令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.23】は、電気室で発生した熱を換気で除去するときの必要換気量を求める問題です。4つの値のうち、適当なものを1つ選びます。
正しいのは選択肢2の6,000m3/hです。
与えられた数値のうち、密度と比熱と温度差の3つは掛け合わせて1つにまとめられます。1.2かける1.0かける5で6です。この6を先に出しておくと、あとは割るだけです。
気をつけたいのが、密度で割る手順を落とすことです。その場合に出る7,200という数値が、選択肢1に置かれています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢2
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | × | 7,200。この計算の途中に出てくる質量流量7,200kg/hと同じ数値です |
| 2 | ○(適当) | 6,000。36,000を6で割った値です |
| 3 | × | 3,000。正しい値のちょうど半分です |
| 4 | × | 2,000。正しい値の3分の1です |
与えられているのは、発生熱量10kW、許容室温40℃、外気温度35℃、空気の比熱1.0kJ/(kg・K)、空気の密度1.2kg/m3です。
| 手順 | やること | 計算 |
|---|---|---|
| 1 | 温度差を出す | 40 - 35 = 5K |
| 2 | 密度・比熱・温度差を掛ける | 1.2 × 1.0 × 5 = 6 |
| 3 | 発生熱量を1時間あたりに直す | 10 × 3,600 = 36,000kJ/h |
| 4 | 割る | 36,000 ÷ 6 = 6,000m3/h |
手順2でまとめてしまうのが速く済むやり方です。密度と比熱と温度差は、どれも最後には割る側にまわる数値だからです。
選択肢1の7,200も、この計算の途中に現れます。発生熱量10kJ/sを比熱1.0と温度差5で割ると毎秒2.0キログラム、これを1時間あたりに直すと7,200キログラム毎時です。ここで止めると、単位が質量のままです。体積にするには、さらに密度1.2で割ります。
同じ形の問題が、前にも出ています。令和3年度の1級 問題A No.23は、発生熱量を4kWとしたほかは、許容室温も外気温度も比熱も密度もすべて同じ条件でした。公表正答は選択肢3の2,400m3/hです。
| 年度 | 発生熱量 | 計算 | 必要換気量 |
|---|---|---|---|
| 令和3年度 | 4kW | 4 × 3,600 ÷ 6 = 14,400 ÷ 6 | 2,400m3/h(正答3) |
| 令和7年度 | 10kW | 10 × 3,600 ÷ 6 = 36,000 ÷ 6 | 6,000m3/h(正答2) |
温度差も比熱も密度も同じなので、割る数の6は両方に共通です。変わっているのは発生熱量だけで、答えもその比のとおりになります。4kWで2,400、10kWならその2.5倍で6,000です。
換気の方式は機械換気の第一種・第二種・第三種とは?正圧になるのはどれかで扱っています。
発生熱量10kW、温度差5K、比熱1.0、密度1.2のとき、必要換気量はいくつか。
6,000m3/hです。密度と比熱と温度差を掛けて6を出し、発生熱量を1時間あたりに直した36,000kJ/hを6で割ります。
7,200という値は、どこで出てくるか。
密度で割る前の質量流量です。発生熱量10kJ/sを比熱1.0と温度差5で割ると毎秒2.0キログラム、1時間あたりでは7,200キログラム毎時になります。単位が質量のままなので、体積にするには密度1.2で割ります。
令和3年度の同じNo.23は、どのような条件だったか。
発生熱量が4kWで、許容室温40℃、外気温度35℃、比熱1.0kJ/(kg・K)、密度1.2kg/m3は令和7年度と同じです。同じ手順で14,400を6で割り、2,400m3/hとなります。公表正答は選択肢3です。
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この計算は、設問が与えた条件のもとでのものです。実際の設計では機器の配置や室の条件によって必要な風量が変わります。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月