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二酸化炭素の換気量計算で、どの数字で割るのか迷います。
外気の濃度を使う理由も知りたいです。
この記事の要点
室内の発生量を、室内の上限濃度と外気濃度の差で割ります。
割る相手は室内の上限濃度ではありません。外気を引いた値です。
令和6年度の与件で計算すると500m³/hになり、公表正答と一致します。
1級の問題Aでは【No.22】が換気の枠で、令和6年度は二酸化炭素濃度からの計算問題でした。
与件と選択肢を並べます。
3つの数字です。
令和6年度 1級 第一次検定 問題A【No.22】(問題文)
室内の二酸化炭素濃度を1.0×10⁻³ m³/m³以下に保つために必要な最小換気量として、適当なものはどれか。
ただし、外気中の二酸化炭素濃度は0.4×10⁻³ m³/m³、室内における二酸化炭素発生量は0.3m³/hとする。
保ちたい値と入ってくる値が別に示されています。室内の上限が1.0×10⁻³、外気が0.4×10⁻³です。
発生量は時間あたりです。0.3m³/hと単位が付いています。
差で割ります。
0.3を(1.0×10⁻³ − 0.4×10⁻³)で割ります。0.3 ÷ 0.6×10⁻³ = 500となります。
公表正答は(2)の500m³/hです。計算結果と一致します。
| 選択肢 | 値 | 出てくる割り方 |
|---|---|---|
| (1) | 300m³/h | 外気を引かず1.0×10⁻³で割った値 |
| (2) | 500m³/h | 0.6×10⁻³で割った値。公表正答 |
| (3) | 700m³/h | なし |
| (4) | 1,000m³/h | なし |
百万分の千です。
建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令 第2条第一号イの表 第三号
二酸化炭素の含有率 百万分の千以下
1.0×10⁻³は1,000/1,000,000と同じ値です。この条文の基準と同じ数字が問題の上限に置かれています。
この表の全体は室内空気の管理基準で扱っています。
割る相手が違います。
発熱量から出す式は温度差で割ります。濃度で割るのが今回の式です。
どちらも「発生したものを、許される差で割る」形になっています。発熱量なら温度差、二酸化炭素なら濃度差です。
発熱量から出す計算は必要換気量の計算の読み分け、法令で決まる換気量は必要有効換気量で扱っています。
二酸化炭素濃度から換気量を出すとき、発生量を何で割るか。
室内の上限濃度と外気濃度の差です。
令和6年度の与件で、割る値はいくらになるか。
0.6×10⁻³です。1.0×10⁻³から0.4×10⁻³を引いた値です。
その計算の答えと公表正答は。
500m³/hで、公表正答は(2)です。
外気を引かずに割ると、どの選択肢の値になるか。
300m³/hで、(1)にあたります。
1.0×10⁻³ m³/m³ は条文ではどう書かれる値か。
百万分の千です。二酸化炭素の含有率の基準として定められています。
与件の数値は年度ごとに変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。
解説を1問ずつ置いています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月
まちがえやすいポイント
外気の濃度を使い忘れると別の選択肢に着きます。
0.3を1.0×10⁻³で割ると300になり、(1)がそのまま用意されています。差を取るかどうかで答えが変わります。
指数の引き算も間違えやすいところです。1.0−0.4で0.6となり、10⁻³はそのまま残ります。