管工事施工管理技士 独学ガイド

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ダンパーの種類とは?風量調節・防火・防煙の違いと板厚

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ダンパーの名前が多すぎて、どれが何で閉じるのか混ざります。

板厚も1.2と1.5が出てきて、どちらがどちらか迷います。

この記事の要点

分かれ目は何と連動して閉じるかです。防火ダンパーは温度ヒューズ、防煙ダンパーは煙感知器と連動します。

板厚は風量調節ダンパーが1.2mm以上、防火ダンパーが1.5mm以上です。取り違えが出題されました。

温度ヒューズは排煙ダクトで280℃です。一般系統は72℃、厨房排気系統は120℃で出題されています。

防火ダンパーは温度ヒューズ、防煙ダンパーは煙感知器で閉じます。

種類と板厚を並べます。

ダンパーの種類と連動するものを並べた図。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.15.6から1.15.12により、風量調節ダンパーは開度表示付き操作ハンドルによる手動式、防火ダンパーは温度ヒューズと連動して自動的に閉鎖、防煙ダンパーは煙感知器と連動して自動的に閉鎖し復帰は遠隔復帰式、防火防煙ダンパーは防火ダンパーと防煙ダンパーの両方による、ピストンダンパーは消火ガスと連動するピストンレリーザーで閉鎖、逆流防止ダンパーはウエイトにより逆気流に対して閉鎖、避圧ダンパーは消火用ガスの放出時に設定された圧力値以上で開放する。ケーシング及び可動羽根の板厚は風量調節ダンパーが1.2ミリ以上、防火ダンパーが1.5ミリ以上。温度ヒューズの作動温度は排煙ダクトで280度。一般系統72度と厨房排気系統120度は公表された正答による。定風量ユニットはメカニカル形と風速センサー形の2つ、変風量ユニットは風速センサー形に外部からの制御信号を加えたもの。
分かれ目は連動するもの。※仕様書の要件を並べた図。

ダンパーは何と連動して閉じるのか

種類ごとに書き分けられています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.15.6(1)/1.15.7(1)/1.15.8(1)

(風量調節ダンパー)構成は、ケーシング、可動羽根、軸、軸受け等とし、開度表示付き操作ハンドルによる手動式とする。

(防火ダンパー)構成は、ケーシング、可動羽根、軸、軸受け、温度ヒューズ、吊り金具等とし、温度ヒューズと連動して、自動的に閉鎖する機構を有するものとし、可動羽根の開閉及び温度ヒューズ等の作動状態を確認できる検査口を備えたものとする。

(防煙ダンパー)構成は、ケーシング、可動羽根、軸、軸受け、吊り金具等とし、煙感知器と連動して自動的に閉鎖する機構を有するものとし、作動後の復帰は、遠隔復帰式(電気式)とする。

風量調節ダンパーだけ手動式です。自動で閉じる機構はありません。

防火ダンパーには検査口が要ります。可動羽根の開閉と温度ヒューズの作動状態を確認するためです。

防煙ダンパーは復帰の方法まで決まっています。遠隔復帰式(電気式)です。

板厚はどこで違うのか

ケーシングと可動羽根で決まっています。

種類 板厚
風量調節ダンパー 1.2mm以上 1.15.6(4)
防火ダンパー 1.5mm以上 1.15.7(2)
防煙・防火防煙・避圧 防火ダンパーによる 1.15.8(2) ほか

防火ダンパーの側が厚くなります。1.2mmと1.5mmで、0.3mmしか違いません。

まちがえやすいポイント

この2つの数字を入れ替えた肢が出ています。

令和7年度2級(前期)No.27で、肢(4)「防火ダンパーのケーシング及び可動羽根は、厚さ1.2mm以上の鋼板製とする」が適当でないものとして正答になりました。

1.2mmは風量調節ダンパーの値です。防火ダンパーは1.5mm以上で、名前と数字の組合せを入れ替えられると気づきにくくなります。

温度ヒューズは何度で作動するのか

仕様書が示すのは排煙ダクトの値です。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.15.7(3)

排煙ダクトに取付ける場合、温度ヒューズの作動温度は、280℃とする。

一般の系統と厨房の系統は出題で示されています。令和6年度1級(第一次A)No.42の肢(3)「防火ダンパーの温度ヒューズの作動温度は、一般系統は72℃、厨房排気系統は120℃とする」が正しい肢として出ました。

逆の形も出ています。令和7年度2級(後期)No.52では、肢(3)「厨房の排気ダクトの防火ダンパーは、温度ヒューズの作動温度を72℃とする」が適当でないものの一つになりました。

厨房排気系統だけ数字が違います。一般系統の72℃と取り違えた肢が、そのまま正答になりました。

風量調節ダンパーの羽根はどう決まっているのか

枚数と向きが決められています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.15.6(2)(3)

(2) 長方形の場合の可動羽根は、ダクトの高さ250mm以内につき1枚とし、枚数が2枚以上となる場合は、対向翼で羽根相互の重なりは15mm程度とする。また、軸方向は、長辺と平行とする。

(3) 円形の場合の可動羽根は、単翼とする。

枚数はダクトの高さで決まります。250mm以内につき1枚です。

2枚以上になると対向翼です。羽根どうしの重なりは15mm程度と書かれています。

取り付ける場所も出題されています。令和7年度2級(前期)No.52の肢(3)「風量調整ダンパーを設ける場合は、原則として、気流が整流されたところに取り付ける」が正しい肢として出ました。

風量を保つユニットは何が違うのか

定風量と変風量で分かれます。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.15.13(1)(2)(3)/1.15.14(1)

(定風量ユニット)風量の変動を機械的又は電気的に感知し、あらかじめ設定された風量を保持するように自動的にダンパーを調節する機構を有するものとする。

メカニカル形は、流入圧力により機械的にダンパーを調節し、設定風量を保持する機構とする。

風速センサー形は、プロペラ形センサー又は熱線センサーで風速を検知し、設定風量を保持するように電動ダンパーを調節する機構とする。

(変風量ユニット)1.15.13「定風量ユニット」風速センサー形の当該事項によるほか、外部からの制御信号により風量を調節できる機能を有するものとする。

定風量ユニットは設定された風量を保つだけです。メカニカル形と風速センサー形の2つがあります。

変風量ユニットは風速センサー形が土台です。外部からの制御信号で風量そのものを変えられます。

ダクト本体の決まりはダクトの区分と板厚で扱っています。

理解度チェック

Q.

防火ダンパーは何と連動して閉じるか。

温度ヒューズです。防煙ダンパーは煙感知器と連動します。

Q.

防火ダンパーのケーシング及び可動羽根の板厚は。

1.5mm以上の鋼板です。風量調節ダンパーは1.2mm以上です。

Q.

排煙ダクトに取付ける防火ダンパーの温度ヒューズの作動温度は。

280℃です。

Q.

長方形の風量調節ダンパーの可動羽根は何枚にするか。

ダクトの高さ250mm以内につき1枚です。2枚以上になる場合は対向翼とします。

Q.

変風量ユニットが定風量ユニットと違うところは。

外部からの制御信号により風量を調節できる点です。

まとめ

  • 風量調節ダンパーは手動式(開度表示付き操作ハンドル)。
  • 防火ダンパーは温度ヒューズ、防煙ダンパーは煙感知器と連動して閉じる。
  • ピストンダンパーは消火ガス、逆流防止ダンパーはウエイトで閉じる。
  • 板厚は風量調節が1.2mm以上、防火が1.5mm以上
  • 温度ヒューズは排煙ダクトで280℃。一般系統72℃・厨房排気系統120℃で出題。
  • 長方形の可動羽根は高さ250mm以内につき1枚、2枚以上は対向翼。
  • 変風量ユニットは外部からの制御信号で風量を調節できる。

実際に使う機器の仕様は特記と設計図書によって変わります。個別の判断は監督員の指示にしたがってください。

あわせて読む

この科目の過去問はどこにあるか

級ごとに分けています。1級 空調・換気2級 空調・換気を見てください。

参考資料

  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)1.15.6から1.15.14(国土交通省大臣官房官庁営繕部、令和7年11月5日 国営設第110号。国土交通省 官庁営繕のページで公開されているPDFの165ページから167ページ)。構成、連動するもの、板厚、排煙ダクトの温度ヒューズ、可動羽根、定風量・変風量ユニットは同節によります。
  • 令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A No.42、令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.27・No.52、同(後期)No.52(問題と正答肢は指定試験機関の公表資料。正答は正答肢の表を画像にして目視で確認)。
  • ※ 一般系統72℃・厨房排気系統120℃は、上記の公表された正答にもとづく記述です。仕様書が示しているのは排煙ダクトの280℃だけです。
  • ※ 防火ダンパーの支持や吊りの本数は施工側の決まりのため、この記事では扱っていません。
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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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