管工事施工管理技士 独学ガイド

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氷蓄熱にすると蓄熱槽は大きくなるのか?蓄熱方式の読み分け

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大きくなるのか小さくなるのか、いつも迷います。

2年分を並べて確かめたいです。

この記事の要点

氷蓄熱方式は水蓄熱方式に比べて蓄熱槽容量を小さくできると出題されました。

二次側配管系を開放回路にすると、密閉回路に比べてポンプ揚程が増大します。

逆に書いた年は、どちらも誤りの肢として置かれています。

1級の問題Aでは【No.21】が蓄熱方式の枠になる年があります。

令和6年度と令和4年度の肢を並べます。

蓄熱方式の出題を2年分並べた図。1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A No.21(令和6年度・令和4年度)の記述と公表正答による。左は2年で裏返った2つの論点で、開放回路にしたときのポンプ揚程について、令和4年度の肢1は密閉回路に比べて増大するという正しい肢、令和6年度の肢4は密閉回路に比べて小さくなるという誤りの肢で公表正答は4。氷蓄熱にしたときの蓄熱槽の容量について、令和6年度の肢3は水蓄熱方式に比べて小さくできるという正しい肢、令和4年度の肢2は水蓄熱方式に比べて大きくなるという誤りの肢で公表正答は2。右は正しい肢として出た記述で、氷生成装置にはスタティック方式とダイナミック方式があること、熱源の運転時間を選択する自由度があること、蓄熱槽には二重スラブ内等に水槽を置く完全混合型と水深の深い水槽を用いる温度成層型があること、熱源機器は空調負荷の変動に直接追従する必要がないこと。下は2年をそろえた読み方で、開放回路のポンプ揚程は増大するほうが正しい肢、氷蓄熱の蓄熱槽容量は小さくできるほうが正しい肢であり、どちらも誤りの肢は正しい肢の大小をそのまま裏返した形になっている。
左が2年で裏返った論点、右が正しい肢。下がそろえた読み方。

氷蓄熱にすると蓄熱槽の容量はどうなるのか

小さくできます。

令和6年度 1級 第一次検定 問題A【No.21】(3)(正しい肢)

氷蓄熱方式は、氷の融解潜熱を利用するため、水蓄熱方式に比べて蓄熱槽容量を小さくできる。

令和4年度 問題A【No.21】(2)(誤りの肢)

氷蓄熱方式は、融解潜熱を利用するため、水蓄熱方式に比べて蓄熱槽の容量が大きくなる。

令和4年度の公表正答は(2)です。大きくなると書いた肢が誤りと確定します。

理由の部分は2年とも同じです。融解潜熱を利用するためと書かれています。

開放回路にするとポンプ揚程はどうなるのか

増大します。

令和4年度 問題A【No.21】(1)(正しい肢)

二次側配管系を開放回路とした場合、密閉回路に比べてポンプ揚程が増大する。

令和6年度 問題A【No.21】(4)(誤りの肢)

二次側配管系を開放回路とした場合、密閉回路に比べてポンプ揚程が小さくなる。

令和6年度の公表正答は(4)です。小さくなると書いた肢が誤りと確定します。

比べる相手は2年とも同じです。密閉回路に比べてという書き方です。

論点 正しい肢の向き 誤りの肢が出た年
開放回路のポンプ揚程 増大する(令和4年度 肢1) 令和6年度 肢4
氷蓄熱の蓄熱槽容量 小さくできる(令和6年度 肢3) 令和4年度 肢2

まちがえやすいポイント

2つとも大小を問う肢で、年ごとに向きが入れ替わっています。

令和6年度は開放回路の向きが誤りで、令和4年度は蓄熱槽容量の向きが誤りです。片方の年だけ見ると、どちらが正しい向きか決められません。

比べる相手は毎回そろっています。密閉回路と水蓄熱方式です。

氷生成装置はどう分かれるのか

2方式です。

令和6年度 問題A【No.21】(1)(2)(いずれも正しい肢)

氷蓄熱方式の氷生成装置は、スタティック方式とダイナミック方式がある。

熱源の運転時間を選択する自由度があり、高効率な運転が可能である。

方式の名前が2つ挙がっています。スタティック方式とダイナミック方式です。

運転の利点も書かれています。運転時間を選択する自由度があるとされています。

蓄熱槽にはどんな型があるのか

完全混合型と温度成層型です。

令和4年度 問題A【No.21】(3)(4)(いずれも正しい肢)

蓄熱槽には、建物の二重スラブ内等に水槽を設置する完全混合型、水深の深い水槽を用いる温度成層型等がある。

熱源機器は、空調負荷の変動に直接追従する必要がなく、効率のよい運転ができる。

設置の仕方で呼び分けています。二重スラブ内等は完全混合型、水深の深い水槽は温度成層型です。

熱源機器の利点も書かれています。空調負荷の変動に直接追従する必要がないとされています。

蓄熱と熱源容量の関係は省エネルギーの読み分け、開放回路と密閉回路の附属品はポンプの種類と附属品で扱っています。

理解度チェック

Q.

氷蓄熱方式は水蓄熱方式と比べて蓄熱槽容量がどうなるか。

小さくできます。氷の融解潜熱を利用するためとされています。

Q.

二次側配管系を開放回路にすると、ポンプ揚程はどうなるか。

密閉回路に比べて増大します。

Q.

氷生成装置の2つの方式は。

スタティック方式とダイナミック方式です。

Q.

水深の深い水槽を用いる蓄熱槽の型は。

温度成層型です。二重スラブ内等に置くものは完全混合型とされています。

Q.

「開放回路にするとポンプ揚程が小さくなる」は正しいか。

誤りです。令和6年度の公表正答はこの肢でした。

まとめ

  • 氷蓄熱方式は蓄熱槽容量を小さくできる
  • 理由は氷の融解潜熱を利用するため。
  • 開放回路にするとポンプ揚程は増大する
  • 比べる相手は密閉回路
  • 氷生成装置はスタティック方式とダイナミック方式
  • 蓄熱槽は完全混合型と温度成層型に分かれる。
  • 熱源機器は空調負荷の変動に直接追従する必要がない。

出題の言い回しは年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。

あわせて読む

この語が出た問はどこか

解説を1問ずつ置いています。

参考資料

  • 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.21】(令和6年度・令和4年度)及び各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は令和6年度が(4)、令和4年度が(2)です。
  • ※ 誤りとされた肢について、正しい向きを示す記述は同じ問題文の中にありません。もう一方の年に正しい肢として出た記述を並べて記載しています。
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この記事を書いた人

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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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