管工事施工管理技士 独学ガイド

  1. HOME
  2. 過去問
  3. > 令和6年度 1級 問題B No.6

令和6年度 1級 施工管理法 問題B No.6 を解説(順番に締めるのでは片締めになる)

令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.6】は、配管の施工に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢2です。

「片締めにならないように」という目的のほうは、仕様書と同じ言い回しです。変えられているのは締める順序で、隣のボルトを順に締めていく方法が置かれています。

仕様書は片締めを避けることを求めていますが、ボルトを締める順序そのものは書いていません。この肢を適当でないとする判定は、正答肢によります。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢2

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 遠心ポンプの吸込み管について、仕様書に記述がありません。判定は正答肢によります
2 ×(適当でない) 締める順序が違います。仕様書は「片締めのないよう取付ける」とするのみで、隣から順に締めるとは書いていません
3 ○(適当) 標準仕様書2.9.1(1)が、隠ぺい・埋戻し・塗装・保温施工の前に試験を行うとしています
4 ○(適当) 標準仕様書2.4.6(10)(ア)「配管内に不活性ガスを通しながら行う等の酸化防止措置を講ずる」です

選択肢2のポイント(ここが誤り)

仕様書が書いているのは、目的のほうです。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版 6.2「ガス配管」より

(7) フランジ接合は、清掃されたフランジ面が管軸と直角となるよう、さらに片締めのないよう取付ける。

「片締めのないよう」という言い回しは、設問の後半とそのまま重なります。設問はこの目的を残したまま、手段の部分を差し替えています。仕様書はダクトのアングルフランジについても「ボルト及びナットで片締めのないよう気密に締付ける」(2.2.1(4))としており、どちらも結果として片締めを避けることだけを求めています。

残る2つは、仕様書に条文があります。

同仕様書 第9節「試験」2.9.1「一般事項」(1)

試験は、以下のいずれかの施工前に行う。
(ア) 隠ぺい又は埋戻し
(イ) 配管完了後の塗装(ねじ部のさび止めペイントは除く。)
(ウ) 保温施工

試験の中身は配管の種類で分かれます。

配管 試験の種類 圧力
蒸気管・高温水管水圧試験最高使用圧力の2倍(0.2MPa未満なら0.2MPa)
水配管・ブライン管水圧試験最高使用圧力の1.5倍(0.75MPa未満なら0.75MPa)
油管空気圧試験最大常用圧力の1.5倍
冷媒管気密試験ガイドラインによる。試験後に高真空蒸発脱水処理

保持時間は、冷媒管を除いて最小30分です。給水管と給湯管だけは別項で、保持時間が最小60分になります(2.9.3(1)(ア))。

同仕様書 2.4.6「冷媒配管」(10)

冷媒配管の接合は、原則として、ろう付けとし、次の(ア)による。(略)
(ア) 冷媒管のろう付け及び溶接作業は、配管内に不活性ガスを通しながら行う等の酸化防止措置を講ずる。

詳細は配管の試験とは?保持時間10分・30分・60分の分かれ方で扱っています。

覚え方

  • フランジ接合は管軸と直角に、片締めのないよう取付けます。仕様書が書くのはここまでです
  • 試験は隠ぺい・埋戻し・塗装・保温施工の前に行います(2.9.1(1))
  • 保持時間は冷媒管を除き最小30分、給水・給湯は最小60分です
  • 水配管は最高使用圧力の1.5倍(0.75MPa未満なら0.75MPa)の水圧試験です
  • 冷媒配管はろう付けが原則で、不活性ガスを通しながら酸化防止措置を講じます(2.4.6(10))

理解度チェック

Q.

配管の試験は、どの作業の前に行うか。

隠ぺいまたは埋戻し、配管完了後の塗装、保温施工のいずれかの施工前です。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.9.1(1)です。塗装のうちねじ部のさび止めペイントは除かれます。

Q.

冷媒配管のろう付けでは、どのような措置を講じるか。

配管内に不活性ガスを通しながら行う等の酸化防止措置です。同仕様書2.4.6(10)(ア)で、冷媒配管の接合は原則としてろう付けとされています。

Q.

水配管の水圧試験の圧力と保持時間はどうなっているか。

最高使用圧力の1.5倍(その値が0.75MPa未満の場合は0.75MPa)で、保持時間は冷媒管を除き最小30分です。同仕様書2.9.2(1)です。給水管および給湯管は別項で、保持時間が最小60分になります。

> 施工管理法のほかの論点は施工管理法のカテゴリにまとめています

試験の圧力や方法は、配管の種類や適用する仕様書の版によって変わります。実務では工事ごとの設計図書をご確認ください。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題B」および同センターが公表した正答肢(問題B【No.6】=(2))。
  • 国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)」2.9.1「一般事項」(1)・2.9.2・2.9.3(1)(国土交通省)。
  • 同仕様書 2.4.6「冷媒配管」(10)。
  • 同仕様書 6.2「ガス配管」(7)および2.2.1(4)。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
T

この記事を書いた人

T

管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

▼令和6年度 1級管工事施工管理技術検定▼

▼カテゴリ一覧▼

T

T

管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

Topへ >>