平成28年度 地質調査技士 現場調査部門 No.62を解説、N値とサンプラーの組合せ
平成28年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.62は、N値・土質とサンプラーの組合せに関する問題です。この問題では、4つの組合せのうち、最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
乱れの少ない試料を採るサンプラーは、土のかたさ(N値)と土質で選びます。
軟らかい土には固定ピストン式シンウォール、中位の粘性土にはロータリー式二重管、かたい土や砂れきにはロータリー式三重管です。
仕組みより、N値とサンプラーの対応が分かれ目になります。
引っかけの核心は1点、N値9の粘性土に軟弱土用のシンウォールを当てていないかです。エキステンションロッド式シンウォールは軟弱な土向きで、N値9の粘性土には不適です。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当な組合せ)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | N値・土質とサンプラー | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | N値3の砂質土 → 固定ピストン式シンウォール(水圧式) | ○(正しい)。軟らかい土に適する |
| 2 | N値6の粘性土 → ロータリー式二重管 | ○(正しい)。中位の粘性土に適する |
| 3 | N値9の粘性土 → 固定ピストン式シンウォール(エキステンションロッド式) | ×(誤り) 正答。軟弱土用で不適 |
| 4 | N値15の砂質土 → ロータリー式三重管 | ○(正しい)。かたい土に適する |
選択肢3が、N値9の粘性土に軟弱土用のエキステンションロッド式シンウォールを当てた点で誤りです。N値9の粘性土には、二重管などのほうが向きます。
選択肢3のポイント(ここが誤り)
固定ピストン式シンウォール(エキステンションロッド式)は、N値が小さい軟弱な粘性土の試料採取に向くサンプラーです。薄い管をそっと押し込むため、かたい土には押し込めません。
N値9の粘性土は、軟弱とはいえない中位のかたさです。
ここには、外管で内管を守りながら採取するロータリー式二重管などが向きます。
選択肢3は、軟弱土用のシンウォールをN値9の粘性土に当てており、サンプラーの適用範囲を超えた組合せで不適です。
かたい土ほど管の数が増えると押さえます。
選択肢3が最も不適当な組合せです。N値とサンプラーの適用範囲を取り違えないようにします。
覚え方
- 軟弱な土=シンウォール/中位の粘性土=二重管/かたい土・砂れき=三重管
- エキステンションロッド式シンウォールは軟弱土用(N値が大きい土には不適)
- かたい土ほど管の数が増える(シンウォール→二重管→三重管)
- N値9の粘性土は中位で、シンウォールより二重管が向く
理解度チェック
問題:N値9の粘性土には、軟弱土用のエキステンションロッド式シンウォールサンプラーが最も適している。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
エキステンションロッド式シンウォールは軟弱な土向きです。N値9の粘性土には二重管などが向きます。
問題:サンプラーは、かたい土や砂れきほどロータリー式三重管が向く。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
軟らかい土はシンウォール、中位の粘性土は二重管、かたい土・砂れきは三重管が向きます。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「平成28年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- N値・土質とサンプラーの使い分け(シンウォール・ロータリー式二重管・三重管)の一般知識
※ 適用範囲は標準的な内容で、最新の基準・テキストで確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月