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令和6年度 1級 施工管理法 問題B No.5 を解説(吊り角度が開くほど張力は大きくなる)

令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.5】は、機器の据付けに関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢4です。

ワイヤーロープは、吊り角度が開くほど張力が大きくなります。設問は「大きくすると小さくなる」として、向きを逆にしています。

同じ重さの機器を2本のロープで吊るとき、ロープが鉛直に近いほど張力は小さく、開くほど大きくなります。真上に引くときが最小です。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢4

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 標準仕様書は2.1.1(1)で維持管理に必要なスペースの確保を求めていますが、450mmという数値は定めていません。判定は正答肢によります
2 ○(適当) 標準仕様書2.1.1(3)(ア)(a)「コンクリート打設後10日間以内に荷重をかけてはならない」によります
3 ○(適当) 危険物の規制に関する政令第13条第1項第二号が0.1m以上の間隔を求めています。100mmはこれと同じです
4 ×(適当でない) 張力は大きくなります。力の分解で決まる関係で、向きが逆に書かれています

選択肢4のポイント(ここが誤り)

吊り具にかかる力は、角度で決まります。

機器の重さをW、2本のロープが鉛直となす角をそれぞれθとすると、1本あたりの張力は W ÷(2 × cosθ)になります。θが0度のとき cosθ は1で張力は最小、θが大きくなるほど cosθ が小さくなるため、張力は大きくなります。

鉛直となす角θ cosθ 1本あたりの張力
0度(真上に吊る)1Wの2分の1
30度約0.866約0.58W
60度0.5Wと同じ

60度まで開くと、1本のロープが機器の重さと同じ力を受けます。角度を開くほど不利になるため、実務では吊り角度を小さく保ちます。

ほかの3つのうち、数値の根拠が条文にあるのは2つです。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版 2.1.1(3)(ア)(a)

コンクリート基礎とし、コンクリート打設後10日間以内に荷重をかけてはならない。また、表面は、金ごて押さえ又はモルタル塗りとし、据付け面を水平に仕上げたものとする。

危険物の規制に関する政令 第13条第1項第二号

地下貯蔵タンクとタンク室の内側との間は、〇・一メートル以上の間隔を保つものとし、かつ、当該タンクの周囲に乾燥砂をつめること。

詳細は機器の据付けとは?基礎の養生10日とポンプまわりの数値で扱っています。

覚え方

  • ワイヤーロープは吊り角度が開くほど張力が大きくなります。真上に吊るときが最小です
  • 鉛直から60度開くと、1本の張力が機器の重さと同じになります
  • コンクリート基礎は打設後10日間以内に荷重をかけません(仕様書2.1.1(3)(ア)(a))
  • 地下貯蔵タンクとタンク室の内側は0.1m以上あけ、周囲に乾燥砂をつめます(危険物の規制に関する政令第13条第1項第二号)
  • オイルタンク類の据付けは、標準図によるほか危険物の規制に関する政令及び同規則によります(仕様書2.1.20(2))

理解度チェック

Q.

ワイヤーロープの吊り角度を大きくすると、張力はどうなるか。

大きくなります。2本のロープが鉛直となす角をθとすると、1本あたりの張力は 重さ ÷(2 × cosθ)です。θが大きくなるほど cosθ が小さくなるため、張力は増えます。

Q.

コンクリート基礎に機器を据え付けてよいのはいつからか。

打設後10日を過ぎてからです。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.1.1(3)(ア)(a)に「コンクリート打設後10日間以内に荷重をかけてはならない」とあります。

Q.

地下貯蔵タンクとタンク室の内側は、どれだけあけるか。

0.1メートル以上です。危険物の規制に関する政令第13条第1項第二号で、あわせてタンクの周囲に乾燥砂をつめることとされています。

> 施工管理法のほかの論点は施工管理法のカテゴリにまとめています

機器の据付けは、適用する仕様書と標準図の版、特記、機器の製造者仕様によって変わります。実務では工事ごとの設計図書をご確認ください。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題B」および同センターが公表した正答肢(問題B【No.5】=(4))。
  • 国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)」2.1.1「一般事項」(1)(3)・2.1.20「タンク」(2)(国土交通省)。
  • 危険物の規制に関する政令(昭和34年政令第306号)第13条第1項第二号(e-Gov法令検索)。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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