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令和6年度 1級 空調・換気 問題A No.22 を解説(発生量を濃度の差で割る)

令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.22】は、室内の二酸化炭素濃度を保つために必要な最小換気量を求める計算問題です。4つの値のうち、適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

正解は選択肢2です。発生量を、室内と外気の濃度の差で割ります。

差をとるところが、この問題の要です。室内に保ちたい1.0×10⁻³から外気の0.4×10⁻³を引いて0.6×10⁻³とし、発生量0.3をこれで割ります。

同じ形の問題は、令和2年度にも出ています。在室人員から発生量を出す一手間が入るだけで、割り算の形は同じです。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢2

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 × 300m³/hは、0.3を1.0×10⁻³で割った値です
2 ○(適当) 0.3を0.6×10⁻³で割って500m³/hです
3 × 700m³/hになる割り方は、本記事では示していません
4 × 1,000m³/hは、0.3を0.3×10⁻³で割った値です

この計算の手順(ここが正解)

手順は2つです。まず濃度の差を出します。

与えられている数値
室内に保ちたい二酸化炭素濃度1.0×10⁻³m³/m³以下
外気中の二酸化炭素濃度0.4×10⁻³m³/m³
室内における二酸化炭素発生量0.3m³/h

手順1と手順2

濃度の差 = 1.0×10⁻³ - 0.4×10⁻³ = 0.6×10⁻³
必要換気量= 0.3 ÷ 0.6×10⁻³ = 0.3 ÷ 0.0006 = 500m³/h

外気の濃度を引くところを忘れないようにします。引かずに1.0×10⁻³で割ると300になり、これは選択肢1の値です。

同じ形の問題が、令和2年度にも出ています。

令和2年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 問題A【No.22】の公表正答(選択肢4)

在室人員24人の居室の二酸化炭素濃度を1,000ppm以下に保つために必要な最小の換気量は、外気中の二酸化炭素の濃度を400ppm、人体からの二酸化炭素発生量を0.03m³/(h・人)とするとき、1,200m³/hとされています。

この年度は、先に在室人員から発生量を出します。

年度 発生量 計算
令和2年度24人×0.03=0.72m³/h0.72÷0.0006=1,200m³/h
令和6年度0.3m³/h(そのまま与えられます)0.3÷0.0006=500m³/h

どちらも濃度の差は0.6×10⁻³で同じです。令和2年度は1,000ppmと400ppm、令和6年度は1.0×10⁻³と0.4×10⁻³という書き方の違いだけです。

令和4年度にも、同じ形の問題があります。

令和4年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.23】の公表正答(選択肢3)

在室人員30人の居室の二酸化炭素濃度を0.0008m³/m³以下に保つために必要な最小の換気量は、人体からの二酸化炭素発生量を0.02m³/(h・人)、外気中の二酸化炭素濃度を0.0004m³/m³とするとき、1,500m³/hとされています。

30×0.02=0.6、0.0008-0.0004=0.0004、0.6÷0.0004=1,500です。この年度は濃度の差が0.0004で、ほかの2年度とは違います。それでも割り算の形は同じです。

なお、換気量が何に比例するかを取り違えさせる肢も出ています。

令和4年度 同 問題A【No.22】の公表正答(選択肢2)

「一定量の汚染質が発生している室の必要換気量は、その室の容積に比例する。」
この記述が、適当でないものとして出されています。

室の容積では決まりません。必要換気量は、発生量と濃度の差で決まります。

換気量の求め方は発生熱量から換気量はどう出すのか?必要換気量の計算の読み分けで扱っています。

覚え方

  • 必要換気量は発生量 ÷(室内の許容濃度-外気の濃度)です
  • 外気の濃度を引くところを忘れると値が変わります
  • 1,000ppmは1.0×10⁻³m³/m³と同じです。年度によって書き方が変わります
  • 在室人員が示されている年度は、先に人数×1人あたりの発生量を出します
  • 令和2年度と令和6年度は、どちらも濃度の差が0.6×10⁻³です

理解度チェック

Q.

必要最小換気量は、どのように求めるか。

発生量を、室内に保ちたい濃度から外気の濃度を引いた差で割ります。令和6年度の1級 問題A No.22では、0.3÷(1.0×10⁻³-0.4×10⁻³)=500m³/hとなり、公表正答は選択肢2です。

Q.

1,000ppmは、m³/m³で表すといくつか。

1.0×10⁻³m³/m³です。令和2年度の1級 問題A No.22はppm、令和6年度の同No.22はm³/m³で書かれていますが、同じ値を表しています。

Q.

在室人員24人、1人あたりの二酸化炭素発生量0.03m³/(h・人)のとき、総発生量はいくつか。

0.72m³/hです。24×0.03=0.72となります。令和2年度の1級 問題A No.22はこの値を0.0006で割って1,200m³/hとなり、公表正答は選択肢4です。

> 空調・換気のほかの論点は空調・換気のカテゴリにまとめています

実際の換気量は、室の使われ方や在室人員の変動によって決まります。ここでの計算は試験問題に示された条件によるものです。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」および同センターが公表した正答肢(問題A【No.22】=(2))。
  • 同センター「令和2年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 問題A」問題A【No.22】および同年度の公表正答肢((4))。
  • 同センター「令和4年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」問題A【No.23】および同年度の公表正答肢((3))。
  • 同センター「令和4年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」問題A【No.22】および同年度の公表正答肢((2))。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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