管工事施工管理技士 独学ガイド

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電極棒は何を制御するのか?水位の自動制御の読み分け

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電極棒とフロートスイッチの使い分けが分かりません。

どちらも水位の話に見えます。

この記事の要点

令和7年度の2級は前期と後期の2問が水位の制御で、公表正答はどちらも(4)です。

フロートスイッチを加湿器の二位置制御と組んだ肢が誤りです。

揚水ポンプが受水タンクの電極棒から発停信号を受けると書いた肢も誤りです。

2級では前期の【No.25】と後期の【No.10】が水位の制御の枠になった年があります。

令和7年度の2問と、仕様書の規定を並べます。

水位の自動制御の出題を2問並べた図。左は令和7年度(前期)2級管工事施工管理技術検定 第一次検定 No.25の機器と制御対象の組合せで、電極棒と受水タンクの水位制御、温度検出器と室内の温度制御、電動三方弁とユニット形空気調和機の冷温水流量制御がいずれも正しい肢、フロートスイッチと加湿器の二位置制御が誤りの肢で公表正答は4。右は令和7年度(後期)2級 No.10の自動制御で、排水ポンプが排水槽の減水時に空転防止を行うこと、排水槽が満水時に警報の発報を行うこと、揚水ポンプが受水タンクの減水時に空転防止を行うことがいずれも正しい肢、揚水ポンプが受水タンクの電極棒からの発停信号を受けて自動運転を行うことが誤りの肢で公表正答は4。下は公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.3.9と2.3.10で、電極棒は電極保持器及び電極棒からなり電極保持器は合成樹脂製・電極棒はステンレス棒鋼とすること、フロート式レベルスイッチは液面の上下に伴い傾斜角度が変わるスイッチ内蔵のフロート等からなること。
左が前期の組合せ、右が後期の4肢。下が仕様書の規定。

フロートスイッチは何を制御するのか

液面の上下を検出する機器です。

令和7年度(前期)2級 第一次検定【No.25】(4)(誤りの肢)

フロートスイッチ  加湿器の二位置制御

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.3.10「フロート式レベルスイッチ」(1)(抜粋)

フロート式レベルスイッチは、液面の上下に伴い、傾斜角度が変わるスイッチ内蔵のフロート、ケーブル、端子ボックス及びリレーからなり、作動が確実なものとする。

令和7年度(前期)の公表正答は(4)です。加湿器の二位置制御と組んだ肢が誤りと確定します。

仕様書は液面を対象に書いています。液面の上下に伴い、傾斜角度が変わるという構造です。

電極棒はどんな部品でできているのか

電極保持器と電極棒です。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.3.9「電極棒及び電極帯」(1)

電極棒は、電極保持器及び電極棒からなり、電極保持器は合成樹脂製、電極棒はステンレス棒鋼とし、必要により電極棒間の間隔を保持するスペーサーを取付ける。ただし、汚水タンク等の固形物を含む水中で使用する場合は、電極棒に塩化ビニル製の保護筒を設ける。

なお、高温部に取付ける場合の電極保持器は、ガラス製耐熱形とする。

材質が2つ指定されています。電極保持器は合成樹脂製、電極棒はステンレス棒鋼です。

使う場所で仕様が変わります。汚水タンク等では塩化ビニル製の保護筒、高温部ではガラス製耐熱形の保持器です。

部位・条件 仕様書2.3.9が定めていること
電極保持器 合成樹脂製
電極棒 ステンレス棒鋼
汚水タンク等で使う場合 電極棒に塩化ビニル製の保護筒を設ける
高温部に取付ける場合 電極保持器はガラス製耐熱形

受水タンクの電極棒は何に使うと出題されたのか

空転防止です。

令和7年度(後期)2級 第一次検定【No.10】(3)(正しい肢)/(4)(誤りの肢)

揚水ポンプは、受水タンクの減水時に空転防止を行う。

揚水ポンプは、受水タンクの電極棒からの発停信号を受けて自動運転を行う。

令和7年度(後期)の公表正答は(4)です。発停信号を受けると書いた肢が誤りと確定します。

同じ受水タンクが2つの肢に出ています。減水時の空転防止は正しい肢、発停信号は誤りの肢という置き方です。

まちがえやすいポイント

受水タンクという同じ語が、正しい肢と誤りの肢の両方に入っています。

分かれるのは何をさせるかです。減水時に止める空転防止は正しい肢で、運転と停止を決める発停信号は誤りの肢になっています。

タンクの側だけ見ても決まりません。ポンプに何をさせるかまで読みます。

排水槽の側はどう出題されたのか

減水時の空転防止と、満水時の警報です。

令和7年度(後期)2級 第一次検定【No.10】(1)(2)(いずれも正しい肢)

排水ポンプは、排水槽の減水時に空転防止を行う。

排水槽は、満水時に警報の発報を行う。

2つの水位で役割が分かれます。減水時は空転防止、満水時は警報です。

排水槽そのものの構造は排水槽の構造、受水タンクの構造は飲料用タンクと貯湯タンクで扱っています。

ほかの機器と制御対象はどう組まれていたのか

温度検出器と電動三方弁です。

令和7年度(前期)2級 第一次検定【No.25】(1)(2)(3)(いずれも正しい肢)

電極棒  受水タンクの水位制御

温度検出器  室内の温度制御

電動三方弁  ユニット形空気調和機の冷温水流量制御

電極棒はここでは正しい肢です。受水タンクの水位制御と組まれています。

空調側の機器も2つ並んでいます。温度検出器は室内の温度、電動三方弁は冷温水の流量です。

空調の自動制御の方式は自動制御の制御方式、検出要素は自動制御の検出要素の読み分けで扱っています。

理解度チェック

Q.

「フロートスイッチ 加湿器の二位置制御」の組合せは正しいか。

誤りです。令和7年度(前期)の公表正答はこの肢でした。

Q.

仕様書が定める電極棒と電極保持器の材質は。

電極棒はステンレス棒鋼、電極保持器は合成樹脂製です。

Q.

汚水タンク等の固形物を含む水中で使う場合、電極棒には何を設けるか。

塩化ビニル製の保護筒です。

Q.

「揚水ポンプは、受水タンクの電極棒からの発停信号を受けて自動運転を行う」は正しいか。

誤りです。令和7年度(後期)の公表正答はこの肢でした。

Q.

排水槽は、どの水位で警報を発報すると出題されたか。

満水時です。減水時は排水ポンプの空転防止を行うとされています。

まとめ

  • フロートスイッチを加湿器の二位置制御と組んだ肢が誤り。
  • 仕様書はフロート式レベルスイッチを液面の上下の機器と定めている。
  • 電極棒は電極保持器が合成樹脂製、電極棒がステンレス棒鋼
  • 汚水タンク等では塩化ビニル製の保護筒を設ける。
  • 高温部の電極保持器はガラス製耐熱形。
  • 揚水ポンプが受水タンクの電極棒から発停信号を受けると書いた肢は誤り。
  • 排水槽は減水時に空転防止、満水時に警報の発報。

出題の言い回しは年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答、及び現行の仕様書を確認してください。

あわせて読む

この科目の過去問はどこにあるか

級ごとに分けています。1級 衛生設備2級 衛生設備を見てください。

参考資料

  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)2.3.9「電極棒及び電極帯」及び2.3.10「フロート式レベルスイッチ」(47ページ)(国土交通省大臣官房官庁営繕部)。
  • 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)【No.25】及び第一次検定(後期)【No.10】(令和7年度)並びに各回の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答はいずれも(4)です。
  • ※ 揚水ポンプの発停信号をどこから受けるかを示す記述は、同じ問題文にも仕様書2.3.9・2.3.10にもありません。誤りとされた事実だけを記載しています。
  • ※ 令和7年度(後期)の公表正答肢は「正答肢の訂正について」として公表された版によります。同回は【No.16】の正答が(2)(4)のいずれも正解に訂正されています。
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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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