平成30年度 地質調査技士 現場調査部門 No.66を解説、Nswの定義
平成30年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.66は、スウェーデン式サウンディング試験方法(JIS A 1221:2013)に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
スウェーデン式サウンディングは、おもりを載せて回し、静かに貫入させて地盤の硬さを測る試験です。
回すのに何回かかったかを数えて、その数を Nsw と呼びます。
引っかけの核心は1点、Nsw を数える貫入量の基準です。
選択肢1は「貫入量0.25m当たり」としていますが、基準で決まっている単位と違います。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | Nsw は、貫入量0.25m当たりの半回転数を表す | ×(誤り) 正答。数える貫入量の基準が違う |
| 2 | 深さ10m程度までの軟弱地盤層を対象に、静的貫入抵抗を測定する | ○(正しい) 静的に押し込む試験で、対象は軟弱地盤 |
| 3 | 載荷装置および回転装置は、手動・半自動・全自動から選択する | ○(正しい) 3種類から選ぶ |
| 4 | スクリューポイントは、摩耗して最大径部分で3mm以上減少したものは使用しない | ○(正しい) 摩耗した先端は使わない |
選択肢2・3・4は、対象と深さ・装置の選択・先端の摩耗の扱いをそれぞれ正しく述べています。選択肢1だけが、Nsw の定義を取り違えています。
選択肢1のポイント(ここが誤り)
Nsw は、決められた貫入量あたりに何半回転させたかを数えた値です。
回す数が多いほど、その地盤は硬く締まっています。
数え方の基準となる貫入量はJIS A 1221 で決まっており、0.25m ではありません。
基準となる貫入量が変われば、同じ地盤でも Nsw の数字が変わります。
0.25m を基準にすると、正しい基準で数えたときより値が小さく出ます。
換算N値もずれるので、地盤の評価が変わってしまいます。
正確な基準値は最新の JIS A 1221 で確認してください。
選択肢1が、Nsw の定義として最も不適当です。
覚え方
- Nsw=決められた貫入量あたりの半回転数。多いほど硬い。数える基準の貫入量が引っかけになる
- スウェーデン式サウンディングは静的な試験=おもりと回転で押し込む(打撃ではない)
- 対象は深さ10m程度までの軟弱地盤=硬い地盤や礫には向かない
- スクリューポイントは最大径部分で3mm以上摩耗したら使わない
- 装置は手動・半自動・全自動から選ぶ
理解度チェック
問題:スウェーデン式サウンディング試験は、深さ10m程度までの軟弱地盤層を対象に静的貫入抵抗を測定する。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
おもりと回転で静かに押し込む試験です。打撃で貫入させる試験ではありません。
問題:スクリューポイントは、摩耗して最大径部分で3mm以上減少したものは使用しない。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
先端が摩耗すると貫入の抵抗が変わり、測った値が地盤の硬さを正しく表さなくなります。
出典・参考資料
- JIS A 1221「スウェーデン式サウンディング試験方法」(現在はスクリューウエイト貫入試験)。Nsw の定義・対象深さと地盤・載荷装置の選択・スクリューポイントの摩耗の扱い。
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「平成30年度(第53回)地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」。
※ 出題番号・正答は全地連が公開する資料で確認しています。Nsw を数える基準の貫入量は、最新の JIS A 1221 で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月