令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.26】は、上水道について適当でないものを1つ選ぶ問題です。配水管の圧力と土工、給水装置の耐圧が並びます。
誤りは選択肢1です。配水管内の最大静水圧を0.98MPaとした値が違います。
この問題は、圧力の名前が3か所に出てきます。選択肢1は最大静水圧、選択肢4は最小動水圧で、別のものです。
数値を覚えていなくても、選択肢1と同じ記述が令和4年度にも出ています。そのときも誤りとされた記述です。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(適当でない) | 最大静水圧を0.98MPaとした値が違います |
| 2 | ○(適当) | 軟弱層が浅いときは管径の1/5〜1/2程度・最低15cmです |
| 3 | ○(適当) | 省令が1.75MPaを1分間と定めています |
| 4 | ○(適当) | 最小動水圧の話で、令和2年度にも同じ記述があります |
この記述は、2年度にわたって同じ文で出されています。
令和4年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.26】の公表正答(選択肢3)
「配水管から給水管を分岐する箇所での配水管内の最大静水圧は、0.98MPaを超えないようにする」という記述が、適当でないものとして出されています。令和6年度の選択肢1と同じ文です。
同じ文が2年度とも誤りの肢に置かれています。0.98MPaという数字が出てきたら、この記述だと分かります。
ただし、正しい値をこの記事では書きません。公表されているのは「0.98MPaは誤り」という判定までで、正しい値を示した一次資料をこちらで確認できていないためです。
間違えやすいのは、圧力の呼び方です。
| 呼び方 | どこの話か | 出題での扱い |
|---|---|---|
| 最大静水圧 | 配水管が受ける上限 | 令和6年度の選択肢1・令和4年度の選択肢3。0.98MPaは誤り |
| 最小動水圧 | 直結給水に必要な下限 | 令和6年度の選択肢4・令和2年度の選択肢1。0.15〜0.2MPaは正しい肢 |
残りの選択肢も、それぞれ裏づけがあります。
給水装置の構造及び材質の基準に関する省令 第一条第一号
「給水装置(次号に規定する加圧装置及び当該加圧装置の下流側に設置されている給水用具並びに第三号に規定する熱交換器内における浴槽内の水等の加熱用の水路を除く。)は、国土交通大臣が定める耐圧に関する試験(以下「耐圧性能試験」という。)により一・七五メガパスカルの静水圧を一分間加えたとき、水漏れ、変形、破損その他の異常を生じないこと。」
選択肢3の1.75MPa・1分間は、この省令の数字がそのまま出ています。「水漏れ、変形、破損その他の異常を生じない」という言い回しも条文どおりです。
選択肢2の土工は、反対側の条件が別の年度に出ています。
令和元年度 問題A【No.26】の選択肢4/令和4年度 問題A【No.26】の選択肢1(いずれも正しい肢)
「軟弱層が深い場合、管径の1/3〜1/1程度(最低50cm)を砂又は良質土に置き換える」が、2つの年度で正しい肢とされています。令和6年度の選択肢2は、これと対になる「浅い場合」の記述です。
深いほど、置き換える厚さも大きくなります。浅い場合の1/5〜1/2・最低15cmは、深い場合より小さい値です。
建物に入ってからの給水は揚水用ポンプとは?飲料水系の材質と給水ポンプユニットで扱っています。
配水管から給水管を分岐する箇所での配水管内の最大静水圧を0.98MPaとした記述は、正しいか。
誤りです。令和6年度の1級 問題A No.26の選択肢1、令和4年度の同No.26の選択肢3が、どちらも同じ文で、いずれも適当でないものとされています。
給水装置の耐圧性能試験は、どれだけの圧力を何分間加えるか。
1.75MPaの静水圧を1分間です。給水装置の構造及び材質の基準に関する省令第1条第1号が、このとき水漏れ、変形、破損その他の異常を生じないことと定めています。
2階建て建物への直結の給水に必要な配水管の圧力は、静水圧か動水圧か。
動水圧です。令和6年度の選択肢4は最小動水圧0.15〜0.2MPaを標準としており、令和2年度の1級 問題A No.26でも同じ文が正しい肢とされています。同じ問題に出てくる最大静水圧とは別のものです。
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上水道の設計値は、事業体ごとの基準で扱いが変わることがあります。ここでの正誤は試験の公表正答によるものです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月