管工事施工管理技士 独学ガイド

  1. HOME
  2. 衛生設備
  3. > 桝とふた

インバート桝とため桝の違いは?桝とふたの材質

T

T

桝の種類が多く、どれにインバートが要るのか分かりません。

ふたの規格も、鋳鉄とプラスチックで引く先が違うようです。

この記事の要点

インバートの記載があるのはインバート桝だけです。ため桝の規定には出てきません。

プラスチック桝はJSWAS K-7、耐荷重が要るふたはJSWAS G-3によります。

鋳鉄製品の材質はFC200又はFCD-500-7と決められています。

インバートの記載があるのは、インバート桝だけです。

桝とふたの決まりを並べます。

桝及びふたの要件を並べた図。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編第1章第8節「桝及びふた」により、インバート桝のコンクリート桝は鉄筋コンクリート造りで外部見え掛り部モルタル塗り仕上げとし、底部は管径に適応するモルタルで作成したインバートを設け、ふた付きとする。ため桝のコンクリート桝は鉄筋コンクリート造りで外部見え掛り部モルタル塗り仕上げとし、ふた付きとする。プラスチック桝はJSWAS K-7「下水道用硬質塩化ビニル製ます」とし、ふたの耐荷重を必要とする場合はJSWAS G-3「下水道用鋳鉄製防護ふた」による。鋳鉄製品の材質はJIS G 5501「ねずみ鋳鉄品」によるFC200又はJIS G 5502「球状黒鉛鋳鉄品」によるFCD-500-7とする。マンホールふたは鋳鉄製のふた及び枠とし、形状、寸法、材質、荷重試験はSHASE-S 209「鋳鉄製マンホールふた」による。第7節「排水金具」により、床上掃除口はJCW 203による。床下掃除口は排水管の継手にねじ込み式排水管継手を用いる場合は黄銅製ねじ込み形とし、排水鋼管用可とう継手を用いる場合はCO栓とする。
底部の書き方が分かれる。※仕様書の要件を並べた図。

インバート桝とため桝は何が違うのか

底部の書き方が分かれます。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編1.8.5.1(1)/1.8.6.1(1)

1.8.5.1(1) コンクリート桝は、鉄筋コンクリート造りで、外部見え掛り部モルタル塗り仕上げとし、底部は管径に適応するモルタルで作成したインバートを設け、ふた付きとする。なお、インバートはモルタルによるものと同等に排水できる製品としてもよい。

1.8.6.1(1) コンクリート桝は、鉄筋コンクリート造りで、外部見え掛り部モルタル塗り仕上げとし、ふた付きとする。

造りと仕上げは同じ文です。鉄筋コンクリート造り・外部見え掛り部モルタル塗り仕上げ・ふた付きまで共通しています。

違うのは底部です。インバート桝にだけ「管径に適応するモルタルで作成したインバートを設け」が入ります。

まちがえやすいポイント

インバートはモルタル以外でもよい場合があります。

「なお、インバートはモルタルによるものと同等に排水できる製品としてもよい」と書かれています。モルタルで作ることだけが認められているわけではありません。

ため桝の規定にはインバートが出てきません。ふた付きまでで文が終わっています。

桝の設置基準は排水設備の技術上の基準で扱っています。

プラスチック桝はどの規格によるのか

インバート桝もため桝も同じです。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編1.8.5.2(1)/1.8.6.2(1)

プラスチック桝は、JSWAS K-7「下水道用硬質塩化ビニル製ます」とし、ふたの耐荷重を必要とする場合は、JSWAS G-3「下水道用鋳鉄製防護ふた」による。

本体とふたで規格が分かれます。本体はJSWAS K-7、耐荷重が要るふたはJSWAS G-3です。

ふたの規格には条件が付きます。ふたの耐荷重を必要とする場合とされています。

鋳鉄製品の材質は何か

2つの規格が挙げられています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編1.8.1(1)(2)(3)

(1) 鋳鉄製品の材質は、JIS G 5501「ねずみ鋳鉄品」によるFC200又はJIS G 5502「球状黒鉛鋳鉄品」によるFCD-500-7とする。

(2) 鋳鉄製品の塗装は、1.7.1「一般事項」(3)による塗装又はエポキシ樹脂塗装とする。

(3) 桝等の形状、寸法等は、標準図(弁桝、量水器桝、インバート桝(一)、インバート桝(二)、インバート桝(三)、ため桝(一)、ため桝(二)、ため桝(三))による。

記号が2つ出てきます。FC200とFCD-500-7です。

形状と寸法は別のところにあります。標準図によると書かれています。

マンホールふたはどう決まっているのか

ふたと枠をまとめて指定しています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編1.8.7(1)/1.8.8(1)

1.8.7(1) マンホールふた、床化粧マンホールふた及びインタロッキングブロック用化粧マンホールふたは、鋳鉄製のふた及び枠とし、形状、寸法、材質、荷重試験は、SHASE-S 209「鋳鉄製マンホールふた」によるものとする。

1.8.8(1) 弁桝ふたは、JCW 103「弁桝ふた」によるものとする。

指定は鋳鉄製のふた及び枠です。ふただけではありません。

引く規格は4つの項目に及びます。形状、寸法、材質、荷重試験がSHASE-S 209によります。

掃除口は継手で何が変わるのか

床下掃除口だけ2つに分かれます。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編1.7.4(1)/1.7.5(1)/1.7.6(1)

1.7.4(1) 床上掃除口は、JCW 203「床上掃除口」による。

1.7.5(1) 床下掃除口は、排水管の継手にねじ込み式排水管継手を用いる場合は黄銅製ねじ込み形とし、排水鋼管用可とう継手(MDジョイント)を用いる場合は、JPF MDJ 002「排水鋼管用可とう継手(MDジョイント)」によるCO栓とする。

1.7.6(1) 排水金物は、JCW 204「排水金物」による。なお、特記がなければ、排水共栓はステンレス製又は黄銅製で、Oリング付きのものとする。

床上は1つです。JCW 203によります。

床下は継手で決まります。ねじ込み式排水管継手なら黄銅製ねじ込み形、MDジョイントならCO栓です。

理解度チェック

Q.

インバート桝の底部はどうするか。

管径に適応するモルタルで作成したインバートを設けます。モルタルと同等に排水できる製品としてもよいとされています。

Q.

プラスチック桝の規格は。

JSWAS K-7「下水道用硬質塩化ビニル製ます」です。耐荷重が要るふたはJSWAS G-3によります。

Q.

鋳鉄製品の材質は。

ねずみ鋳鉄品のFC200又は球状黒鉛鋳鉄品のFCD-500-7です。

Q.

マンホールふたはどの規格によるか。

SHASE-S 209「鋳鉄製マンホールふた」です。鋳鉄製のふた及び枠とします。

Q.

床下掃除口はどう分かれるか。

ねじ込み式排水管継手なら黄銅製ねじ込み形、MDジョイントならCO栓です。

まとめ

  • インバート桝とため桝は造り・仕上げ・ふた付きまで同じ文。
  • 違うのは底部で、インバート桝にだけインバートの記載がある。
  • インバートはモルタルと同等に排水できる製品としてもよい。
  • プラスチック桝はJSWAS K-7、耐荷重が要るふたはJSWAS G-3
  • 鋳鉄製品はFC200又はFCD-500-7
  • マンホールふたは鋳鉄製のふた及び枠で、SHASE-S 209による。
  • 床下掃除口は継手で黄銅製ねじ込み形とCO栓に分かれる。

桝の形状や寸法は標準図と特記によって変わります。個別の判断は監督職員の指示にしたがってください。

あわせて読む

この科目の過去問はどこにあるか

級ごとに分けています。1級 衛生設備2級 衛生設備を見てください。

参考資料

  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第5編第1章第7節「排水金具」1.7.4〜1.7.6及び第8節「桝及びふた」1.8.1・1.8.5〜1.8.8(国土交通省大臣官房官庁営繕部、令和7年11月5日 国営設第110号。国土交通省 官庁営繕のページで公開されているPDFの242ページから243ページ)。桝の構造、材質、ふた、掃除口は同章によります。
  • ※ JSWAS、SHASE-S、JCW、JPFの各規格は取得していないため、この記事では規格番号と名称だけを示し、内容は引用していません。
  • ※ 桝等の形状・寸法は標準図によるもので、この記事では扱っていません。
  • ※ グリース阻集器は同章1.7.8によるもので、設置は間接排水と阻集器で扱っています。
T

この記事を書いた人

T

管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

T

T

管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

Topへ >>