管工事施工管理技士 独学ガイド

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粉末消火設備は何効果で消すのか?消火原理の読み分け

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消火設備ごとに窒息か冷却かが入れ替わって覚えられません。

設備の名前と効果の組合せで出るので、対で押さえたいです。

この記事の要点

粉末消火設備の消火を拡散効果とした肢は誤りでした。

泡消火設備は窒息効果と冷却効果、水噴霧消火設備も両方を使います。

不活性ガス消火設備は酸素の容積比を低下させる窒息効果です。

1級の問題AではNo.34が消火設備の枠で、消火原理が繰り返し問われています。

令和5年度と令和7年度の8肢を並べます。

消火原理の正しい肢と誤りの肢を並べた図。1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A No.34(令和5年度・令和7年度)の記述と公表正答による。正しい肢として出た記述は、不活性ガス消火設備は不活性ガスを放射し酸素の容積比を低下させ窒息効果により消火すること、水噴霧消火設備は水を霧状に噴霧し噴霧水による冷却効果と火炎に触れて発生する水蒸気による窒息効果により消火すること、泡消火設備は燃焼物を泡の層で覆い窒息効果と冷却効果により消火すること、スプリンクラー消火設備は火災を初期段階で自動的に消火する設備で水を消火剤とし冷却効果を利用すること。誤りとして出た記述は、令和7年度の粉末消火設備は粉末状の消火剤を放射し燃焼中の炎を拡散効果により消火するものであるというもの、令和5年度の屋内消火栓設備は現場に到着した公設消防隊が使用するために設置されるものであるというもの。1級問題A第34問が消火設備の枠で令和3年度・5年度・6年度・7年度に出ている。
左が正しい肢、右が誤りの肢。※公表正答で確定した記述を並べた図。

粉末消火設備はどう出されたのか

拡散効果と書いた肢が誤りでした。

令和7年度 1級 第一次検定 問題A【No.34】(1)(誤りの肢)

粉末消火設備は、粉末状の消火剤を放射し、燃焼中の炎を拡散効果により消火するものである。

令和7年度の公表正答は(1)です。拡散効果という記述は誤りと確定します。

正しい効果は同じ年度の問題文にありません。誤りとして出された事実だけが確定します。

窒息効果を使うのはどの設備か

不活性ガスと泡と水噴霧です。

令和7年度 問題A【No.34】(2)(3)(4)(いずれも正しい肢)

(2) 不活性ガス消火設備は、不活性ガスを放射し、酸素の容積比を低下させ、窒息効果により消火するものである。

(3) 水噴霧消火設備は、水を霧状に噴霧し、噴霧水による冷却効果と噴霧水が火炎に触れて発生する水蒸気による窒息効果により消火するものである。

(4) 泡消火設備は、燃焼物を泡の層で覆い、窒息効果と冷却効果により消火するものである。

設備 正しい肢として出た効果
不活性ガス消火設備 窒息効果(酸素の容積比を低下)
水噴霧消火設備 冷却効果と窒息効果
泡消火設備 窒息効果と冷却効果
スプリンクラー設備 冷却効果

窒息効果の仕組みも書かれています。酸素の容積比を低下させることです。

水噴霧は2つの効果を併せ持ちます。噴霧水の冷却水蒸気による窒息です。

まちがえやすいポイント

設備によって効果が1つのものと2つのものがあります。

不活性ガスは窒息だけ、スプリンクラーは冷却だけです。泡と水噴霧は窒息と冷却の両方が挙げられました。

効果の数が違うので、名前と効果の対で覚えます。

誤りの肢では効果の名前そのものが差し替えられます。拡散効果という語は正しい肢に出ていません

屋内消火栓設備は誰が使うのか

公設消防隊としたのが誤りでした。

令和5年度 問題A【No.34】(1)(誤りの肢)

屋内消火栓設備は、現場に到着した公設消防隊が使用するために設置されるもので、加圧した水をノズルから消火対象物に噴射させて、冷却効果を利用して消火するものである。

令和5年度の公表正答は(1)です。公設消防隊が使用するために設置されるという記述は誤りと確定します。

誰が使うのかは同じ問題文にありません。誤りとして出された事実だけが確定します。

スプリンクラー設備は何が特徴なのか

自動で消火することです。

令和5年度 問題A【No.34】(2)(3)(4)(いずれも正しい肢)

(2) スプリンクラー消火設備は、火災を初期段階で自動的に消火する設備であり、水を消火剤とし、冷却効果を利用して消火するものである。

(3) 泡消火設備は、水と泡原液を混合させて作る泡水溶液を放出し、燃焼物を厚い泡で覆うことで空気を遮断し、窒息と冷却の効果を利用して消火するものである。

(4) 不活性ガス消火設備には、イナートガス消火設備と二酸化炭素消火設備があり、不活性ガスを空気中に放出して酸素の容積比を低下させ窒息効果を利用して消火するものである。

作動の仕方が書かれています。火災を初期段階で自動的に消火する設備です。

不活性ガス消火設備は2種類に分かれます。イナートガス消火設備と二酸化炭素消火設備です。

不活性ガス消火設備の設置基準は不活性ガス消火設備で扱っています。

屋内消火栓の水平距離は屋内消火栓設備の基準、スプリンクラーの数値はスプリンクラー設備で扱っています。

理解度チェック

Q.

「粉末消火設備は拡散効果により消火する」は正しいか。

誤りです。令和7年度の公表正答はこの肢でした。

Q.

不活性ガス消火設備はどんな効果で消火するか。

窒息効果です。酸素の容積比を低下させます。

Q.

泡消火設備が使う効果は。

窒息効果と冷却効果の2つです。

Q.

不活性ガス消火設備の2種類は。

イナートガス消火設備と二酸化炭素消火設備です。

Q.

「屋内消火栓設備は公設消防隊が使用するために設置される」は正しいか。

誤りです。令和5年度の公表正答はこの肢でした。

まとめ

  • 「粉末消火設備は拡散効果」とした肢は誤り。
  • 不活性ガスは窒息効果(酸素の容積比を低下)。
  • 水噴霧は冷却効果と窒息効果の両方。
  • 泡消火設備も窒息効果と冷却効果
  • スプリンクラーは冷却効果で自動的に消火。
  • 不活性ガス消火設備はイナートガスと二酸化炭素の2種類。
  • 「屋内消火栓は公設消防隊が使う」とした肢は誤り。

出題の言い回しは年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。

あわせて読む

この語が出た問はどこか

解説を1問ずつ置いています。

参考資料

  • 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.34】(令和5年度・令和7年度)及び各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は令和5年度・令和7年度ともに(1)です。
  • ※ 粉末消火設備の正しい消火効果、および屋内消火栓設備を誰が使用するために設置するかについては、この記事で扱った年度の問題文の中に正しい肢としての記述がありません。誤りとして出された事実だけを記載しています。
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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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