令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.8】は、保温、保冷の施工に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢1です。
ポリスチレンフォーム保温筒は、合わせ目を全て粘着テープで止めます。省略できるという定めはありません。継目のほうは粘着テープ2回巻きです。
設問が挙げている「1本につき2か所以上」は、粘着テープではなく鉄線巻きの数字です。別の項の規定を持ってきて、置き換えてあります。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(適当でない) | 合わせ目は全て粘着テープで止めます。標準仕様書3.1.3(3)です。省略の定めはありません |
| 2 | ○(適当) | 標準仕様書3.1.3(6)(7)です。テープ状は15mm以上の重なり幅で、配管の下方より上向きに巻き上げます |
| 3 | ○(適当) | 筒状材の鉄線巻きは3.1.3(4)にありますが、2層以上重ねる場合の定めはありません。判定は正答肢によります |
| 4 | ○(適当) | 3.1.3(4)の括弧書き「スパイラルダクトの場合は150mmピッチ」そのままです |
粘着テープと鉄線は、別々の項で決められています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版 3.1.3「施工」(3)
ポリスチレンフォーム保温筒は、合わせ目を全て粘着テープで止め、継目は、粘着テープ2回巻きとする。なお、継目間隔が600mm以上1,000mm以下の場合は、中間に1箇所粘着テープ2回巻きを行う。
同仕様書 3.1.3「施工」(4)
鉄線巻きは、原則として、帯状材の場合は、50mmピッチ(スパイラルダクトの場合は150mmピッチ)以下にらせん巻き締め、筒状材の場合は1本につき2箇所以上、2巻き締めとし、ロックウールフェルト及び波形保温板の場合は、1枚につき500mm以下に1箇所以上、2巻き締めとする。
「1本につき2箇所以上」は鉄線巻きの数字で、粘着テープの話ではありません。設問はこの数字を粘着テープに付け替えたうえで、合わせ目を省略してよいとしています。合わせ目は全て止めるのが原則です。
| 材の形 | 鉄線巻きの決まり |
|---|---|
| 帯状材 | 50mmピッチ以下にらせん巻き締め(スパイラルダクトは150mmピッチ以下) |
| 筒状材 | 1本につき2箇所以上、2巻き締め |
| ロックウールフェルト・波形保温板 | 1枚につき500mm以下に1箇所以上、2巻き締め |
重なり幅と巻く向きは、次の項にあります。
同仕様書 3.1.3「施工」(6)(7)
(6) テープ巻きその他の重なり幅は、原則として、テープ状の場合は15mm以上(ポリエチレンフィルムの場合は1/2重ね以上)、その他の場合は30mm以上とする。
(7) テープ巻きは、配管の下方より上向きに巻き上げる。
下から上へ巻けば、重なりが水を受け流す向きになります。
詳細は保温工事とは?厚さの数え方と継目・鉄線巻きの決まりで扱っています。
ポリスチレンフォーム保温筒の合わせ目と継目は、どう処理するか。
合わせ目は全て粘着テープで止め、継目は粘着テープ2回巻きとします。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)3.1.3(3)です。継目間隔が600mm以上1,000mm以下の場合は、中間に1箇所2回巻きを行います。
帯状材の鉄線巻きのピッチは、通常とスパイラルダクトで何mmか。
通常は50mmピッチ以下、スパイラルダクトの場合は150mmピッチ以下でらせん巻き締めします。同3.1.3(4)です。筒状材は1本につき2箇所以上、2巻き締めになります。
テープ巻きは、どちら向きに巻くか。重なり幅はいくつか。
配管の下方より上向きに巻き上げます。重なり幅は原則としてテープ状の場合15mm以上で、ポリエチレンフィルムは2分の1重ね以上、その他は30mm以上です。同3.1.3(6)(7)です。
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保温の仕様は発注者が適用する仕様書の版や特記によって変わります。実務では工事ごとの設計図書をご確認ください。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月