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令和6年度 1級 衛生設備 問題A No.27 を解説(分流式の最小管径は汚水200mm・雨水250mm)

令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.27】は、下水道について適当でないものを1つ選ぶ問題です。管きょの管径、流速、接合の3つが並びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢2です。分流式の最小管径として挙げた2つの値が、どちらも違います。

正しい値は、汚水管きょが200mm、雨水管きょが250mmです。選択肢2は汚水150mm・雨水200mmで、両方とも1段階ずつ小さい値になっています。

150mmという数字は、別のところで出てきます。下水本管への取付管の最小管径が150mmで、管きょそのものの値ではありません。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢2

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 管径が変わるときは水面接合又は管頂接合です
2 ×(適当でない) 汚水は200mm、雨水は250mmです
3 ○(適当) 下限は汚水0.6、雨水0.8で、雨水のほうが大きいです
4 ○(適当) 地表勾配が急なら段差接合又は階段接合です

選択肢2のポイント(ここが誤り)

同じ形の記述が、別の年度では正しい肢として出ています。

令和3年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.27】の選択肢4(正しい肢)

「分流式の下水管きょにおける最小口径は、一般的に、汚水管きょでは200mm、雨水管きょでは250mmである」は、正しい肢とされています。この年度の公表正答は選択肢3(下流ほど勾配が急になるようにする)です。

令和6年度の選択肢2は、この文の数値だけを差し替えたものです。設問の言い回しはほとんど同じで、200mmが150mmに、250mmが200mmに変わっています。

雨水側の250mmは、もう1年度でも確かめられます。

令和4年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.27】の選択肢3(正しい肢)

「雨水管きょ及び合流管きょの最小管径は、250mmを標準とする」は、正しい肢とされています。この年度の公表正答は選択肢1(伏越し管きょ内の流速を上流管きょ内より遅くする)です。

逆に、数値を入れ替えた形が誤りとされた年度もあります。

令和元年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 問題A【No.27】の公表正答(選択肢2)

「管きょの最小口径は、雨水管きょでは150mm、汚水管きょでは250mmを標準とする」という記述が、適当でないものとして出されています。汚水と雨水が入れ替わった形です。

3つの年度を並べると、汚水200mm・雨水250mmで一致します。令和6年度の選択肢2は、この組み合わせのどちらとも合いません。

間違えやすいのは、150mmという数字の置き場所です。

何の管径か 最小の値 出てきた年度
汚水管きょ200mm令和3年度の選択肢4(正しい肢)
雨水管きょ・合流管きょ250mm令和3年度の選択肢4・令和4年度の選択肢3(いずれも正しい肢)
下水本管への取付管150mm平成30年度の選択肢4(正しい肢)

150mmは取付管の値です。管きょの最小管径として出てきたら誤りになります。

残りの選択肢も、別の年度で裏づけがあります。

令和2年度 問題A【No.27】の選択肢2/平成30年度 問題A【No.27】の選択肢2(いずれも正しい肢)

「地表勾配が急な場合の管きょの接続は、地表勾配に応じて段差接合又は階段接合とする」が、2つの年度で正しい肢とされています。令和6年度の選択肢4と同じ内容です。

選択肢3の流速は、下限の大小が問われてきました。

令和2年度 問題A【No.27】の公表正答(選択肢4)/平成30年度 問題A【No.27】の公表正答(選択肢1)

「管きょ内で必要とする最小流速は、雨水管きょに比べて、汚水管きょの方が大きい」という記述が、2つの年度で適当でないものとされています。大きいのは雨水管きょのほうです。

同じ向きが、言い換えた形でも出ています。

令和5年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.27】の選択肢3(正しい肢)

「管きょ内で必要とする最小流速は、雨水管きょに比べて、汚水管きょの方が小さい」は、正しい肢とされています。この年度の公表正答は選択肢4です。

選択肢3は汚水0.6m/s・雨水0.8m/sが下限で、雨水のほうが大きい向きになっています。3つの年度が同じ向きを示していて、こちらが正しい肢です。

管きょの接合と流速は管きょの流速はいくつか?下水道の接合方法と構造の基準で扱っています。

覚え方

  • 分流式の最小管径は汚水200mm・雨水250mmです。雨水のほうが大きくなります
  • 150mmは取付管の値です。管きょの最小管径として出たら誤りです
  • 最小流速は雨水管きょのほうが大きいです。2つの年度で逆向きの記述が誤りとされています
  • 管径が変わるときは水面接合又は管頂接合です
  • 地表勾配が急なら段差接合又は階段接合です

理解度チェック

Q.

分流式の下水管きょの最小管径は、汚水管きょと雨水管きょでそれぞれいくつか。

汚水管きょが200mm、雨水管きょが250mmです。令和3年度の1級 問題A No.27の選択肢4が同じ組み合わせで正しい肢とされており、雨水側の250mmは令和4年度の同No.27の選択肢3でも正しい肢とされています。

Q.

下水道で150mmという最小管径は、どこの数字か。

下水本管への取付管の最小管径です。平成30年度の1級 問題A No.27の選択肢4が、これを正しい肢としています。管きょそのものの最小管径ではありません。

Q.

管きょ内で必要とする最小流速は、汚水管きょと雨水管きょのどちらが大きいか。

雨水管きょです。「雨水管きょに比べて汚水管きょの方が大きい」という記述が、令和2年度と平成30年度の1級 問題A No.27で、いずれも適当でないものとされています。

> 衛生設備のほかの論点は衛生設備のカテゴリにまとめています

下水道の設計値は、事業体ごとの基準で扱いが変わることがあります。ここでの正誤は試験の公表正答によるものです。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」および同センターが公表した正答肢(問題A【No.27】=(2))。
  • 同センター「令和3年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」問題A【No.27】(公表正答(3))の選択肢4。
  • 同センター「令和4年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」問題A【No.27】(公表正答(1))の選択肢2および選択肢3。
  • 同センター「令和元年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 試験問題A」問題A【No.27】および同年度の公表正答肢((2))。
  • 同センター「平成30年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 試験問題A」問題A【No.27】および同年度の公表正答肢((1))。
  • 同センター「令和2年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 試験問題A」問題A【No.27】および同年度の公表正答肢((4))。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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