管工事施工管理技士 独学ガイド

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発生熱量から換気量はどう出すのか?必要換気量の計算の読み分け

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kWとkJ/hの変換でいつも桁を間違えます。

式の形を覚えたいです。

この記事の要点

換気量は、発生熱量を比熱と密度と温度差の積で割って出します。

kWのままでは使えません。3,600を掛けてkJ/hに直します

令和7年度は10kWで6,000m³/h、令和5年度は6kWで3,600m³/hが公表正答でした。

1級の問題AではNo.23が換気量の計算の枠です。

令和5年度と令和7年度の2問を並べます。

発生熱量から必要換気量を出す計算手順を並べた図。1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A No.23(令和5年度・令和7年度)の記述と公表正答による。令和7年度は電気室において発生した熱を換気により除去するときに必要な換気量を問う問で、発生熱量10キロワット、許容室温40度、外気温度35度、空気の比熱1.0キロジュール毎キログラムケルビン、空気の密度1.2キログラム毎立方メートルが与えられ、10キロワットを36,000キロジュール毎時に直し、温度差5ケルビンとして、36,000を1.0と1.2と5の積で割ると6,000立方メートル毎時となり、選択肢7,200・6,000・3,000・2,000のうち公表正答は6,000の2。令和5年度はエレベーター機械室の必要最小換気量を問う問で、発熱量6キロワット、許容温度40度、外気温度35度、定圧比熱1.0、密度1.2が与えられ、21,600を6で割って3,600立方メートル毎時となり、選択肢1,800・2,400・3,600・4,000のうち公表正答は3,600の3。
左が令和7年度、右が令和5年度。※公表正答で確定した数値を並べた図。

換気量の式はどんな形か

発生熱量を3つの積で割ります。

要素 2年とも与えられた値
空気の比熱 1.0 kJ/(kg・K)
空気の密度 1.2 kg/m³
温度差 40℃ − 35℃ = 5 K

分母は3つの積です。比熱×密度×温度差で1.0×1.2×5=6になります。

2年とも同じ値が与えられました。変わるのは発生熱量だけです。

kWはどう直すのか

3,600を掛けます。

令和7年度 1級 第一次検定 問題A【No.23】

電気室において発生した熱を換気により除去するときに必要な換気量として、適当なものはどれか。

ただし、発生熱量は10kW、許容室温は40℃、外気温度は35℃、空気の比熱は1.0kJ/(kg・K)、空気の密度は1.2kg/m³とする。

(1) 7,200m³/h  (2) 6,000m³/h  (3) 3,000m³/h  (4) 2,000m³/h

kWは1秒あたりのkJです。10kW=10kJ/sなので、1時間では36,000kJ/hになります。

あとは割るだけです。36,000÷6=6,000m³/hとなります。

令和7年度の公表正答は(2)です。計算した6,000m³/hと一致します。

令和5年度は何が違うのか

発熱量が6kWです。

令和5年度 問題A【No.23】

エレベーター機械室において発生した熱を、換気設備によって排除するのに必要な最小換気量として、適当なものはどれか。

ただし、エレベーター機器の発熱量は6kW、エレベーター機械室の許容温度は40℃、外気温度は35℃、空気の定圧比熱は1.0kJ/(kg・K)、空気の密度は1.2kg/m³とする。

(1) 1,800m³/h  (2) 2,400m³/h  (3) 3,600m³/h  (4) 4,000m³/h

6kWは21,600kJ/hです。21,600÷6=3,600m³/hとなります。

令和5年度の公表正答は(3)です。計算した3,600m³/hと一致します。

まちがえやすいポイント

kWのまま割ると桁が3つずれます。

10÷6=1.67となり、選択肢のどれにも当たりません。秒から時間へ直す3,600を掛けてから割ります。

温度差は引き算です。許容室温から外気温度を引いた5Kを使います。

室名が変わっても式は同じか

同じです。

令和7年度は電気室、令和5年度はエレベーター機械室でした。どちらも発生した熱を換気で除去するという設定です。

問われ方も似ています。必要な換気量必要な最小換気量です。

建築基準法にもとづく換気量は必要有効換気量で扱っています。

換気方式の区分は機械換気の第一種・第二種・第三種で扱っています。

理解度チェック

Q.

発生熱量から換気量を出す式の分母は。

比熱×密度×温度差です。

Q.

10kWは1時間あたり何kJか。

36,000kJ/hです。10kJ/sに3,600を掛けます。

Q.

許容室温40℃・外気温度35℃のときの温度差は。

5Kです。

Q.

令和7年度No.23の公表正答は。

6,000m³/hです。

Q.

令和5年度No.23の公表正答は。

3,600m³/hです。発熱量が6kWでした。

まとめ

  • 換気量=発生熱量÷(比熱×密度×温度差)。
  • 比熱1.0・密度1.2・温度差5Kで分母は6
  • kWは3,600を掛けてkJ/hに直す。
  • 令和7年度は10kW→6,000m³/h
  • 令和5年度は6kW→3,600m³/h
  • 2年とも比熱・密度・温度差は同じ値で与えられた。
  • 室名は電気室とエレベーター機械室で違うが式は同じ

与えられる条件や問われる量は年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。

あわせて読む

この語が出た問はどこか

解説を1問ずつ置いています。

参考資料

  • 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.23】(令和5年度・令和7年度)及び各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は令和5年度が(3)、令和7年度が(2)です。発熱量・温度・比熱・密度の数値は、同PDFの当該ページを画像にして目視で確認しました。
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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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