令和5年度 地質調査技士 現場技術・管理部門 No.37を解説、砂質土のサンプリング
令和5年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 No.37は、砂質土のサンプリングにあたっての注意事項に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
乱さない試料をとるサンプリングでは、土をできるだけ乱さないことが大切です。サンプラーの押込みは、途中で止めずに連続して行うのが基本です。
引っかけの核心は1点、押込みは中断せず連続して行うという点です。押込みが困難でも一時中断して再度押し込むと、試料が乱れてしまいます。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 押込みが困難になったら、一時中断してから再度押し込む | ×(誤り) 正答。中断せず連続して押し込む |
| 2 | 地盤の状態に応じて、シューの突出長さを調整する | ○(土に合わせた調整) |
| 3 | 採取後、サンプラーに衝撃を与えないよう静かに引き上げる | ○(乱さないため) |
| 4 | ライナーの側面に、上下の区分を明記する | ○(深さの向きを保つ) |
選択肢2・3・4は、土を乱さないための注意点を正しく述べています。選択肢1だけが、押込みのしかたを誤っています。
選択肢1のポイント(ここが誤り)
乱さない試料をとるには、サンプラーを一定の速さで連続して押し込みます。途中で止めると、その境目で土が乱れたり、押し込む力が変わって試料が乱れたりします。
選択肢1は「押込みが困難になったら一時中断してから再度押し込む」としていますが、これでは試料が乱れます。
押込みは中断せず連続して行うのが基本です。
困難なときの扱いは連続押込みとは別の対応で、途中で止めて再開するのは適切ではありません。
選択肢1は、砂質土のサンプリングの注意事項として最も不適当です。押込みは中断せず連続してと押さえます。
覚え方
- 乱さない試料の押込みは、中断せず連続して行う(止めると試料が乱れる)
- 「困難なら一時中断して再度押し込む」は引っかけ
- 採取後は衝撃を与えず静かに引き上げ、ライナーに上下を明記する
理解度チェック
問題:乱さない試料の採取では、押込みが困難になったら一時中断してから再度押し込む。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
押込みは中断せず連続して行います。途中で止めると境目で試料が乱れます。
問題:採取後は、サンプラーに衝撃を与えないよう静かに引き上げる。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
衝撃を与えると試料が乱れるため、静かに引き上げます。乱さないための基本です。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和5年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 試験問題」
- 乱さない試料のサンプリング(押込み操作・シュー・ライナー)に関する一般知識(地盤工学会 サンプリング基準ほか)
※ サンプリングの手順は、最新の基準・テキストで確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月