令和5年度 地質調査技士 現場技術・管理部門 No.19を解説、新生代の境界年数
令和5年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 No.19は、新生代の地質年代区分の境界年数に関する問題です。この問題では、表の空欄に入る年数の組合せとして、適切なものを1つ選びます。
この問題のポイント
新生代は、古い順に古第三紀・新第三紀・第四紀と続きます。
問われるのは、その区切りが何万年前かという境界の数字です。
引っかけの核心は1点、第四紀の始まりは258万年前で、181万年前は改定前の古い値です。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(適切な組合せ)
覚える境界は4つ
この設問で問われた空欄は、新生代の4つの境界です。
| 境界 | 年数 | 意味 |
|---|---|---|
| 完新世の始まり | 約1万年前 | 最後の氷期が終わり、今に続く時代に入る |
| 更新世の始まり(=第四紀の始まり) | 約258万年前 | 新第三紀と第四紀の境目 |
| 鮮新世の始まり | 約533万年前 | 中新世と鮮新世の境目 |
| 中新世の始まり(=新第三紀の始まり) | 約2300万年前 | 古第三紀と新第三紀の境目 |
選択肢2が、この4つと一致します。
選択肢のどこが違うか
誤りの選択肢は、この4つのどれかを別の数字に差し替えています。
最も紛らわしいのが181万年前です。
第四紀の始まりは、以前は約181万年前とされていましたが、258万年前に変更されました。
古い教科書や古い資料には181万年前が載っています。
記憶に残っている数字がそのまま選択肢に置かれているので、引っかかりやすくなっています。
もう1つは、中新世と鮮新世の境目です。
ここは533万年前で、2300万年前は古第三紀と新第三紀の境目です。
2つの境界の数字を入れ替えると誤りになります。
覚え方
- 第四紀の始まり=258万年前。181万年前は改定前の古い値
- 完新世=約1万年前から/鮮新世=約533万年前から/中新世=約2300万年前から
- 新第三紀=中新世・鮮新世/第四紀=更新世・完新世(紀の中に世が入る)
- 数字が2つ並んだら、どちらの境界の値かを先に決める
理解度チェック
問題:第四紀の始まり(更新世の基底)は、約181万年前である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
約258万年前です。181万年前は改定前の古い値で、古い資料に残っています。
問題:中新世と鮮新世の境界は、約533万年前である。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
約2300万年前は古第三紀と新第三紀の境目(中新世の始まり)です。2つを取り違えないようにします。
出典・参考資料
- 地質年代の境界値(第四紀の始まり=約258万年前/以前の約181万年前から変更/中新世と鮮新世の境界=約533万年前/新第三紀の始まり=約2300万年前)。日本第四紀学会・日本地質学会「国際年代層序表」ほか。
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和5年度(第57回)地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 試験問題」。
※ 出題番号・正答は全地連が公開する資料で確認しています。年代の境界値は国際的な基準の改定で変わることがあります。
※ この記事の確認日:2026年7月