設の構造の基準は同令によります。
  • 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.27】(令和5年度・令和6年度・令和7年度)及び各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は令和5年度が(4)、令和6年度が(2)、令和7年度が(4)です。流速と管径の数値は、同PDFの当該ページを画像にして目視で確認しました。
  • ※ 流速・接合方法・最小管径は下水道法施行令には定められていません。記事に記載した数値と語は、公表正答で正しい肢として確定できた記述によります。
  • ※ 分流式の最小管径の正しい値については、この記事で扱った3年度の問題文の中に正しい肢としての記述がありません。誤りとして出された事実だけを記載しています。
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この記事を書いた人

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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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