管工事施工管理技士 独学ガイド

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吊り角度を大きくすると張力はどうなるか?据付けと吊り上げの読み分け

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吊り角度と張力の向きが、毎回どちらか分からなくなります。

アンカーボルトの型式も混ざります。

この記事の要点

「吊り角度を大きくすると張力は小さくなる」とした肢は誤りでした。

メカニカルアンカーボルトは、めねじ型よりおねじ型の方が許容引抜き力が大きいとされています。

地震力の計算は、一般的に局部震度法で行われています。

1級の問題BではNo.5が機器の据付けの枠です。

令和6年度と令和7年度の8肢を並べます。

据付けと吊り上げの正しい肢と誤りの肢を並べた図。1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B No.5(令和6年度・令和7年度)の記述と公表正答による。正しい肢として出た記述は、あと施工のメカニカルアンカーボルトはめねじ型よりおねじ型の方が許容引抜き力が大きいこと、設備機器に対する地震力の計算には局部震度法や動的解析によるものがあるが一般的に局部震度法で行われていること、Vベルト駆動の送風機はVベルトが下側引張りとなるような回転方向とすること、貯湯タンクの据付けにおいては周囲に450ミリメートル以上の保守・点検スペースを確保すること、地下オイルタンク室を構築しオイルタンクを据え付ける場合はタンクとタンク室側壁との間隔を100ミリメートル以上とすること。誤りとして出た記述は、令和6年度の機器を吊り上げる場合にワイヤーロープの吊り角度を大きくするとワイヤーロープに掛かる張力は小さくなるというもの、令和7年度の防振基礎は地震時における機器の移動や転倒防止のためにストッパーボルトを堅固に締め付けるというもの。公表正答は令和6年度が4、令和7年度が2。
左が正しい肢、右が誤りの肢。※公表正答で確定した記述を並べた図。

吊り角度と張力はどう出されたのか

小さくなると書いた肢が誤りでした。

令和6年度 1級 第一次検定 問題B【No.5】(4)(誤りの肢)

機器を吊り上げる場合、ワイヤーロープの吊り角度を大きくすると、ワイヤーロープに掛かる張力は小さくなる。

令和6年度の公表正答は(4)です。張力は小さくなるという記述は誤りと確定します。

正しい向きは同じ年度の問題文にありません。誤りとして出された事実だけが確定します。

アンカーボルトはどちらの型が強いのか

おねじ型です。

令和7年度 問題B【No.5】(1)(4)(3)(いずれも正しい肢)

(1) あと施工のメカニカルアンカーボルトは、めねじ型よりおねじ型の方が許容引抜き力が大きい。

(4) 設備機器に対する地震力の計算には、局部震度法や動的解析によるものがあるが、一般的に、局部震度法で行われている。

(3) Vベルト駆動の送風機は、Vベルトが下側引張りとなるような回転方向とする。

項目 正しい肢として出た内容
メカニカルアンカーボルト おねじ型の方が許容引抜き力が大きい
地震力の計算 一般的に局部震度法
Vベルト駆動の送風機 Vベルトが下側引張りとなる回転方向

比べる相手が書かれています。めねじ型よりおねじ型です。

計算方法は2つ挙がっています。局部震度法や動的解析のうち、一般的なのは局部震度法です。

据付けの数値はいくつ出たのか

450mmと100mmです。

令和6年度 問題B【No.5】(1)(3)(いずれも正しい肢)

(1) 貯湯タンクの据付けにおいては、周囲に450mm以上の保守・点検スペースを確保するほか、加熱コイルの引抜きスペース及び内部点検用マンホール部分の点検作業用スペースを確保する。

(3) 地下オイルタンク室を構築しオイルタンクを据え付ける場合、タンクとタンク室側壁との間隔は100mm以上とする。

貯湯タンクは周囲の寸法が決まっています。450mm以上です。

あわせて確保するものも並びます。加熱コイルの引抜きスペース内部点検用マンホール部分の点検作業用スペースです。

まちがえやすいポイント

据付けの問は、数値と大小の向きが混ざって出ます。

450mmと100mmは正しい肢の数値で、誤りの肢は数値ではなく張力の向きでした。数値を探すだけでは誤りの肢を見落とします。

タンクの間隔は側壁との距離です。タンクとタンク室側壁との間隔が100mm以上です。

防振基礎のストッパーはどう出されたのか

堅固に締め付けると書いた肢が誤りでした。

令和7年度 問題B【No.5】(2)(誤りの肢)

防振基礎は、地震時における機器の移動や転倒防止のために、ストッパーボルトを堅固に締め付ける。

令和7年度の公表正答は(2)です。堅固に締め付けるという記述は誤りと確定します。

正しい締め方は同じ年度の問題文にありません。誤りとして出された事実だけが確定します。

防振基礎の作り方は機器の据付けで扱っています。

移動式クレーンの資格は移動式クレーンの資格で扱っています。

理解度チェック

Q.

「吊り角度を大きくすると張力は小さくなる」は正しいか。

誤りです。令和6年度の公表正答はこの肢でした。

Q.

メカニカルアンカーボルトで許容引抜き力が大きいのはどちらの型か。

おねじ型です。めねじ型より大きいとされています。

Q.

設備機器の地震力の計算は一般的に何で行われるか。

局部震度法です。ほかに動的解析によるものがあります。

Q.

貯湯タンクの周囲に確保する保守・点検スペースは。

450mm以上です。

Q.

地下オイルタンクとタンク室側壁との間隔は。

100mm以上です。

まとめ

  • 「吊り角度を大きくすると張力は小さくなる」とした肢は誤り。
  • メカニカルアンカーボルトはおねじ型の方が許容引抜き力が大きい。
  • 地震力の計算は一般的に局部震度法
  • Vベルトは下側引張りとなる回転方向。
  • 貯湯タンクの保守・点検スペースは450mm以上
  • 地下オイルタンクと側壁の間隔は100mm以上
  • 「防振基礎のストッパーボルトを堅固に締め付ける」とした肢は誤り。

出題の言い回しは年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。

あわせて読む

この語が出た問はどこか

解説を1問ずつ置いています。

参考資料

  • 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.5】(令和6年度・令和7年度)及び各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は令和6年度が(4)、令和7年度が(2)です。数値は、同PDFの当該ページを画像にして目視で確認しました。
  • ※ ワイヤーロープの吊り角度と張力の正しい関係、および防振基礎のストッパーボルトの正しい締め方については、この記事で扱った年度の問題文の中に正しい肢としての記述がありません。誤りとして出された事実だけを記載しています。
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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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