令和5年度 地質調査技士 現場調査部門 No.35を解説、スクリューウエイト貫入試験
令和5年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.35は、スクリューウエイト貫入試験(SWS)に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
スクリューウエイト貫入試験(SWS、旧スウェーデン式)は、ロッドの先にスクリューポイントを付け、おもりを段階的に載せて貫入させ、止まったら回して半回転数を数える試験です。
おもりは自由落下させず、静かに載せます。つまりSWSは、静的な貫入抵抗を測る試験です。
引っかけの核心は1点、SWSは静的な試験という点です。動的貫入抵抗を求めるとした記述や、密な砂質地層にも適用できるとした記述は誤りになります。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 原位置で土の動的貫入抵抗を求める | ×(誤り) SWSは静的貫入抵抗(動的は標準貫入試験) |
| 2 | 1000Nのおもりを自由落下させて貫入量を測る | ×(誤り) おもりは自由落下でなく静かに段階載荷 |
| 3 | 貫入不能となった場合は、測定終了について検討する | ○(正しい) |
| 4 | 密な砂質地層でも適用できる | ×(誤り) 密な砂質・礫は貫入しにくく苦手 |
選択肢1・2・4は、SWSの原理や適用を取り違えた記述です。選択肢3が、硬い層に当たったときの対応として正しい記述です。
選択肢3のポイント(ここが正しい)
SWSは、おもりの最大荷重(1kN)を載せても貫入せず、回しても進まなくなることがあります。
硬い層や礫に当たって貫入不能になったら、測定終了を検討します。無理に続けないので選択肢3は正しい記述です。
ほかの選択肢が誤りの理由も押さえます。
SWSは静的貫入抵抗を測る試験で、動的貫入抵抗を求めるのは標準貫入試験です(選択肢1)。
おもりは自由落下させず、5〜100kg(最大1kN)を段階的に静かに載せます(選択肢2)。
密な砂質地層や礫層は貫入しにくいので、SWSは苦手です(選択肢4)。
選択肢3が、SWSの記述として最も適当です。SWS=静的貫入抵抗、密な砂礫は苦手、貫入不能なら測定終了を検討と押さえます。
覚え方
- SWS=静的貫入抵抗(標準貫入試験は動的)・おもりは段階載荷+回転で半回転数
- 密な砂質・礫層は貫入しにくく苦手/貫入不能なら測定終了を検討する
- おもりは自由落下させない(自由落下は動的な試験)
- 戸建て住宅の地盤調査で使われる(高層建築の支持層確認には不向き)
理解度チェック
問題:スクリューウエイト貫入試験(SWS)は、土の動的貫入抵抗を求める試験である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
SWSは静的貫入抵抗を測る試験です。動的貫入抵抗を求めるのは標準貫入試験です。
問題:SWSは、密な砂質地層でも問題なく適用できる。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
密な砂質地層や礫層は貫入しにくく、SWSは苦手です。貫入不能なら測定終了を検討します。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和5年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- JIS A 1221 スクリューウエイト貫入試験(旧 スウェーデン式サウンディング試験)の方法・適用に関する技術資料
※ 試験の方法・適用範囲は、JIS・地盤工学会の基準の最新版で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月