砂礫・粘性土の採取は過去問でどう問われる?N値とサンプラーの使い分け・押込みの引っかけ
ちしつモグラ
サンプラーって土質とN値でどう選ぶの?固いときは押し直すの?
この記事の要点
- サンプラーは土質とN値で選ぶ。軟弱粘性土=固定ピストン式シンウォール/中位の粘性土=ロータリー式二重管/硬い土・砂礫=三重管。
- 砂質土の採取は連続して押し込む。途中で中断してから押し直すのは誤り。
- 押込みが困難になったら、無理に規定の試料長まで続けず中止する。
乱れの少ない試料を採るサンプラーは、土のかたさ(N値)と土質で選びます。この使い分けと押込みの操作が問われるので、過去問での出方を見ていきます。
過去問でどう問われるか?
砂礫・粘性土の採取は、平成28・30年度、令和5・7年度と現場調査・現技管の両部門で問われています。まず、N値・土質とサンプラーの使い分けを押さえます。
| サンプラー | 向く土・かたさ |
|---|---|
| 固定ピストン式シンウォール | 軟らかい粘性土・N値の小さい砂質土 |
| ロータリー式二重管 | 中位のかたさの粘性土 |
| ロータリー式三重管 | 硬い土・砂・砂礫 |
かたい土ほど管の数が増えます。この使い分けと押込みの操作をふまえると、引っかけは大きく3パターンです。
- ① N値とサンプラーを取り違える……N値9の粘性土に軟弱土用のエキステンションロッド式シンウォールを当てる(かたい粘性土は二重管、砂礫は三重管)
- ② 連続押込みを崩す……砂質土で押込み困難時に一時中断してから再度押し込むとする(試料が乱れる。連続して押し込む)
- ③ 中止の判断を誤る……押込み困難でも試料長100cmまで続けるとする(無理をせず中止する。押込み長さの規定値〈有効長の割合〉の取り違えにも注意)
| 年度・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| h28 現場調査 No.64 | N値9の粘性土にエキステンションロッド式シンウォールとした → 二重管などが向く ←①N値とサンプラー |
| R05 現技管 No.37 | 砂質土で中断してから再度押し込むとした → 連続して押し込む ←②連続押込み |
| R07 現技管 No.37 | 三重管で押込み困難でも100cmまで続けるとした → 中止する ←③中止判断 |
| h30 現場調査 No.64 | シンウォールの押込み長さを「有効長の95%以内」とした → 規定値の取り違え ←③数値 |
※ 問題番号と正解は、全地連が公開している過去問・正答で確認しています。上の行は該当する過去問解説にリンクしています。
つまりかたい土ほど管が増える(軟弱粘性土=シンウォール/砂礫=三重管)、押込みは連続・困難なら中止が核心です。
理解度チェック
問題:N値9の粘性土には、軟弱土用のエキステンションロッド式シンウォールサンプラーが最も適している。
〇か×か。
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答え:×
エキステンションロッド式シンウォールは軟弱な粘性土向けです。N値9の粘性土には二重管などが向きます。
問題:砂質土のサンプリングでは、押込みが困難になったら一時中断してから再度押し込むのがよい。
〇か×か。
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答え:×
連続して押し込みます。途中で中断してから押し直すと試料が乱れます。
問題:ロータリー式三重管サンプラーで、押込みが困難になっても試料長100cmまで押し続けるのがよい。
〇か×か。
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答え:×
押込みが困難になったら中止します。無理に続けると試料やサンプラーを傷めます。
問われるのは、N値・土質とサンプラーの使い分けと、押込みの操作(連続・中止)。ここを外さなければ、試料採取の問題は取りこぼしません。
出典・参考資料
- 地質調査技士検定 過去問題(全国地質調査業協会連合会=全地連/現場調査部門 h28 No.64、h30 No.64/現場技術・管理部門 R05 No.37、R07 No.37)。正答は全地連公開の正答番号で照合。
- JGS 1221 固定ピストン式シンウォールサンプラーによる試料採取方法/JGS 1223 ロータリー式三重管サンプラーによる試料採取方法。サンプラーの種類・適用は用語解説(サンプリング)で整理。
※ 論点と用語の意味を自分の言葉で書いています。押込み長さなどの数値は最新の基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月