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保温は材料の名前も施工の数字も多くて、どこから覚えるか迷います。
継目の合わせ方も、そろえるのか避けるのかあやふやです。
この記事の要点
保温の厚さは保温材主体の厚さです。外装材と補助材の厚さは含みません。
重ね部の継目は同一線上を避けて取り付けます。そろえると弱い線ができます。
重なり幅はテープ状で15mm以上、それ以外は30mm以上になります。
継目は同一線上を避け、厚さは保温材主体だけで数えます。
材料と施工の数値を並べます。
3.1.3(1)が範囲を決めています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)3.1.3(1)(2)
(1) 保温の厚さは、保温材主体の厚さとし、外装及び補助材の厚さは、含まないものとする。
(2) 保温材相互の間隙はできる限り少なくし、重ね部の継目は同一線上を避けて取付ける。
数えるのは保温材主体の厚さだけです。アルミガラスクロスや原紙は入りません。
継目は同一線上を避けて取り付けます。そろえると、そこが一本の弱い線になります。
表2.3.1がJISと号数まで決めています。
| 保温材 | 仕様 |
|---|---|
| ロックウール 保温材 |
JIS A 9504「人造鉱物繊維保温材」。保温板は1号又は2号、フェルトは密度40kg/m³以上 |
| グラスウール 保温材 |
JIS A 9504「人造鉱物繊維保温材」。保温板、保温筒、保温帯等は40K以上 |
| ポリスチレン フォーム保温材 |
JIS A 9511「発泡プラスチック保温材」のビーズ法。保温板及び保温筒は3号 |
ロックウールとグラスウールは同じJIS A 9504です。どちらも人造鉱物繊維保温材になります。
ポリスチレンフォームだけ規格が別です。JIS A 9511の発泡プラスチック保温材になります。
3.1.2(2)が等級を定めています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)3.1.2(2)
本項で規定する保温材、外装材及び補助材を屋内で使用する場合のホルムアルデヒド放散量は、JIS等の材料規格において放散量が規定されている場合、特記がなければ、F☆☆☆☆とする。
特記がなければF☆☆☆☆です。星の数が多いほど放散量が少ないという並びになります。
対象は保温材だけではありません。外装材及び補助材も含みます。
重なり幅と向き、ピッチが決められています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)3.1.3(4)(6)(7)(14)
(4) 鉄線巻きは、原則として、帯状材の場合は、50mmピッチ(スパイラルダクトの場合は150mmピッチ)以下にらせん巻き締め、筒状材の場合は1本につき2箇所以上、2巻き締めとし、(中略)
(6) テープ巻きその他の重なり幅は、原則として、テープ状の場合は15mm以上(ポリエチレンフィルムの場合は1/2重ね以上)、その他の場合は30mm以上とする。
(7) テープ巻きは、配管の下方より上向きに巻き上げる。(以下略)
(14) 鋲の取付数は、原則として、300mm角当たりに1個以上とし、全ての面に取付ける。
テープは下方より上向きに巻き上げます。上から巻くと重ねが逆になり水が入ります。
鉄線のピッチは材料で変わります。帯状材が50mm、スパイラルダクトが150mmです。
床と壁で書き分けられています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)3.1.3(15)(19)/表2.3.2の注1
(15) 屋内露出の配管及びダクトの床貫通部は、その保温材保護のため、床面より少なくとも高さ150mmまでステンレス鋼板で被覆する。(中略)蒸気管等が壁、床等を貫通する場合には、その面から25mm以内は保温を行わない。
(19) 絶縁継手廻り(絶縁フランジを含む。)は、金属製のラッキングを行ってはならない。
注1 建築基準法施行令第112条第20項に規定する準耐火構造の防火区画等を貫通する冷水管及び冷温水管の保温は、その貫通する部分をロックウール保温材で行う。
床貫通部は高さ150mmまでステンレス鋼板で守ります。蒸気管等は25mm以内を保温しません。
防火区画を貫通する冷水管等は材料が指定されます。ロックウール保温材で行います。
防火区画の貫通処理そのものは防火区画貫通処理で扱っています。
試験が終わってからになります。
試験の節に試験は保温施工の前に行うと書かれています。保温してからでは漏れが分かりません。
試験の種類と保持時間は配管の試験と保持時間で扱っています。
絶縁継手のまわりだけ別の禁止があります。金属製のラッキングを行ってはならないと書かれています。
保温の厚さには何を含めるか。
保温材主体の厚さだけです。外装及び補助材の厚さは含みません。
重ね部の継目はどう取り付けるか。
同一線上を避けて取付けます。間隙はできる限り少なくします。
テープ状の重なり幅はいくつか。
15mm以上です。その他の場合は30mm以上になります。
蒸気管等が壁や床を貫通する場合はどうするか。
その面から25mm以内は保温を行いません。
防火区画等を貫通する冷水管の保温材は。
ロックウール保温材です。貫通する部分に用います。
保温の施工箇所や厚さは特記によって変わります。個別の判断は設計図書と監督員の指示にしたがってください。
級ごとに分けています。1級 施工管理法|2級 施工管理法を見てください。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月
まちがえやすいポイント
ねらわれるのは継目の向きです。避けるを合わせるに変えてきます。
令和7年度1級(第一次検定)問題Bでは「保温材相互の間隙はできる限り少なくし、重ね部の継目は同一線上に合わせて取り付ける」とした肢が誤りとされました。3.1.3(2)は同一線上を避けてです。
前半は条文どおりです。間隙はできる限り少なくするところまでは合っています。