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ポンプの節が空調と給排水で別にあり、違いが分かりません。
材質の書き方も似ていて、どこが変わるのか読み取れません。
この記事の要点
揚水用ポンプの羽根車は鉛を含まないもの又は鉛除去表面処理されたものとされています。
立形の軸封はメカニカルシールだけです。空調用ポンプはパッキンも選べます。
小形給水ポンプユニットは定格出力の合計が7.5kW以下が対象です。
揚水用ポンプの羽根車は「鉛を含まないもの」と書かれています。
区分と空調用との違いを並べます。
8つの項が並んでいます。
| 項 | 名称 | 目印 |
|---|---|---|
| 1.2.1・1.2.2 | 揚水用ポンプ(横形・立形) | 鉛を含まない羽根車 |
| 1.2.3 | 小形給水ポンプユニット | 7.5kW以下に適用 |
| 1.2.4 | 水道用直結加圧形ポンプユニット | キャビネット形 |
| 1.2.5 | 深井戸用水中モーターポンプ | 井戸用 |
| 1.2.6 | 給湯用循環ポンプ | ライン形遠心ポンプ |
| 1.2.7 | 汚水、雑排水及び汚物用水中モーターポンプ | 排水用 |
| 1.2.8 | 消火ポンプユニット | 消火用 |
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編1.2.1(1)
揚水用ポンプ(横形)は、本項によるほか、JIS B 8313「小形渦巻ポンプ」、JIS B 8319「小形多段遠心ポンプ」及びJIS B 8322「両吸込渦巻ポンプ」による。
引くJISが1つ増えます。空調用ポンプの2つにJIS B 8322「両吸込渦巻ポンプ」が加わります。
羽根車に条件が1つ加わります。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編1.2.1(3)(4)/1.2.2(4)(6)
1.2.1(3)(ア) JIS G 5501「ねずみ鋳鉄品」又はJIS G 5502「球状黒鉛鋳鉄品」によるものとし、接液部にナイロンコーティングを施したものとする。
(4) 羽根車の材質は、鉛を含まないもの又は鉛除去表面処理されたものとし、次のいずれかによる。
1.2.2(4) 羽根車の材質は、JIS G 4305「冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯」又はJIS G 5121「ステンレス鋼鋳鋼品」による、ニッケル含有量が8%を下回らないものとする。
(6) 軸封は、メカニカルシールによるものとする。
羽根車の書き出しが違います。鉛を含まないもの又は鉛除去表面処理されたものという一文が先に来ます。
ケーシングにも条件が付きます。鋳鉄品を使う場合は接液部にナイロンコーティングを施します。
軸封と羽根車で選べる範囲が狭くなります。
| 項目 | 空調用ポンプ(第3編1.12.1) | 揚水用ポンプ立形(第5編1.2.2) |
|---|---|---|
| 軸封 | パッキン又はメカニカルシール | メカニカルシールによる |
| 羽根車 | 銅合金鋳物又はステンレス | ステンレスのみ |
出力の合計で線が引かれています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編1.2.3(1)(2)(5)(8)
(1) 本項は、定格出力の合計が7.5kW以下の給水ポンプユニットに適用する。
(2) 本ユニットは、ポンプ(2台以上)、圧力発信器等、制御盤、圧力タンク、電動機、共通ベース等から構成されるものとする。
(5) ポンプは、電動機直動形とし、ケーシング及び羽根車の材質は、(中略)ニッケル含有量が8%を下回らないものとする。
(8) 圧力タンクは隔膜式とし、タンク本体は鋼板製で、接液部の防錆は樹脂粉体コーティング、樹脂ライニング、樹脂シート貼り等とし、衛生上無害なものとする。
1台ではなく定格出力の合計で見ます。ポンプは2台以上です。
圧力タンクの形式も決まっています。隔膜式で、本体は鋼板製です。
2つの方式が示されています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編1.2.3(3)
(3) 制御方式は、吐出し圧力一定制御又は末端圧力推定制御とし、適用は特記による。なお、少水量停止機能を有し、少水量停止時は、圧力タンクの圧力により給水が行われるものとする。
(ア) 吐出し圧力一定制御は、圧力発信器等からの信号によりインバータ制御を行い、吐出圧力を一定にして圧力を制御する方式とする。
(イ) 末端圧力推定制御は、圧力発信器等からの信号によりインバータ制御を行い、末端圧力が一定となる吐出圧力を推定して圧力を制御する方式とする。
一定に保つ場所が違います。吐出し圧力を一定にするか、末端圧力が一定になる吐出圧力を推定するかです。
止まっている間の給水も決められています。少水量停止時は、圧力タンクの圧力により給水が行われるとされています。
タンク側の決まりは飲料用タンクと貯湯タンクで扱っています。
揚水用ポンプの羽根車の材質はどう書かれているか。
鉛を含まないもの又は鉛除去表面処理されたものとされています。
揚水用ポンプ(立形)の軸封は。
メカニカルシールです。空調用ポンプはパッキンも選べます。
小形給水ポンプユニットの適用範囲は。
定格出力の合計が7.5kW以下の給水ポンプユニットです。
小形給水ポンプユニットの制御方式は。
吐出し圧力一定制御又は末端圧力推定制御です。
給湯用循環ポンプの形式は。
電動機直動形のライン形遠心ポンプです。
実際に使うポンプの形式や能力は特記と設計図書によって変わります。個別の判断は監督員の指示にしたがってください。
級ごとに分けています。1級 衛生設備|2級 衛生設備を見てください。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月
まちがえやすいポイント
同じ8%でも、残る選択肢の数が違います。
空調用ポンプは銅合金鋳物(亜鉛8%を超えない)とステンレス(ニッケル8%を下回らない)の2つから選べますが、揚水用ポンプ立形はステンレスだけです。
節が違えば材質の範囲も変わります。「ポンプの羽根車」で覚えず、どの編のどの項かまで見る必要があります。
空調側の決まりはポンプの種類と附属品で扱っています。