管工事施工管理技士 独学ガイド

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地域冷暖房は未利用排熱を使えるのか?出題の読み分け

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地域冷暖房の肢はどれも良いことに見えます。

どこが誤りにされたのか知りたいです。

この記事の要点

工場排熱やごみ焼却排熱等の未利用排熱を有効に利用できると出題されました。

使えないと書いた年は誤りの肢として置かれています。

熱媒は1箇所又は数箇所の熱源プラントから配管で供給します。

1級の問題Aでは【No.20】が地域冷暖房の枠になる年があります。

令和6年度と令和3年度の肢を並べます。

地域冷暖房の出題を正しい肢と誤りの肢で並べた図。1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A No.20(令和6年度・令和3年度)の記述と公表正答による。正しい肢として出た記述は、地域冷暖房が1箇所又は数箇所の熱源プラントから蒸気、温水あるいは冷水等の熱媒を配管を通じて供給するものであること、工場排熱・ごみ焼却排熱・変電所排熱等の未利用排熱を利用できること、熱需要者側の建物は床面積の利用率がよくなること、熱源の集約化により人件費の節約や火災や騒音のおそれが小さくなること、大気汚染防止や二酸化炭素排出量削減の環境保全効果があること。誤りとして出た記述は、令和6年度の、地域冷暖房を計画する際は冷暖房の使用時間帯が同じような需要者を広く求める必要があるというもので公表正答は2、令和3年度の、地下鉄の排熱やゴミ焼却熱等の未利用排熱は地域冷暖房には利用することができないというもので公表正答は4。2年をそろえて読むと、未利用排熱は令和6年度が利用可能を正しい肢に、令和3年度が利用できないを誤りの肢にしており、床面積の利用率は2年とも正しい肢として置かれている。
左が正しい肢、右が誤りの肢。下が2年をそろえた読み方。

地域冷暖房とは何を指すのか

熱媒の供給です。

令和6年度 1級 第一次検定 問題A【No.20】(1)(正しい肢)

地域冷暖房とは、1箇所又は数箇所の熱源プラントから、蒸気、温水あるいは冷水等の熱媒を、配管を通じて供給するものである。

プラントの数が書かれています。1箇所又は数箇所です。

熱媒も3つ挙がっています。蒸気、温水あるいは冷水等です。

未利用排熱は使えるのか

使えます。

令和6年度 問題A【No.20】(4)(正しい肢)

工場排熱、ごみ焼却排熱、変電所排熱等の未利用排熱を有効に利用することが可能である。

令和3年度 問題A【No.20】(4)(誤りの肢)

地下鉄の排熱、ゴミ焼却熱等の未利用排熱は、地域冷暖房には利用することができない。

同じ論点が2年で表と裏になっています。令和6年度は正しい肢、令和3年度は誤りの肢です。

令和3年度の公表正答は(4)です。利用できないと書いた記述が誤りと確定します。

建物側にはどんな利点があるのか

床面積です。

令和6年度(3)/令和3年度(3)(いずれも正しい肢)

地域冷暖房の熱需用者側の建物は、床面積の利用率がよくなる。

建物ごとに熱源機器を設置する必要がないため、熱需要者側の建物は床面積の利用率が高くなる。

2年とも同じ内容で正しい肢です。床面積の利用率がよくなるという書き方です。

令和3年度には理由も書かれています。建物ごとに熱源機器を設置する必要がないためです。

項目 正しい肢として出た内容
熱源プラント 1箇所又は数箇所から配管で供給
未利用排熱 工場・ごみ焼却・変電所排熱等を利用可能
建物側の利点 床面積の利用率がよくなる
集約化の利点 人件費の節約、火災や騒音のおそれが小さい

まちがえやすいポイント

肢はどれも利点のように読めます。

令和6年度の誤りは「使用時間帯が同じような需要者を広く求める」という計画の話です。利点かどうかではなく、書かれた条件が合っているかで判断します。

未利用排熱は年で向きが変わります。令和6年度は可能、令和3年度はできないという書き方でした。

誤りとして出たのはどの記述か

需要者の求め方です。

令和6年度 問題A【No.20】(2)(誤りの肢)

地域冷暖房を計画する際は、冷暖房の使用時間帯が同じような需要者を広く求める必要がある。

公表正答は(2)です。この記述が誤りと確定します。

どのような需要者を求めるかは問題文にありません。誤りとして出された事実だけが確定します。

熱源の組合せはコージェネレーションの読み分け、蓄熱の方式は省エネルギーの読み分けで扱っています。

理解度チェック

Q.

地域冷暖房の熱源プラントは何箇所とされたか。

1箇所又は数箇所です。そこから熱媒を配管で供給します。

Q.

未利用排熱として挙がった排熱を3つ挙げると。

工場排熱、ごみ焼却排熱、変電所排熱です。

Q.

「未利用排熱は地域冷暖房には利用することができない」は正しいか。

誤りです。令和3年度の公表正答はこの肢でした。

Q.

熱需要者側の建物にどんな利点があるとされたか。

床面積の利用率がよくなることです。建物ごとに熱源機器を置かずに済むためとされています。

Q.

令和6年度で誤りとされた肢は何の話だったか。

使用時間帯が同じような需要者を広く求める、という計画の話です。

まとめ

  • 熱源プラントは1箇所又は数箇所
  • 熱媒は蒸気、温水あるいは冷水等
  • 未利用排熱は有効に利用することが可能
  • 「利用することができない」と書いた年は誤りの肢。
  • 熱需要者側は床面積の利用率がよくなる。
  • 集約化で人件費の節約や火災・騒音のおそれの低減。
  • 令和6年度の誤りは需要者の求め方の記述だった。

出題の言い回しは年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。

あわせて読む

この語が出た問はどこか

解説を1問ずつ置いています。

参考資料

  • 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.20】(令和6年度・令和3年度)及び各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は令和6年度が(2)、令和3年度が(4)です。
  • ※ 令和6年度の(2)について、どのような需要者を求めるかを示す記述は同じ問題文の中にありません。誤りとして出された事実だけを記載しています。
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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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