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第二種と第三種、どっちが正圧でどっちが負圧か毎回あやふやになります。
便所とボイラー室で答えが違うのも、理由がつかめません。
この記事の要点
機械換気は、給気側と排気側のどちらに送風機を置くかで3つに分かれます。施行令はこの3つの組み合わせを定めています。
両方に送風機があるのが第一種で、正圧にも負圧にもできます。第二種は正圧、第三種は負圧です。
試験では室内圧の向きと、どの室にどの方式を使うかが問われます。ボイラー室に第三種は向きません。
送風機がどちら側に付いているかで、室内が押されるか吸われるかが決まります。
施行令は機械換気設備の構造として、3つの組み合わせを並べています。
建築基準法施行令 第129条の2の5第2項第一号(機械換気設備)
換気上有効な給気機及び排気機、換気上有効な給気機及び排気口又は換気上有効な給気口及び排気機を有すること。
「機」が送風機で、「口」が開口です。送風機が両方・給気側だけ・排気側だけの3通りになります。
違うのは送風機の位置だけです。それが室内圧の向きを決めます。
| 方式 | 送風機の位置 | 室内圧 |
|---|---|---|
| 第一種 | 給気側と排気側の両方に送風機 | 正圧・負圧のいずれにも調整できる |
| 第二種 | 給気側に送風機。排気口を設ける | 正圧 |
| 第三種 | 排気側に送風機 | 負圧 |
令和4年度2級(後期)では「第一種機械換気方式は、給気側と排気側の両方に送風機を設ける方式である」が正しい肢として出ています。
令和6年度2級(後期)では「第二種機械換気方式は、排気口を設けない」が誤りとされました。第二種にも排気口はあります。
正圧は室内から外へ、負圧は外から室内へ空気が向かいます。
だから第二種は、建具のすきまから汚れた空気が入ってくるのを抑えられます。令和4年度2級(後期)で正しい肢として出ています。
逆に第三種は室内の空気を外へ出す向きなので、においを外へ逃がしたくない室に使います。
2つの年度で同じ室が答えになっています。
| 出題 | 第三種が適当でない室 |
|---|---|
| 令和6年度2級(前期) | 倉庫・湯沸室・電気室・ボイラー室のうちボイラー室 |
| 令和7年度2級(前期) | ボイラー室・書庫・便所・シャワー室のうちボイラー室 |
ボイラー室には燃焼用の空気が要ります。令和6年度1級でも「ボイラー室の換気量は、室内発熱を除去するための換気量のほか、燃焼用空気量を考慮したものとする」が正しい肢として出ています。
公表正答で確定しているものを並べます。
| 室 | 方式 |
|---|---|
| 便所 | 第三種。室内を負圧にして臭気を拡散させない |
| 無窓の居室 | 第一種 |
| 吸収冷温水機室 | 第一種 |
便所については「居室の換気と同一系統にまとめる」が令和7年度2級(後期)で誤りとされました。系統は分けます。
ここは施行令が位置まで定めています。
建築基準法施行令 第129条の2の5第1項(自然換気設備)
二 給気口は、居室の天井の高さの二分の一以下の高さの位置に設け、常時外気に開放された構造とすること。
三 排気口(排気筒の居室に面する開口部をいう。以下この項において同じ。)は、給気口より高い位置に設け、常時開放された構造とし、かつ、排気筒の立上り部分に直結すること。
給気口は天井高さの2分の1以下、排気口は給気口より高い位置です。
「温度差を利用する自然換気方式では、換気対象室の高い位置に給気口を設ける」とした肢は、令和4年度2級(後期)と令和8年度2級(前期)の2年度とも誤りでした。
第一種機械換気方式は送風機をどこに設けるか。室内圧はどうなるか。
給気側と排気側の両方に設けます。そのため室内圧を正圧・負圧のいずれにも調整できます。
第二種と第三種では、室内はそれぞれ正圧か負圧か。
第二種は正圧、第三種は負圧です。第二種にも排気口はあり、「排気口を設けない」とした肢は誤りとして出ています。
第三種機械換気方式が適当でない室として繰り返し出ているのはどこか。
ボイラー室です。燃焼用の空気が必要なため、令和6年度と令和7年度の2級(前期)で2年度とも答えになっています。
汚染度の高い室の室内圧は、周囲の室より高くするか低くするか。
低くします。「周囲の室より高くなるようにする」とした肢は令和7年度2級(前期)で誤りとされました。
自然換気設備の給気口はどの高さに設けるか。
居室の天井の高さの2分の1以下の高さの位置です。排気口は給気口より高い位置に設けます。
実際の方式や換気量は、室用途・発熱量・所轄行政庁の運用によります。個別の判断は設計図書と所轄の担当窓口にご確認ください。
級ごとに分けています。1級 空調・換気|2級 空調・換気を見てください。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月
まちがえやすいポイント
引っかかるのは、汚染度の高い室をどちら向きにするかです。
令和7年度2級(前期)では「汚染度の高い室を換気する場合の室内圧は、周囲の室より高くなるようにする」が誤りでした。汚れた空気を周囲へ押し出す向きになるからです。
覚えるなら出したくないものがある室は負圧、入れたくない室は正圧と結びつけると迷いません。