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令和6年度 1級 施工管理法 問題B No.7 を解説(吊り間隔は工法ごとに違う)

令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.7】は、ダクト及びダクト附属品の施工に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢1です。

横走りダクトの吊り間隔は、アングルフランジ工法が3,640mm以下、共板フランジ工法が2,000mm以下です。「ともに3,000mm」ではありません。

3,000mmという値は、スライドオンフランジ工法のものです。同じコーナーボルト工法でも、共板フランジとスライドオンフランジで値が分かれます。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢1

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(適当でない) 3,640mm以下と2,000mm以下です。標準仕様書2.2.2.2(1)2.2.2.3(1)で別々に決まっています
2 ○(適当) 標準仕様書1.4.3.7(1)「保温を施さないダクトが、幅又は高さが450mmを超える場合は、間隔300mm以下のピッチで、補強リブによる補強を行う」です
3 ○(適当) 標準仕様書1.14.1(5)(ア)「長方形ダクトの場合は、半径方向の幅の1/2以上とする」です
4 ○(適当) 標準図「ダクトの防火区画貫通部施工要領」の注そのままです

選択肢1のポイント(ここが誤り)

吊り間隔は、工法ごとに別の項で決まっています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版 2.2.2.2「アングルフランジ工法ダクト」(1)

横走りダクトは、吊り間隔3,640mm以下ごとに、標準図(ダクトの吊り金物・形鋼振れ止め支持要領)による吊りを行う。

同仕様書 2.2.2.3「コーナーボルト工法ダクト」(1)

横走りダクトの吊り間隔は、スライドオンフランジ工法ダクトは3,000mm以下とし、共板フランジ工法ダクトは2,000mm以下とする。なお、機械室内は、長辺が450mm以下の横走りダクトの吊り間隔は、2,000mm以下とする。

共板フランジ工法だけが2,000mm以下で、いちばん短い値です。ダクト本体を成型してフランジにする工法のため、間隔を詰めます。

ダクトの種類・工法 横走りの吊り間隔
アングルフランジ工法3,640mm以下2.2.2.2(1)
スライドオンフランジ工法3,000mm以下2.2.2.3(1)
共板フランジ工法2,000mm以下同上
スパイラルダクト4,000mm以下2.2.2.4(1)
円形ダクト3,640mm以下同上

吊りの間隔と、振れ止め支持の間隔は別ものです。形鋼振れ止め支持のほうは、工法にかかわらず横走り12m以下ごと、立てダクトは各階1箇所以上です(同2.2.2.1(2)(3))。

選択肢4は、標準図の注に同じ形で書かれています。

公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)令和7年版「ダクトの防火区画貫通部施工要領」注より

(ア)長方形の防火ダンパーは、4本吊りとする。ただし、長辺が300mm以下の場合は2本吊りとする。
(イ)円形の防火ダンパーは、4本吊りとする。ただし、内径が300mm以下の場合は2本吊りとする。

詳細はダクトの区分とは?低圧・高圧1・高圧2の圧力と最小板厚で扱っています。

覚え方

  • 横走りの吊り間隔はアングル3,640/スライドオン3,000/共板2,000(いずれも以下)です
  • 形鋼振れ止め支持は工法によらず12m以下ごと、立てダクトは各階1箇所以上です
  • 保温を施さないダクトで幅または高さが450mmを超える場合は、300mm以下のピッチで補強リブを入れます
  • 長方形の防火ダンパーは4本吊り。長辺300mm以下なら2本吊りで、円形も内径300mmで同じ分かれ方をします
  • 湾曲部の内側半径は、長方形ダクトが半径方向の幅の1/2以上、スパイラルダクトがその半径以上です(1.14.1(5))

理解度チェック

Q.

共板フランジ工法ダクトの横走りの吊り間隔はいくつか。

2,000mm以下です。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.2.2.3(1)で、同じコーナーボルト工法でもスライドオンフランジ工法は3,000mm以下とされています。アングルフランジ工法は同2.2.2.2(1)で3,640mm以下です。

Q.

補強リブによる補強は、どのような場合に行うか。

保温を施さないダクトで、幅または高さが450mmを超える場合です。同仕様書1.4.3.7(1)で、間隔300mm以下のピッチで行うとされています。

Q.

長方形の防火ダンパーは何本吊りか。

4本吊りです。ただし長辺が300mm以下の場合は2本吊りとします。公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)の「ダクトの防火区画貫通部施工要領」の注によります。円形の場合も、内径300mm以下で2本吊りになります。

> 施工管理法のほかの論点は施工管理法のカテゴリにまとめています

ダクトの仕様は発注者が適用する仕様書と標準図の版、および特記によって変わります。実務では工事ごとの設計図書をご確認ください。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題B」および同センターが公表した正答肢(問題B【No.7】=(1))。
  • 国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)」2.2.2.2(1)・2.2.2.3(1)・2.2.2.4(1)・2.2.2.1(2)(3)(国土交通省)。
  • 同仕様書 1.4.3.7「ダクトの補強」(1)。
  • 国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)令和7年版」の「ダクトの防火区画貫通部施工要領」の注(国土交通省)。
  • 同仕様書 1.14.1「一般事項」(5)。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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